表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

私は新世界の神になる


 某日、沢は佳境に立たされていた


「私は、スーパー地球人ダァーーー!!」



 同時刻、世界で数々の超常現象が観測される


 ある一点を中心に上空の雲は晴れ渡り、地面は地震によって山が作られた



 この異常事態を受け、天界では地上に洪水を起こすことが決定される



 そんな中、書記官であるエーノックが、その洪水の中止を求め、天界の主は彼に、沢という女を始末するという命令を与えたのだった







ッカッッ



「話をしよう  



あれは確か、1万と2000年前、いや、1億と2000年前だったか、まあいい



私にとってはつい昨日の出来事だが、君たちにとっては多分、明日(tomorrow)の出来事だ



彼には72通りの名前があるから、何て呼べばいいのか、確か、最初に会ったときは、エーノック、そう、あいつは最初から言うことを聞かなかった



私の言うとおりにしていればな



まあ、いいやつだったよ」






 はるか上空、特命を授かったエーノックと共に地上へと向かう、ある男がいた



「そんな装備で大丈夫か」



「大丈夫だ、問題ない」



 そう男に告げると、エーノックは駆け出す



 はるか上空、雲一つない空を通り過ぎる



「なんだ、お前は」



 エーノックが下りると、そこにはまさに、この世のすべての悪を詰め込んだような存在がいた



「血祭りにあげてある」




(しまっ)



 その風貌に気後れしていたエーノックは背中を打ち付けられる



「なんだ、その程度か」



 怪物は、にやけながら、エーノックの装備をはがしていく



 防戦一方となったエーノックは、その素早い動きについていけない



「もう、俺たちはおしまいだぁ〜」



 隣で何もしていない男が言う



 視線を少し変えた時、怪物の拳を正面で受けたエーノックの剣が折れる



(ああ、私は地上を救えなかったのか)



 そう、エーノックが死を覚悟していた時、



「神は言っている  ここで死ぬ運命(さだめ)ではないと」



 瞬間、時間が、上空にいた、あの場所に引き戻される



「一番いいのをくれ」



 そういうと、彼の体には、白い、まるで神々しさを内包しているかのような装備が現れる






 数日後、一向にスタート画面から進まないエーノックに失望し、天界では洪水を起こすことが決定された



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ