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第39話『ドラゴン飯店での食事』



 

 私とハーフエルフのスイとゲツ以外は勧められた酒を飲んでご機嫌になっていた。スライムモドキの酢漬けが酒に合うとメーブナとライアは進んで食べていた。コルシカは、また別な酒を飲むと。これまた美味しく


「この酒はとても美味しいですね。」


「それはニポン王国のお酒で『アラマス8』と言うお酒で今人気なんです。」


と見事なまでに、全ての料理と酒を説明してくれた。私達は宴も酣であったが、明日もまたネーコヤの街でグルメ旅行を満喫する予定であるし。先日からの戦いの疲れも有り、早目に各々の部屋に戻る事にした。


 私とゲツは屋上に在る露天風呂へと行き。他の面々は1階ロビーに在る売店へと出掛けた。


 私とゲツの向かった屋上の露天風呂は男女別れており。中には数人の先客が居り。ゲツは身体の胸の辺りまでバスタオルを巻いて入ると、女性が入って来たと勘違いされ。驚かせて居たので、私は笑いながら入ると。巨体のドラゴンが入って来たので、客達は更に驚き慌てていたが。私とゲツが大人しく湯に浸かると、周りの客達はホッと安心した様子であった。


 一頻り星空を眺めながら風流に、湯を楽しむと私とゲツは露天風呂を出て部屋に戻る事にした。ゲツは部屋へと戻る廊下を歩きながら私に


「ボルガンダさん。後でボルガンダさんのお部屋に遊びに行っても良いですか?」


そう言ってくるので、私は


「鍵は掛けないでおくから、好きな時に来れば良い。」


と返事をすると、ゲツは嬉しそうに。一度自分の部屋へと戻った。私は部屋へ戻るとブラックカンパニーの社宅とは違うフカフカのベッドの上に乗った。私は初めてのこの柔らかな感触に包まれて至福の一時であった。


「おーい。ボルガンダ入るぞ。」


そう言いながらメーブナとスイが酒と食べ物を持って入って来た。私は


「どうしたのですか?」


と、尋ねると。メーブナは


「何か飲み足りなくってよ。」


そう言うと、私にグラスを渡して酒を注いだ。そして、私の顔を見ながらニヤリと笑い言った


「さっきは飲んで無かったけど。本当は飲めるんだろ?」


「いや、私はこう見えて産まれて半年ですから。飲んだ事が無いのです。」


私はそう答えると、スイは芋チップスを食べながら


「飲めない、わたしにまで飲ませたんだから。貴方も飲みなさいよ!」


と酔っ払っていた。私は試しにグラスの酒を飲み干すと。喉の通りの良いフルーティーな辛口の日本酒の様な味わいでとても美味しかった。そうすると、私の部屋にライアが酒を持って来て


「なんだ、お前等も来ていたのか?」


と不服そうに入って来た。そして大きい窓から外を眺めると


「ボルガンダ、お前の部屋は素晴しい景色だな。」


そう言うと、手に持った酒瓶に口を付けてグビグビと飲んだ。その内に、コルシカ、フロイラ、ゲツも私の部屋に集り。結局、この部屋で酒盛りを始めて。気付けば盛り上がり。気付けば、一人、また一人と私の部屋で眠りに着いて。私が楽しみにしていたベッドは占領されてしまい。私は代わりにソファーで眠った。


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