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第004話

 生まれて初めて農村を出た。今までは日常風景の背景と思っていた場所が近づいていき、通り過ぎていく。そして、完全に見知らぬ場所に来たところで農村から持ってきた食料が尽きた。


 「もし賃金が得られなかったらこれが最後の食事だな」


 農民と賃労働者の最大の違いは、自力で食料を作れるかどうかだ。

以前に農村を訪れた冒険者達から聞いたことがある。最近は農村から街に移る者が多いが、その何割かが食料を買えなくて餓死していると。また、食料を買える程の収入を確保できても、収入の大半は食費に消えるとも。

街には農村から移ってきた無職が多いから、雇う側は給料を極端に下げても労働者を確保できる。食料は必ず買われるものだから、食料品店は値段を釣り上げても確実に売れる。


 断片的に聞いた話なのに何故か具体的に想像が出来てしまった。



 食事を終えてしばらく歩くと街の門にたどり着いた。門番が俺に話しかけてきた。


「何者だ。規則により、誰でも直ぐに通すわけにはいかない。ここに来た目的はなんだ。"ステータス"を見せろ」


「ステータスオープン」


 ステータスオープンは使用した者の個人情報が表示される。誰でも使える最も簡単な身分証明方法だ。

映し出されたステータスウィンドウには門番にとっては低い攻撃力や魔力等が表示されているが、門番はそれら流し見て別の項目を注視している。


身分:平民

種族:人間

職業:農民

名前:カリスト


 攻撃力や魔力や習得スキルは装備品等で簡単に変動するが、この4項目は偽装不可能だ。

ここに来た目的を説明する。


「街で働き移り住むために来た。」

貧困層のエンゲル係数は高い

そうなるように仕向けられている

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