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第1話『召喚獣派遣会社『ブラックカンパニー』』



――とある街のブラック企業にて


「おい!お前!16時から配達行ってくれ!先方さんが18時までに納品して欲しいって言ってんだよ。」


「いや、18時ってあの会社まで二時間掛かりますよ。帰ってきたら20時じゃないですか。私はこの書類を明日までに提出しなくてはいけないのでですね...それにもう、今月分の残業時間使い果たしてしまいましたし...」


「気にすんな!タイムカードはこっちで押しとくからよ。徹夜すりゃ間に合うだろ。頼んだよ。」



―――そして私は有無を言えずに配達へと行かされた。


そんな配達の途中であった。私は車を運転中に激しい頭痛に襲われ、急いで車を道路の脇に停めた。


 どうにかこの頭痛を抑えようと水を飲み、目を閉じたが頭痛は激しくなり。私は車から降りて視界がグラつき立って居られなくなると。大量の鼻血と共に意識を失った。



――― 一体どれ程の時間が経ったであろうか?



「おおおー!ボルガンダが目を開けたぞ!」


(ボルガンダ?なんだそれは?)


私はボヤけた視界を治そうと目を擦ろうとするが。なんだかガサガサしている。木の樹皮の様な感触で更に硬い感じがする。


 そして、私が目を覚ますと。目の前には頭に1本の大きな角を生やした厳つい老人が立っていた。そして、その老人は私の体を手でバシバシ叩きながら。


「さすがブラウンドラゴン!頑丈な身体だ!早速働いて貰うぞー!」


(ブラウンドラゴン?何を言ってるんだ?)


私はキョロキョロと周りを見渡すと、青い髪を眉の辺りで揃えた肌の色の白く、黒いビキニタイプの水着を来た女や、大きな槍を持った赤い下着姿の様な服装の長い髪の女が居た。


「まだ、状況を理解しておらん様じゃな。」


角の厳つい老人が私の前に来てそう言ったので、私はその老人に尋ねた


「いったいここは何処なんですか?」


「ハーハッハッハ。そうか解らんか!」


老人がそう笑い出すと。隣に青い髪の女が来て老人の頭を叩き


「老いぼれライディン!今、産まれたばかりなのに解る訳ないでしょ!」


そう言うと続けて今度は私に話しだした。



「ようこそ。ブラウンドラゴンの『ボルガンダ』それが貴方の名前よ。そしてここは貴方が働く事になる。召喚獣派遣会社『ブラックカンパニー』よ!」


そう言うと青い髪の女は両足と両腕を広げて立ち笑い出した。するとその隣に赤い下着姿の様な長い髪の女が来て


「フロスト。貴女の説明もライディンと大差は無いわよ。ごめんね。ボルガンダくん。私は炎と闘いの女神『フラアイラ』よ。宜しくね。こっちのお爺ちゃんがライディン、雷の神様ね。この青髪の女は『フロスト』と言って氷の精なの。」


そう目の前の3人の説明をした。私は頷き、埒が明かないので逆に質問することにした。


「ここが何処だか私には判りませんが。私はここで何をすれば良いのですか?」



――――私はその質問の後に3人から二時間程こんこんと説明を受けて、ある程度は理解した。



 私はどうやらブラウンドラゴンと言う大地の力を司る竜に生まれ変わった様だ。




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