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第14話『ファビュラ三姉妹』



 バビロンが杖を構えて呼び出したファビュラ三姉妹がフィールドに現れた。長女のキョーカが真ん中で両手を広げて、脚を交差させながら立ち。両脇を二女のスイと、三女のゲツが片膝を突いてキョーカに向けて両手をヒラヒラさせて。


「『ファビュラ三姉妹参上!』」


と、三人で声を揃えて声を挙げた。バビロンは後ろでボサボサ頭を右手でクシャクシャしながら


「いいから、ゼッタイリョウイキを使ってよ。」


その言葉にファビュラ三姉妹は頷くと。長女キョーカは風を起こしてフィールドを球状に覆うと、二女のスイは退魔の唄を歌い風に乗せ。三女のゲツは、鉄魔法『無限の剃刀(エターナルスラッシュ)』を唱えて無数のカミソリを飛ばして、キョーカの風、スイの歌声に乗せ。物理攻撃、状態異常攻撃、魔法攻撃の全てを防御する陣を引いた。


 そして、ファビュラ三姉妹は短いスカートをたくしあげて


「ファビュラ三姉妹『黄金比の境界線(ゼッタイリョウイキ)』!」


三人声を揃えて行ったが。味方の召喚獣やバビロンは敵の召喚獣達に注目して見ていなかった。しかし、それでもファビュラ三姉妹のゼッタイリョウイキは注目すべき特技で周囲の召喚獣達は攻撃出来ずに狼狽えていた。


 その様な中でも動き出す者が有り。キラーマシーンのメカルカと、ドリームイータのナターニャ、それにユニコーンのランドであった。


 キラーマシーンは『真空斬り』でファビュラ三姉妹のゼッタイリョウイキの風を止めようとするが、ゲツの剃刀の勢いも加わり止まる気配は無く。その隙にライディンが雷神の槍を構え


宇宙の雷道(ライジングビッグバン)


を放ち辺り一面に落雷が起り、絶え間なく落ち続けると。雷はライディンの槍先へ集まり、そのエネルギーは余りにも激しく輝き周囲が真っ白になると。


 ライディンの槍先から、激しい爆発が起り。社屋前の広場は激しくえぐれて、そこには何も無くなっていた。そして周囲を取り囲んでいた召喚獣達は殆ど死に絶えた。


 そんな中でメカルカは、ナターニャとランドを身を呈して守り。無事に立ち上がるとナターニャは


「補助系召喚獣舐めんなよ!」


と叫ぶと、ナターニャは『繰り返される複製(コピペ)』を唱えるとランドがどんどん増えていき。ゼッタイリョウイキを取り囲むと、角先から緩やかな光を放ち『犯罪の予約(クリミナルアポイント)』を使った。


 ファビュラ三姉妹のキョーカは


「解ってないわね。ワタシ達の『黄金比の境界線(ゼッタイリョウイキ)』は物理攻撃、状態異常攻撃、魔法攻撃を完全防御するのよ!ホーホッホ。」


と、高笑いをすると。ユニコーンのランドはニヤリと笑い


「解っていないのは君たちだ。」


その瞬間。ファビュラ三姉妹の長女キョーカは何者かにより激しく斬り付けられて血を流し倒れた。


 その後ろにはムーンライトアックスを構えたフロストが虚ろな表情で立っていた。



 それを見たランドはクスッと笑いながら


「僕の『犯罪の予約(クリミナルアポイント)』は魔法で無く幻術。相手の目に映りさえすれば、たちまち味方を殺す約束をしてしまう。Lv.100の人にも効くんだね。クスッ。」


バビロン達に説明をすると。キョーカが死んだ事により風は止み。ゼッタイリョウイキは止まってしまいバビロン達は無防備な状態になってしまった。







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