人
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Birthday
貴女が
いてくれたから
今ここに
私が存在しています
貴女がいなくなった
今も
私はここに
生きています
大好きでした
もう一度だけ
ただもう一度だけ
貴女に私を
産んでくれたことを
伝えたいのです
言えなかった
最期の言葉を
いつか
私が朽ち果て
いつか
その地に着いたなら
私を
抱き締めてください
もう一度
子供を
抱き締める様に
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曖 昧
君を見失いそう
とても曖昧な感情
手を離したいの?
心の声が響く
心のバランスが崩れ
音をたてて
涙は零れた
でも
もう二度と
無くさないと
弱い心に決めたよ
涙を拭いて
心のバランス戻して
手を繋ぐよ
曖昧な私だけど
君を愛しているから
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月に祈り
どんなに
離れていても
少ししか
声が聞けなくても
大丈夫
君に募る想いを
壊れそうな内側を
月に祈る
私は月を眺めて
君は月を眺めて
その時は
心が繋がっていたい
そう想いを募る
だから
大丈夫
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淡色模様
いつもの帰り道に
見かけた貴方に
心を奪われて
名前も知らない貴方
夜に眠れなくなって
貴方を想うなんて
無意味なんだけど
なんか落ち着いて
あのバス停を見ると
今でも心には貴方が
何も言えなかった
あの頃の日々
そう…こんな暑い日
夏服が揺れていた
恋心と一緒に
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水 槽
生暖かい水の中で
眼を閉じる
コポコポ
音がする
ゆっくり息を吐くと
ゆっくり体が沈んだ
底からゆらり
墜ちてゆらり
ゴトッ
眼を開けたら
清々しいくらいの
闇でした
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闇に浮かぶ華
君と手を繋いで
空に近い場所で
最期の華を見る
綺麗だね…君が言う
僕は
何かを言おうとして
止めた
ただ微笑む君を
ただ見ていたかった
僕等の命は儚く
この華の様に儚い
僕等は
こんなに美しく
咲けているだろうか
明日は
遠くに出掛けよう
君と二人
そして
想いを重ねよう
儚く狂い咲き
最後まで彩ろう
二人
手を繋いで
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存 在
産まれた意味も無く
絶望しかない世界
明日の希望を
見出だせない
今だから
君の手を握り
あの空の向こうまで
走ろう
例え何も無くても
君と鼓動があれば
他に何もいらない
風が吹き荒れ
雨に降られようと
君が
笑ってくれるなら
他に何もいらない
君を存在理由に
してもいいかい?
何も無い僕だけど
君が望むなら
あの太陽だって
手に入れてみせる
君の手を握り
あの雲の向こうまで
走ろう
なんだっていいさ
君がいれば
君の肩を抱き
愛してると囁いたら
終らない未来を
生きよう
他に何もいらない
他に何も
僕の存在理由は
君だけにあるんだよ
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黒 朱
閉ざされた
心の鍵は
腐り果てた
森に棄てた
煩く反響する蝉の歌
息をするのが
嫌だった
生きるのが
嫌だった
存在するのが
嫌だった
何もかも
頭から否定して
後には
何も残らないと
知った訃報の報せ
優しい人の影
手を引いてくれた
優しい思い出は
夢に現れる
孤独の裏返し
傷を晒して
喉が裂けるまで
叫んでも
何一つ届かない
夕暮れに
闇に交ざりあう黒朱
闇に戸惑い
風に消される蝉の歌
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曇 空
馬鹿みたいに
空を眺めてた
今にも雨が溢れそう
あの子の傘は
綺麗だから
汚したくないね
やっぱり雨
でも何処か
心はゆっくりと
安息に向い
嬉しそうに傘を開く
あの子の笑顔を
眺めていた
薄暗い夕方に
心地良さを覚え
曇空が
まだ続けばいいな
馬鹿みたいに
空を眺めていた
いつか太陽が
あの雲の隙間から
優しい顔を
覗かせたら
僕はゆっくり
消えていきそうな
そんな白昼夢
でも何処か
心はゆっくりと
安息に向い
太陽色の傘を
クルクル回しながら
嬉しそうに歩く
あの子
綺麗な虹が
見れたらいいね
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青 雲
上を向いても
涙は零れるから
全部零れたら
また
あの 青い
空が 雲が
見えるよ きっと
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trance
理性の向こうの
本能へ限り無く近く
意識を翔ばして
終わりの無い景色
光と闇は
均整のとれない曖昧
心と体を重ねて
緊張と緩和に
卵を潰したら
戻れなくなる自由
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言 葉
伝えたい事があって
共感してほしくて
話をしたくて
共有したくて
あなたに伝えたくて
僕を知りたくて
私を教えたくて
君と感じたくて
感情を素直に
表現しないのは
ストレートに言葉を
形にしないのは
少しだけ
考えほしいから
言葉の裏側を
想いの裏側を
感じてほしいから
それだけで
嬉しいから
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眩 命
あなたがいる
あなたが生きている
あなたが笑っている
照れるあなたを
心から愛しく想う
その命が眩しくて
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家 路
さよならの家路
夕暮れの朱色に
染められて
お家に帰ろう
僕の腕には
君が静かに収まって
小さな欠片に
なっちゃったね
愛すべき想いを
すべて詰め込んだ
白い欠片に
いつもの坂道を歩く
手を引いて
歩いた記憶に
夕暮れに染められた
笑顔に
愛すべき声に
僕は泣いた
君を抱きながら
空に溶けた君に
泣いたんだ
僕の部屋から
月が見えるよ
白い君の様な月が
僕も君も
家路に着いたんだね
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