表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/92

第30話『ボルガンダの決意』



 タナーカとの戦力差は、私達は一撃でも攻撃を受ければ全滅してしまう程のものであった。それをLv.40程度の私達がここまで善戦している事に勝機を見出だせそうに居た。


 コルシカは『強力雷撃魔法(メガエレクトリカル)』で隙を見ては攻撃を繰り出している。そしてコルシカみんなに向けて


「みんな!タナーカもマジックポイントを使い果たす限界が来る筈だ!それまで何としても命を繋ぎ、その時の物理攻撃を備えよ!」


号令を発すると。それぞれがその号令に声を返した、。皆の士気は上がっている。コルシカの言ったその時が勝機だ。フロイラはパーティーの面々の顔色を見渡すと、一人一人に緑色のマジックポーションを渡した。そして


「タナーカのマジックポイントが切れる前にこっちが尽きたら元も子もないから、それを飲んでね。」


そう言って自分もマジックポーションを飲み干した。それぞれもマジックポーションを飲むと、また戦闘体制に戻った。すると、キングダムの外からタナーカの声が聴こえてきた。


「貴様等!幻術とは姑息な手を使いやがって。ぶち殺してやるー!」


どうやらタナーカは幻術が解けたらしく、私達はタナーカの攻撃を身構えた。


 すると、タナーカは肩を撃ち抜かれて倒れているジョアンナの下へ行き髪の毛を付かんで顔を近付けると『魂の徴収(ソウルドレイン)』を使い。ジョアンナの命と引き換えに自分を回復させた。


「これでマジックポイントも全快だ!貴様等の勝機も消えたぞ!ギャハハハハ!」


と、タナーカは両手を交差させて構え魔力を集めると


地獄の爆発(ヘルプロージョン)


と叫ぶと地獄の真っ黒な炎を召喚し、私達へ投げ爆発させた。辺り一面は火の海となり。一撃でキングダムは破壊され、私はもう一度キングダムを使おうとすると目の前でタナーカは手を交差させて魔力を集めている。


(間に合わない。皆、殺されてしまう。)


私は心の中で絶望を感じ取り、パーティーの面々の顔を見るが。皆固まり青ざめていた。そして、タナーカは『地獄の爆発(ヘルプロージョン)』を私達にためらいなく放った。



フロイラは、


コルシカは、


メーブナは、


ゲツは、


スイは、


イエミツは、


ライアは、



私は、


私は、それらの仲間に覆い被さった。この中で一番硬い私が。この中で一番大きい私が皆を守らねば!そんな思いが私の中で一番大きく動いたのだ。私は羽で空を飛び逃げられたかもしれない。しかし、それで仲間を見捨てて生き延びて私は笑って暮らせるのだろうか?この私にあたたかく接してくれる仲間を殺されて。


否!喩えこの身が朽ちようとも。この大切な仲間を守りたいのである。


 私は背中に強い衝撃を受けた。それは身体が千切れてしまいそうな程の鋭く激しい痛みであった。


 私は全身に身体が破裂して溶けてしまいそうな激しい熱を受けた。それは身体の奥の臓腑まで焦がし尽くしてしまう様な熱であった。




 あまりにもの熱と痛みに、私は意識が薄れて行くが、皆だけは守らねばと力一杯覆い続けた。最期に私は皆が涙する顔が見えた。


(せっかく守ったんだよ。泣くなよ...)


私の記憶はここまでである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ