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第54話『東の魔王バライゴロス』



 

 魔王軍がフロイラパーティーの急襲に慌てるとゲツは『槍の豪雨(ジャベリンスコール)』を唱え大量の鉄の槍の雨を降らせた。そしてメーブナとスイは音と歌を合せ出し合成音魔法(シンフォニアビート)さよならの早さで(ノーチラス)』を放つと無数の光の槍がモンスター達を貫いていた。


 コルシカは前の戦いで手に入れた覇者の剣を構えると魔力を剣へと集めて斬撃と共に解き放ち斬りつけられた後にモンスター達は雷撃に襲われた。


「ほお、これが覇者の剣の力なのか。」


と、コルシカは剣を眺めていると。フロイラが隣に来て


「そんな事は戦いが終わって考えてよー。」


そう言うと。コルシカは頷いて、襲い掛かって来るモンスターを次々と斬り倒していった。そしてフロイラ達と私は合流すると『岩壁の王国(キングダム)』を使い防御を張った。キングダムで守られるとコルシカは、各々に攻撃の指示を言い渡した。


 今で、倒したモンスターの数は100に届かない程度で。全体を考えるとあれだけの猛攻を行ったのに1割にも届かなかった。私は『呑込み喰らう大地(アースウェイブ)』をキングダムの中から放ちモンスター達を牽制した。しかし、そんな中でも怯まないモンスターがいた。


 キングダムを上部から破壊して、中を覗く一つ眼の巨人。サイクロプスが金棒でキングダムを打ち砕いた。そして激しい轟音が続けて響くと、私達は3体のサイクロプスに取り囲まれていた。しかし、タナーカを倒し。大幅にLv.の上がっている、コルシカとライアは怯まずにサイクロプスへと斬りかかり倒すと残りの一体はメーブナと、スイが合成音魔法(シンフォニアビート)君の残した詩のせいだ(ココロニアナガアイタ)』を放ちサイクロプスの胸を貫き倒したが私達は様々なモンスターに囲まれており窮地には変り無かった。


 私達はダメージを受けながらも、攻撃の手を休めずに戦い。モンスターを300体は倒した所で、キングダムを使い回復を行った。しかしまだ途方もない数のモンスターも魔王バライゴロスも居る事も変わりはない。それでもコルシカはゲツと連携して『槍の豪雨(ジャベリンスコール)』と『強力電撃魔法(メガエレクトリカル)』を放ち、私も『呑込み喰らう大地(アースウェイブ)』を放ちモンスター達を攻撃した。


 そこへフロイラは魔力を溜めた渾身の『流星群(メテオ)』を放ち燃え盛る流星群の爆撃に、遂に魔王軍のモンスター達を千体倒した。その希望が見えた矢先に魔王バライゴロスは6本の腕を広げ私達に向い


「か弱き人間共よ。絶望するが良い。」


低い声でそう言うと。地獄の門を召喚し、そこから数千体のモンスター達がぞろぞろと現れた。私達はやっとの思いで千体のモンスターを倒したにも拘らず。私達の希望は薄れていった。



―――その時


何処からともなく地面を揺らす様な『ドドダダドンドンドン!』とストンプの音がし。その後に


「ギョアイィィギョアイィィ!」


と雄叫びが上がるとモンスター達は竦み上がり。音の鳴る方を見たライアは私に


「ボルガンダよ。伝説の戦いがこの眼で見られるぞ。」


そう微笑むと破壊されたキングダムから飛び出すと、モンスターの群れに斬りかかった。ライアの見た方向には、数十人のデスガドガン族が隊列を作り。足踏みを二回鳴らすと、槍の柄で二回地面を叩き、最後に太く長い尻尾で三回地面を叩く。を繰り返していた。



 


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