表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

(2)

 「デージ、アキラー。理科室からヌスドゥしてきたんかー。金魚どうするー。」


ゲンセイが言った。


「金魚の病気、早く治さないと死んじゃうから…。ビーカーは明日、理由を言って先生にかえすから…。」


泣きそうな顔をしてアキラーは教室を出ていった。


「フラー、アキラー、病気アランバーヨー。死ヌンドー、助からんバーヨー。ワカランカー。待てー。」


ゲンセイが追いかけていく。オレも一緒に走り出していた。

後ろからミドリーたちの「そうじはー?」「先生に言うからよー」の声が聞こえた。

今はそれどころじゃないような気がした。あのオリコウのナイチャーのアキラーが変だ。


 やっとゲンセイたちにおいついた。


「エー、アキラーもどろう。今だったら、わからんよー。ミドリーなんかにもしゃべらさんようにするし。

どうせ、金魚はどんなにしても治らんよ。」


ゲンセイがアキラーに話しかけていた。

オレも「ダール、ダール」とあいづちをうった。


「ボクのお父さん、医者だから治せるかもしれない。」


オレとゲンセイは目を合わせた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ