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第43話『戦士料理店デスズズズガン』




 私とライアは皆とは別行動になり。ライアがどうしても行ってみたいと言う飲食店に行くことになった。その店は少し離れた所に在るが、ライアの熱意は凄く。歩きながら話を聞いているだけでライアの好みそうな店で有ることは判った。


「ボルガンダ。お前程の戦士の魂を持った者なら伝わるだろうが。伝説の部族があってな。その部族は全員が最強を謳われる部族でデスガドガン族と言い。戦場でその一族に出会して、生きて帰った者は誰一人として居ないと言われる。戦士部族なのだ。そして、その部族デスガドガン族の料理が食べられる店が在るらしいんだ!」


「何でそんなお店が、このネーコヤに在るんですかね?」


「何でもデスガドガン族の戦士の強さは世界に広まったが。デスガドガン族の文化も世界に広めたいと、始めたらしい。」


そう言いながらも、私達はデスガドガン族料理の店『デスズズズガン』へと辿り着いた。店の外観は木造建築の古びた感じではあるが大きい建物で、門構えも立派な物であった。私とライアは門をくぐり扉を開けて中に入ると、中は大きなテーブルと椅子が列び。カウンター席も含めて40名は座れる程の物であった。


 私とライアはカウンター席へと座ると、奥の厨房から身の丈3メートル程の筋肉隆々のトカゲに似た男が腰にエプロンを巻いて現れぶっきらぼうに挨拶をした。


「おう!らっしゃい。デスズズズガンへようこそ。俺は店主のズズズガンだ。注文はどうする?」


とメニューも無いままに、尋ねてくるので。私は店主のズズズガンに


「メニューを貰えますか。」


と言うと。ズズズガンは


「俺達、デスガドガン族の祖先はドラゴンだと言い伝えられている。故に俺達デスガドガン族はドラゴンに敬意を払う。」


そう言うとメニューを私達の前に差し出した。ライアは興奮しながら


「伝説のデスガドガン族の戦士料理とは気合いが入るな!」


そう言うと。ズズズガンはライアを見ると微笑み。微笑むがトカゲの顔で微笑むので、なかなか不気味なものである。そんなズズズガンが


「見た所ねえちゃん、その格好から見るに戦士だな。そして、なかなかの腕前と見た。そちらのドラゴンとお似合いのカップルだ。」


そう言うと、ライアは顔を真っ赤にして。ズズズガンの肩をバンバン叩いて


「この店はとても良い雰囲気の店だな!店主も男前だし!そうだな。これと、これと、これと、これを貰おう!そして、ドリンクにこの『戦士の咆哮』を貰おうか!」


と何故かかなり上機嫌になり。多く注文していたので、私はそんなに頼んで大丈夫か?と思ったが、私は朝から何も食べて居なかったので早く料理が来ないかと待ち望んだ。ライアも私の顔を見ると微笑み私に話しかけた。


「早く戦士料理を食べて、我々もデスガドガン族の様な英気を養わねばな。」


「そうですね。私も是非そのデスガドガン族の文化に触れてみたいものです。」


その会話を聞いて出て来たズズズガンは、私達の前に緑色の液体の入ったグラスを2つ置いて


「戦士の咆哮お待たせ。それとドラゴンの兄ちゃん文化に触れたいとは嬉しいな。サービスするぜ。」


とまた店の奥の厨房に下がって行った。私とライアはグラスを手に取ると。目を見合せグラスを合わせて乾杯をした。



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