表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/92

第22話『大賢者』



 私とフロイラは夕陽の中を飛び、フロイラは夕陽の中の私の背中を見て。


「ボルガンダちゃん。今はミーガン色で綺麗だよ。」


と言いながら私の背中を擦った。私は夕飯までに宿屋へ帰ろうとそのままエドゥーの街へと降り立った。先にコルシカ、ライア、ゲツの三人が宿屋の前で待っており。メーブナとスイはまだ戻って来ていなかった。そして、到着した私とフロイラにライアが慌てて話し掛けてきた。


「フロイラ!さっき武器屋でゲツに装備を買ってたんだが。変な話を聞いてさ。何でもこのエドゥーの街に大賢者が来てるらしいんだ。」


「へえ~。そうなんだ~。」


「それがその大賢者ってLv.が200有るんだってさ!」


「え?Lv.って100まででしょ?」


「普通はな。だけどその大賢者は異世界から来たらしく、どんな邪法を使ったのかLv.200でトンでもなく強いらしいんだ。名前なんって言ったっけ。」


ライアの横でゲツはライアの腕をツンツンして。


「タナーカって言ってましたよ。」


「あっ!そうだ!そうだ!大賢者タナーカだ!」


私はそのタナーカと言う名前に何か聞き覚えがあったが、それよりもお腹が空いていたので早く夕飯を食べたくてメーブナとスイの帰りが待ち遠しかった。


 夕陽が輪郭を僅かに残した時に、メーブナとスイが帰ってきた。私はやっと帰ってきた来た二人に喜んだのだが、二人の後ろに変な人間が三人付いてきていた事に私は目を奪われた。


「あっ!アイツ!」


メーブナとスイは私達に手を振りながら


「おーい!みーんなー!見てみろー!そこで大賢者タナーカ様パーティーに会って来て貰ったんだ!」


私は驚きを隠せなかった。大賢者タナーカとは、前世のブラック企業の私に最後の配達を命令した上司である『田中課長』であった。


(何でコイツが大賢者なんだ!しかもこの世界に!しかも両サイドに旅に似合わないムチムチのお姉様連れているし!)


そんな事を思っていると大賢者タナーカは私達にポーズを取りながら


「ワターシが大賢者タナーカだ!夜露死苦!そして、ワターシのパーティーメイトの遊び人のカスミとジョアンナだ!夜露死苦!」


と、前世の時よりも鬱陶しさを纏って私の前に現れた。そして、タナーカの両サイドの遊び人カスミとジョアンナはどう見てもバニーガールの格好で戦えるとは思えない。私達は浮かれたメーブナとスイ以外は、微妙な空気に包まれた。


 タナーカはバニーガール二人に肩を組みながら、私達に満面の笑みで


「ワターシ!大賢者タナーカ様の話を聞きたいと言われてねー!その先に美味しい居酒屋が在るんで呑みながら話そー!おー、君が賢者のフロイラちゃーん?可愛いねー?ワターシとパーティー組むかい?」


そんなゲスな言葉を吐くタナーカに噛み付いてやろうかと思ったが。タナーカの両サイドのバニーガールが


「いや~ん。タナーカ様私達よりそんな小娘選ぶの~?」


と頬ずりされて


「バーカだな~。君たちを見捨てる訳がないだろ~。このタナーカ様は女のコと世界を守るんだから~!」


と矛先が変わったので、私はタナーカに噛み付くのを止めて。みんなと居酒屋に行く事にした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ