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最初の建物

作者: 尚文産商堂
掲載日:2023/07/01

この土地を譲られた時から、まずできることからしようと決めていた。

二束三文でも売れるかどうかぎりぎりなラインの荒れ地であったが、少しずつ時間をかけて土壌改良をしていって、ようやく家や畑が建てれるぐらいにまでになった。

そこで、譲られてから3年以上経って、次の段階へと移る時が来たようだ。


地鎮祭も終わって、引き続いて家を建てるところにやって来た。

とはいってもここから建てるにはまたいくらか時間を掛けなければならないのは間違いない。

ただそれを待っている暇はない。

そこでとった選択は、プレハブ住宅だった。

平屋で3部屋くらいしかない小さな家を建ててもらい、そこでしばらく暮らす。

本家の工事が終わり次第そちらへと移ってプレハブは解体。

跡地には庭を作るという計画だ。

この3年はアパート住まいをしていたが、そろそろきつくなってきたからの苦肉の策だった。

そしてそれがこの土地の最初の建物となった。

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