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第8話『腐ったミーガンキャンペーン』



 転送装置から私が出ると、レベル70台のダークナイトがフロストにむかいガシャガシャと音を立てながら申し立てをしていた。


「フロスト常務!俺はもう4ヶ月休んでいないんですよ!このままじゃ頭がどうにか為りそうだ!休みをください!」


フロストはそんなダークナイトの訴えに無表情なまま、手に持ったオレンジ色のミーガンの皮を剥きながら一つ千切って口に入れると


「人手不足なんだ。諦めろ。」


そう言うと、また水晶モニターの方を向いて仕事を始めた。ダークナイトはプルプルと震えながら黒く艶やかな鎧の隙間から、闇黒闘気を漏らしながら立っていた。そして、その場でバタバタ足踏みをすると走ってこの部屋のドアを勢い良く開けると走り去ってしまった。


 その一部始終の光景を見ていた召喚獣達は、表情を曇らせながら黙っていると。フロストが振り返り右手に持っていたミーガンを凍らせ握り砕き。


「腐ったミーガンは、周りも腐らせる。貴様らもくだらん事は考えるなよ!」


そう言うと、また水晶モニターの方を向いて。ミーガン箱から新しいミーガンを取り出して食べていた。



―――それから2週間後



 私はフロイラから貰った首飾りのお陰で体調も良く。業績も伸ばしてレベルは41と成り新しい特技も覚えて少し気分が良かった。


 しかし、この日は会社の雰囲気が違い。普通は交代の同じレベルのブラウンドラゴンとは会わないのだが、私と同レベルのブラウンドラゴンの『ブホベッカ』がそこに立っていた。周りを見渡すと。ブラックカンパニーの召喚獣全員が集められていた。


 召喚獣達がザワザワしていると、奥に在るステージにフロストが現れ。集音水晶(マイク)を持つと


「静かにしろ!」


そう大きい声を出し。召喚獣達は静まり返りステージ上のフロストに注目した。召喚獣達が注目したのを確認するとフロストは話しだした


「先日、ダークナイトのシュナウザーが『ダッサーラ』を行った。そして複数の召喚獣達を唆し、徒党を組み集団ダッサーラして我々ブラックカンパニーに反旗を翻した!これよりリバイアサンのリーゲイル専務により、腐ったミーガン共への処遇の発表をする。」


そう言うとフロストはステージから降りると、ステージ上に20メートルは有る海竜のリバイアサンが現れた。そして、リバイアサンのリーゲイルは集音水晶(マイク)を使い


「あー、あー、テス、テス、ただいまマイクのテスト中。」


そう言うと続けて。


「ああ、みんな聞こえているねー。先程フロスト常務が言われた通りに、腐ったミーガン共が我社に反旗を翻しました。我社といたしましては。腐ったミーガン共を駆逐する所存だよねー。と言う事で今日から一般召喚業務を休業として『腐ったミーガン駆逐キャンペーン』を開催します。それでは後はフロスト常務から、腐ったミーガンリストと懸賞金を発表して、次に協力召喚師様とチーム分けを発表してもらうねー。」


そう言うとリーゲイルは『水竜の御加護(リバイアスト)』を唱えて消えて行った。すると私達は霧状の魔力に包まれて防御力が10%上がった。

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