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第9話『裏切り者の正体』



 フロストがステージに再び現れ


「それでは腐ったミーガンリストと懸賞金を発表する。



ダークナイト『シュナウザー』Lv.76

エビルゴーレム『ゴードン』Lv.74

シルバードラゴン『メルファー』Lv.72

パープルドラゴン『シリュウ』Lv.65

キラーマシーン『メカルカ』Lv.56

ドリームイータ『ナターニャ』Lv.45

アイスエルフ『シルビア』Lv.40

ユニコーン『ランド』Lv.33

イエロースライム『ビリビー』Lv.21


以上の9名である。高レベルの召喚獣が半数を占めるので、召喚師様に加勢して頂き。チームを編成して確実なる成果を求める。尚、これより先の指示は、人事部長の雷神ライディンが行う。」


そう言うとフロストは、また壇下に降りると。頭に厳つい角を生やした老人ライディンが、壇上へと移動していた。


 私はフロストの発表した召喚獣の中に、シリュウとビリビーの名前が有ったことに驚いた。彼等は疎外な素振りを見せながらも結託し、離反の段取りを共に組んでいたのである。それにシリュウが共に居た、ファビュラ三姉妹の名が無いことに。人の表と裏は、何処に在るのか判らないものだが。こう言った事件は、それらを浮き彫りにしてくれる。


 集められた中に、ファビュラ三姉妹も居るが。やはり表情は穏やかではない。特に姉妹を率いる長女の目には、あからさまな闘志が宿っていた。


 そして、壇上にライディンが登り。咳払いを一つすると、発表の続きを始めた。


「ええ。それでは討伐部隊の編成を発表する。腐ったミーガン共はスリーマンセルで部隊を編成していると見られ。その詳細も入手しており、被害者の出難い部隊編成を行った。


シュナウザー、シリュウ、ビリビー組に対し。ワシ、ライディンとハーフエルフ、ファビュラ三姉妹、そしてブラウンドラゴンのボルガンダ。


ゴードン、ナターニャ、ランド組に対し。フロスト常務、麒麟のユードラス、パープルスライムのグレープ。


メルファー、メカルカ、シルビア組に対し。フラアイラ部長、グリーンドラゴンのガイドラグ、竜騎士のホーク。


腐ったミーガンの生死は問わん。以上!


それでは解散!」


そのライディンの発表が終わると、召喚獣逹は一斉にザワザワしだし。私はその中を縫うように自分の部隊長のフロストの下へ駆け寄った。そして、少し遅れてファビュラ三姉妹も駆け付けた。


 フロストは青く揃った前髪の下の、水色の瞳で私とファビュラ三姉妹を眺めると


「滑稽よな。アイツ等が連れ出す事の出来なかった貴様等が、アイツ等にとって最悪な相性の召喚獣である事が。フフッ。本来なら内通者を疑い。これ以上の情報は与えないつもりで有ったが。貴様等のその憎悪に満ちた目に免じて話してやろう。フフッ。」


そう言うとフロストは顔を寄せた私の鼻先をポンと叩き、ファビュラ三姉妹の方を見た。私は咄嗟にフロストへ質問をした。


「フロスト様、我々はシリュウ達を捜さなくて良いのでしょうか?」


フロストはそれに対し


「それは我々の仕事では無い。それに我々が捜して逆に相性の悪い召喚獣に出会したらどうする。効率が悪い上に安全性も乏しいぞ。」


「そうか。召喚師様に捜してもらい。相性の良い我々を呼び出して貰った方が効率的かつ安全でありますね。」


「そう言う事だ。」


フロストそう言いながら私の鼻先をポンポンと、また叩いた。







 

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