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れっつごーお外

本当は昨日くらいに投稿する予定だったんです…

写真撮りに行ってました……。

ブクマ&評価してくれた皆さまありがとうございます。

「ゆかちゃんっ!あーそーぼー」


 退院してから一週間くらいが過ぎた。特に変わったことはない。

……ソウ君が毎日遊びに来る以外は。

あれ?幼なじみってこんな漫画みたいな距離感なの?あ、でも部屋は隣同士ではないや。

私の家は一軒家だ。閑静な住宅地にある。

まさかの転勤族?と思ったけども、どうやらこの土地に永住するそうだ。



「宥香~。奏太君遊びに来たわよ~」

とお母さんがソウ君を招き入れる。


「おばさんおはよーございます!」

「あら~。奏太君はきちんと挨拶できてえらいわね~」

ニコニコ笑顔でうちのお母さんを篭絡するソウ君。こ、これが主人公の力なのか……!


お母さんと話し終えたらしいソウ君は、ソファに座っている私のもとへと歩いてきた。

「ゆかちゃん、おはよう。からだはげんき?」

あれからけっこうな頻度でソウ君は体調を聞いてくる。

大丈夫なんだけどなぁ。

「おはよう、そうくん。わたしはげんきだよ」


そこからいろいろと会話をしていると不意にソウ君が絵本を取り出してきた。

「あのね、ゆかちゃん。きょうはこれいっしょによも?」


また絵本。昨日も読まなかったっけ?三歳くらいの男の子って外に遊びに出ていきたいんじゃないの?

いや、知らないけど。多分、めっちゃ偏見だけど!

……もしかしてソウ君は私に気をつかって外に遊びに出ないのでは?

ありえるかも。初対面でぶっ倒れ、その次に会った時もぶっ倒れ。

これはもう私に病弱設定のフィルターがかかっているのでは!?

よし!こうなったら今日は外に出たい!ここ最近外に出てないんだもん。それに引っ越してから行ったところは病院とソウ君の家だけです。

そうつまり、探検がしたいのです!


「そうくん!」

私がいきなり声をかけたからか、ソウ君の体がビクッとはねる。

「えっと、どうしたの?」

「そうくん、わたしね、おそとにいきたいの!」

「おそと……?」

「うん!わたしねここにきてから全然おそとにでてないの。だからね、おさんぽとかいってみたいの」

「ぼくもね、ゆかちゃんにみせたいところがあるの!いっしょにおそとにいきたい!」


よし。ソウ君は外に行くのに賛成だ。次はお母さんに許可みたいなものをもらいに行こう。

ほら私病人だったからさ。しかも三歳児だから親の了承を得ないとね。うんうん。




許可をもらいに行くために、お母さんのもとに行く。

「ねぇねぇおかあさん。わたしね、そうくんといっしょに、おそと、いきたいなぁ」

そしてこてん、と首をかしげる。何でもないようだけどこの首をかしげるしぐさが幼児にぴったりなのでは。と私は一人で思っている。

「ぼくも、ゆかちゃんとおそとにいきたいです!」

ソウ君が後ろから援護射撃してくれる。我が幼なじみが有能だ。

「そうねぇ。どうしようかしら」

固唾をのんで見守る。ここを突破しないと私たちは外に行けないのだ……!


「私もこっちに来てからあまり外に出てないから、散歩に行きましょうか。あ、でも、奏太君も一緒に行くなら紫織さんも誘おうかしら」

「ほ、ほんとう?おかあさん、わたし、おそとにでていいの?」

だって、一応この前まで病人だったから、少し心配だったのだ。

「えぇ。ここ一週間くらいずっと体調よさそうだし、宥香もそろそろ外に出ないとね」


そう言いながらお母さんは、私の頭をなでてくれる。

お母さん……!


「それじゃあ、お母さんは紫織さんに話に行ってくるわね」

そう言ってお母さんは家を出て行った。


ほんとうに外に行けるんだ……。嬉しい。なんだかソワソワしてきた。


「そうくん!いっしょにおそとにいけるんだって!たのしみだね!」

「うんっ!ぼくもゆかちゃんとおそといけるのうれしい!」


あれから少し経って、無事に外に出られることになりました。

ママさんも一緒に行くらしい。

準備もできたことだし、生まれ変わって初めての外へとレッツゴー!






お散歩編は後、一話あります。

今日中に投稿できたらいいなぁ

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