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プロローグ
世界は生き物で溢れかえっている。それはどんな世界にもあり得る可能性。
生き物はどんな環境であろうと生き延びるために進化して、その命を繋げる。魂の連鎖はそうして続き、強固な鎖で繋がれている。
しかし、その世界の神は思った。
『つまらない』
と。世界を見て、ただそう思った。
だが神は憧れていた。生き物のなかでも、栄えて見えた。
動物。彼らのうちに存在する一つの掟に感銘を受けた。
【弱肉強食】。
神は嘆いた。
平穏を生きる人類に。
平和がすべて。戦などしなくていい。今の人類はそれだけだった。
神は怒った。
なにもしない人間たちに。
そして与えた。
終わることのない戦の道を。
平穏は一夜にして終わりを告げ、世界に戦乱が訪れた。
『LIMITLESS WAY_α_』
狂った神の世界における狂いだした物語――