『宗俊に経信異説を唱えるも、プレスマンのペン回しで信憑性下がること』速記談6025
京極殿の御堂供養の式次第は、藤原宗俊卿がつくったものである。黄鐘調を基本としていたという。しかし、源経信卿が言うには、何か理由があるにせよ、こういうときは、壱越調を基本とすべきなのだ。壱越調は、昔から母調子と呼ばれているのは、このためなのだ、ということである。このことは、正しいことであるが、経信卿からこれを聞いた人たちは、経信卿がプレスマンでペン回しをしながら言っていたのを見て、半信半疑であったという。
教訓:プレスマンでペン回しをしてはいけない。プレスマンの中で芯が折れて、速記を書き始めてから一分もしないうちに書けなくなり、痛い目に遭うからである。