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 そうか、アキラーの父ちゃんは医者なのか!

それなら、治せるかもしれない。

そうでなきゃ、あのオリコーのナイチャーのアキラーがこんな先生に怒られるような事をするわけがないじゃないか!

オレとゲンセイの頭の中をそんな考えがビビッと走った。


「それで、父ちゃん帰ってくるまで家においとくんか?」オレが聞いた。


「ううん。お父さんの勤めている病院に行く。間に合わなくなるかもしれない。」


いいんか?そんなこと。


オレだったら父ちゃんの仕事場に行ったら怒られるぞ。

だけど、オリコーのナイチャーのアキラーだからいいのかもしれない。

それにバスに乗る金まで持ってる。きっと乗りなれてるんだろう。やっぱりナイチャーは違うな~。

俺らだったら、ひたすら歩きだ。


バス停までオレたちはだまって歩いた。


ビーカーの中の金魚はあいかわらず口だけをパクパクとして腹を上にして揺れていた。


バス停でバスを待つあいだアスファルトのかげろうを眺めながらぼーっと考えていた。

こんな金魚一匹のために先生や父ちゃんに怒られるかもしれない事をするアキラーって何なんだ。

女子はカワイソーとかって言うけど何かするわけじゃない。

男子は「それで?」って感じだし。

やっぱりナイチャーって優しいのかな、ウチナーってアライんかなー。

アキラーって変だよな。


そういえば、どうしてゲンセイはアキラーを追いかけたんだろう? 


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