第1話
ことごとく私に気を寄せてくれる男の人達は外国人だ。
特に韓国人が9割。後は黒人やアメリカ人とのハーフ系統な男の人達。
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中学1年生の初恋は、2個上の日本よりのブラジルとハーフのシルバ・翔先輩だ。
父がブラジル人で、母が日本人。
顔は真っ白でほりが深く、茶髪よりは金髪よりの誰が見ても外国人顔。
それなのに日本語が母国語でポルトガル語は一般人が英語話せる程度(単語だけ少し分かる位)というギャップのある青年だった。
彼はイケメン、高身長、そして運動神経抜群な陽キャ男子でやんちゃもんだった。
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私は父が日本人で、母が韓国人という日韓ハーフの白花るあ(しらはなるあ)。
背が幼稚園から一番高く、背の順でいつも後ろから3番目より前になったことが無い位高身長。
小学5年生の頃からずっと165センチだ。
勉強は大嫌いでいつも運動ばっかで大抵の男には負けないくらい運動神経が良い。
純日本人の女子おを見ているとほとんどの子は小柄でフアフアしていて、可愛い女の子ばかりだ。
甘え上手で自分の事を可愛く見せる方法もよく知っている子ばかり…。
それか上品で女の子らしく、いかにも私清純女子ですと言わんばかりの綺麗な子がよく目に入っていた。
学生の頃の純日本人の男子は、やっぱそんな小柄で小動物のような可愛い守ってあげたい系女子か清楚で女の子らしい部類の女子にみんな恋をしていた。
私のように身長も高く、大抵の男子より力もあって結構なんでできちゃう子がモテるはずもなくいつも男勝りな友達程度にしか思われていなかった。
そんな私も先輩の翔君に思いを寄せていた。
私達は小学生からの付き合いで、小さい頃から唯一私より背も力も運動も上だった翔君は、こんな彼氏だったらな…というまさに憧れそのものだった。
そんな風に片思いだと認めて3年が経ち、翔君の通う中学に入学したと同時に…
「付き合っちゃおうか?」の一言で長年の片思いを叶っちゃいました。