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化け物たちの楽しい日常  作者: 月熊
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普通の生活

よろしくお願いします。

いつもどうりに朝が来る。

それは、魔界も人間の世界も変わらない。

人間も、魔界の化け物も、その世界の「普通」の日常を送っている。

これは、人間の世界で暮らしている、ある化け物たちの「普通」の日常。



朝が来て、スマホのアラームがなる。

半分寝かぶりながらアラームを止める、もう朝か。

眠くて開かない目を擦りながら、顔を洗うために洗面所に向かった。

顔を洗い、歯を磨き、タオルで顔を拭く。

目の前の鏡に映るのは、金髪ボブの女の子。

まぁ見た目だけ見たら、顔は普通に可愛い子。

頭から草のつるが生えていることを除けば


こちらの金髪の女の子、名前はりな。

性格は人見知りのコミュ障、趣味はアニメと漫画。

あまり人との関わりを持ちたくないタイプのどこにでも居そうな感じの子。

しかし、彼女は人間では無い、まぁ、頭からつるが生えている女の子は、間違いなく人間では無い。

そう、彼女の出身は魔界、つまり、化け物ということである。

魔界は、人間の住む世界からは行けない世界であるため、人間が魔界に迷い込むという例はなかなかない。

しかし、魔界からは行ける。

そのため、人間の世界には、人間のフリをした化け物達が多く存在する、彼女のように。


魔界から人間の世界へ行く理由は様々で、その中で最も多いのが、仕事を求める者達。

魔界は学歴で仕事を決める、なので、頭のいい者はいい職場に就けるが、頭がそれほどの者は、なかなか安定した職に就くことができない。

就職が出来なければ、周囲からの冷たい視線、いろいろなプレッシャーなどから追い詰められる、そこは人間の世界と変わらないかもしれない。

彼女もまた、仕事につけなかった者の1人である。




朝特有の気だるさから身体を奮い立たせ、もそもそと着替えを始める。着替えると言っても部屋着だが、それが彼女の仕事着と言っても過言ではない。

魔界では仕事につけなかった彼女だが、今は何とか生活していける程の稼ぎはある。

寝室から隣の部屋に行き、立派なデスクトップの前に座り、ヘッドホンを装着する。

彼女の仕事は、小説や作詞である。


ご覧いただきありがとうございます。

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