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アキラーは泣き出してしまった。


先生が言った。『ビーカーはどうしたの?』


ゲンセイが答えた。『…。わからん。』


先生はため息をつくと、


「放課後、アキラくんとミノルーとゲンセイは職員室に来てね。はい、出席をとります。静かにしてー。」


休み時間になった。


ゲンセイがすぐにやって来て「なんも言うなよー。」とオレに言った。


「なんでよー。ぜんぶアキラーのやったことさー、オレたちが悪いみたいなって、ビーカーも弁償させられたら父ちゃんにクルサレルバーヨ!」


「…。なんで、いいさ。いつもの事さ。アキラーは怒られるの初めてかもしれないさー。泣いてたやしぇー。大丈夫。ぜんぶオレのせいにするから。」


オレはだまった。


「…。なんでかわからんけどよ。あんな金魚のためによ、父ちゃんに怒られる事するアキラーは…。なんか助けたいバーヨー。オリコーって思ってたけどフラーかもな。」


フラーはお前だゲンセイ。


「ごめん、ゲンセイくん。ミノルくん。金魚は…。」


アキラーが話し掛けてきた。だけど、その後は言葉にならず、ただメソメソと泣くばかり。


オレは腹が立ってきて、怒鳴った。


「ヤーは、イナグかー!ナチャーナチャーし!モノもはっきり言えんのかー!」

「おまえのせいで、ゲンセイは父ちゃんにクルサレルバーよ!」


もう、やめろとゲンセイがアキラーをかばった。

アキラーに「なんでもない」と「大丈夫だ」と言ってる。

アキラーはうつむいたままだ。


その時、オレは前にゲンセイの父ちゃんが言った事を思い出した。


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