蓬莱山
仕事の依頼を受けて屋敷に向かった朔、そこには美しい女性がいた…
彼女は一体…?
「私の名前は”輝夜”、『蓬莱山 輝夜』と申します。」
「は、はぁ…」
とにかく、わけがわからない。妖怪屋敷というからにはもっと怖いおばあちゃんでも出てくるのかと思いきや、思ったより普通の女性が出てくるとは…
「聞こえていますよ。」
「へっ!?」
その時、輝夜の横にいた女性がつぶやいた。
「はぁ…全く…どこまで常識がないのでしょうか…」
「…常識?」
その女性が、つぶやきながら階段を下りてくる。
「まず、私の姿を見て何か気になりませんか?」
「あぁ、そういえば耳がある」
そう、その女性。もしくは朔を案内していた女性には、”兎”のような耳が生えていたのである。
「はぁ…言われて気づくとは…」
そういってその女性は自分の額に手を当てた。
「次に、輝夜様が普通とはどういうことですか?」
「どうって…ただちょっと綺麗だなぁ~って…」
「そこです!」
「ふぇっ!?」
いきなり大声を出されて朔は腰を抜かした。
「これだけの美貌を前に、”ちょっと”とは何ですか!”ちょっと”とは!」
「もういいのよ。」
そこに輝夜が止めに入った。
「輝夜様…」
そして、輝夜は朔に近づいた。
「家のものが迷惑をお掛けして申し訳ございません。」
「あ、いえいえ…」
そうして朔は立ち上がると、服についた土をほろった。
「では、募集の話でしたね?」
「あぁ、はい」
その後、輝夜は元の場所へと戻り。話を進めた。
「ここに来たということは、文を読んできたのでしょう。」
「ええ、まぁ。」
「それではちょうどよかった。力仕事の人員が不足していたんです。」
(そういえば、仕事内容は力仕事だったよなぁ…)
「質問…いいですか…?」
「えぇ、どうぞ?」
「力仕事というのは具体的に、どのようなことで…」
輝夜はため息を一つつくと、話し始めた。
「あなたにやっていただく仕事は、私の”護衛”です。」
「なるほど…って、え?」
朔は目を見開いた。
「嘘はついてませんよ~。”力仕事”ですも~ん♪」
輝夜の横の女性がつぶやく。
「そんなことを言ったって…兎女さん…」
「誰が”うさぎおんな”だ!」
その様子を見て、輝夜が笑う。
「いい?私たちのことは玉兎っていうの!」
「は、はぁ。なるほど…」
そして、輝夜がその場に立つ。
「引き受けてくださいますよね?」
「あぁ、はい。」
こうして、仕事を受けることになる朔なのであった…
はい!どうも!ゼノ氏です!
ちょっと、登場人数がまだ少ないですが……
今後増える予定です!
まぁ、話すこともないのでこのあたりにしときます♪
バーイ!ゼノ☆ZE!