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武闘派男子(真似しないで下さい)

今回和敏が過激とか思われますが、あくまでこれは序の口です。


まあ真似をする人はいないでしょうが、真似しないでください。


ちなみに和敏はいざとなれば、祖父に教えられた教えで敵に対して躊躇がありません(汗)

特に彩の敵に対して...

 そんなこんなで話していると、彩がティーカップとティーパックを人数分とお菓子を持ってきた。

 

「まだお茶沸かしてる最中だから適当にそれ摘まんどきなさい」

「分かった」

 

 俺はどちらかと言うとコーヒーが好きなのだが、人に出された物を何だかんだ言う気は無い。

 それが彩なら尚更だ。

 と言うか、もし文句を言う奴が居たら俺が天誅をかましてやる。

 物理的にボコボコのズタズタにしてやる。

 

 そう考えながら俺は目の前に何種類かあるお菓子の1つを摘み口に頬張った。

 サクッとした歯ざわりとバターと砂糖の風味が何とも美味い。

 確かに美味い......が!

 それは彩を際立たせる素材の一つに過ぎない!何故ならこれと彩を組み合わせて俺が組み合わせて想像(妄想)しよう!!

 このお菓子を皿に乗せてお盆で運んでにこやかにやってくる彩!!

 そしてその後ろから「お母さん」と彩を追いかけてくる3人の子供達......うんいい。

 おっし!この想像(妄想)だけで俺は彩への想いがはちきれそうだZE!

 

 と、お菓子を持って想像(妄想)してたら彩に思いっきり頭を叩かれた!あいった!

 

「あんたまた変な想像してたでしょ?」

「何故だ!俺何にも言ってないぞ?」

「顔が思いっきりニヤけてたわよ!どうせ碌でもない無い妄想してたんでしょ!」

「妄想じゃない!未来の家族設計だ!」

「早すぎるわよ!!てか何いきなりそんな妄想に走ったのよ!」

「いやそれは......彩が物凄く可愛かったから」

「なっ...なななななっ!」

 

 俺がそう言うと、彩は顔を真っ赤にしてしまった。

 ああ、やっぱ彩可愛い断然可愛い、この世に現れた俺の伴侶だ。

 いやさ、この世に現れた俺のヴィーナスさ誰もこの美しさには敵わない......そうだろう?マイハニー...OUCH!

 あたたたた痛い!今度はスリッパで頭を叩かれ続けている。

 何でだ!?

 

「あんたねぇ...無意識にキラキラしながら片手を胸に当てて片手を私に向かって差し出さないの!恥ずかしいでしょ!あんた見てくれはそこそこ良いんだから......」

「は?俺のみてくれがいい?初耳なんだが?」

「は?あんたこそ何言ってるのよ?鏡を見なさい」

 

 そう言って彩はパタパタと歩いていって、戻ってくると手鏡を持ってきた。

 

「はい」

「あ、ありがとう...どれどれ?」

 

 そう言って俺は鏡を覗き込む......至って普通の顔が鏡に映し出される。

 

「...彩、別にどうってこと無い普通の顔なんだが?」

「...それ本気で言ってる?」

「勿論」

 

 ちなみに、和敏は気が付いていないが、見てくれは結構良い方なので(まあ性格は何だが...)彼に好意を寄せている女の子は何人か居たりする。

 ......まあ本人は彩にしか興味が無いので、机の中にラブレターが来ても気にしない。(たまに今時果たし状なんかが入っていたりもするのだが)呼び出されても

 

「ご免、忙しくて用事あるから」

 

 などでスルーである。

 本当に彼は彼女一筋な男なのである。

 これでもう少しアプローチの方法と性格を変えたら彼女の態度もかなり変わるのであろうが......

 

 ちなみに手紙を貰った時の和敏の反応。

(ケースその1)

 ラブレターの場合。

 

「来てくれって書いてあるから来て見たが...?」

 

 そしてそこには女の子が立っている。これはいつものあれか...仕方ないさっさと断るか。

 

「先輩...あの...私...」

「(早口で)ご免、忙しくて用事あるから無理、他を探して」

「ちょっと先輩!?会ってまだ1分も経ってませんよね?」

「(早口で)いや、もう大体言いたい事は分かるし話したから、俺は彩しか興味無いから、じゃ!」

 

 そう言ってスタスタと早足でその場を去る和敏。

 ちなみにこの間5分以内

 後には呆然としている女の子がただ一人......

 

(ケースその2)

 果たし状の場合。

 

「来てくれって書いてあるから来たが...?」

 

 そこには1人の男子生徒。

 

「お前が弥永田瀬和敏か!彩佳さんを賭けてしょ、おだぁ!?」

 

 その男はそのまま何か言う前に、物凄い勢いで詰め寄られた後、即座に高速で足払いを問答無用で掛けられ、その場に転がされる。

 そして和敏は即座に男の顔を踏みつけ立ち上がれないようにする。

 

「誰をかけて勝負だっって...?」

 

 和敏、目は笑っているが目は笑っていない。

 

「だっだから彩佳さんをかけ...ぐわっ!」

 

 言った瞬間、和敏はギリッと顔に乗せた足に力をめる。

 

「な・ん・だっ・てえええ?」

「だから彩さ...おだだだだっだだ!」

 

 次の瞬間和敏は男子生徒に向かって嵐のようなストンピングを開始した。

 

「うるせぇ!勝手に彩を引っ張り出して来て勝負の品にすんじゃねぇ!天誅!」

 

 ずがががががががががががががががががっ!

「ぎゃああああああああああああああああ!」

 

 数分後、ボロボロになった男子生徒と。

<YOUWIN>男子生徒をボコボコにした和敏が立っていた。

 

「あ-...少しスッキリした。全く...彩は俺のもんだ」

 (私はあんたの物じゃない!)

 

(ケースその3)

 放課後校舎裏に来いや。

 

 ...アホが来たか...

 和敏は早速用意をして場所に向かった。

 

「おう、お前が和敏か!」

 

 制服を着崩して髪も染めているいかにも社会に反抗してます。という感じの男達が現れた。

 この学校にもこんな奴居たんだなぁ......

 俺はポケットに忍ばせたある物にそっと握った。

 

「お前ちょっと調子のってるそうじゃねぇか?あぁ?」

「俺何かしたか?」

 

 するとその今時珍しい奴が話すには、何とかいう名前の子が俺に汚されたのだという。

 恐らく俺に何か言おうとした女の内の1人だろう。言われた名前は良く覚えてないが...

 言いがかりもはなはだしい、これはきつくおしおきしておかないとな...

 後はこいつ等がどこまでやったら引くか、だな。そう算段しながら様子を見ていた。

 

「聞いてんのかぁ?なんならお前がいつもツルんでる彩って女の体聞いても良いんだぜ?」

 

 

 

  ブチッ!(和敏の何かが切れた音)

 

 

 

 彼はそこで最大の禁忌を犯した。触れてはいけない禁忌を。

 

 そう言って掴みかかって来ようとするが、俺はそれをかわして忍ばせた物を取り出した。

 濁った液体の入ったガラス瓶だ。

 俺はそれを容赦なく掴みかかって来た奴に頭からドボドボとぶっかける。

 

「ぶわっ!臭え!...この匂いは...ガソ...」

「さて、次に取り出したるは...」

 

 親父からくすねたライターだ。それを見て掴みかかって来た男の顔が青ざめる。

 

「おっお前正気か?」

「黙れ」

「は?」

「黙れ、と言っている。ついでに言うと他の奴が動いたらお前に火を着ける」

 

 和敏がそう威圧しながら言った瞬間、周りの連中の動きが止まる。

 周りの連中は「マジか?」「正気じゃねぇ...」とか言っているが知らん。

 こんな奴らに無駄な労力は使いたく無いのだ。こういう馬鹿どもはびびらせるのが一番早い。

 

「まず1つその誰さんだか知らないが、俺はその子に興味は無い、有るのは1人の女性のみだ」

 

 彩以外の女なんざ眼中に無い。

 

「けっ...けどあいつは...」

「黙れ」

 

 俺は短く言葉を紡いで睨みそいつを黙らせた。

 

「何なら俺がそいつに話をつけてやる。だが、この事は誰にも言うなよ?言ったらお前の安全は...保障しないからな?」

 

 そう言いながら俺はポケットからもう1本濁った瓶を取り出す。

 そしてニッコリと微笑みながらそう言った。

 男達は顔を凄い勢いで上下にカクカクと振っていた。

 その後はそいつに吹き込んだ女にも脅...げふんげふん...交渉をして納得してもらった。

 勿論口外しないと約束させて、真っ青になって泣いていたが知らん自業自得だ。

 

 と、何もしなければ放置が和敏のスタンスなのだが、敵対する者には手を抜かない奴なのである。

 だから今は自然と近寄る人が限られているし、裏で色々言われていたりもする。

 

 敵対者には苛烈に、親しき者には(なるべく)優しくが信条の彼である。

 ちなみに彼の祖父は古武術の使い手であった人であり、その影響を受け継いでもいたりした。

 

 

 

 

 祖父「いいか和敏、自分に敵対する者には遠慮はいらんやってしまえ!」

 小さい頃の和敏「うん、分かってる爺ちゃん。<敵に情けはいらぬ>だろ?」

 祖父「うむ!その通りじゃ!」

 

 こうして彼の祖父による英才教育がされていったのだが...まあそれはいつか別の機会に。

 

 

 

「そんなことよりもだ彩、将来子供は3人位欲しいと思うんだ」

「いきなりトップギアで暴走してるんじゃあないわよ!」

「大丈夫、ちゃんと将来俺は稼げる男になってみせる。いや、なる!」

「その物凄い自信だけは褒めてあげるわ」

「だから将来はマイホームで5人位の子供と生活しよう」

「何で子供が増えてるのよ!!」

 

 こんな風に相変わらずの彼である。

 まあ彼が牙を向ける相手は今の所無いのではあるが...

 

「当然じゃないか、俺と彩の子供なら何十人居ても俺は困らないぞ?」

「待ちなさい!どんどん増えていってるじゃないの!!」

「当たり前だ!彩とならメソポタミア文明築ける位に子孫が増えたっていい!」

「多いわ!!」

 

 どこからか取り出したハリセンで和敏の頭を(スパーン)と叩く彩佳。

 

「あらあら~和くんと彩ちゃんの子供ができたら~、私お婆ちゃんね~」

 

 彩佳の母親はそんな事をノンビリと横で言っている。

 

「でもね、和くん~?」

「はい?何でしょう?お義母さん?」

「絶対に彩ちゃんを泣かしたり、無茶な事をしちゃ~駄目よ~、大人になるまでそこら辺は~しっかりしておいてね~」

「はい...」

「(お母さん一応ちゃんと釘は刺してくれるのね...)」

「お願いね~」

「ええ、彩に危害を加えようとする輩は闇に葬ってやりますから!」

「それは心強いわ~」

「そうじゃないでしょお母さん!アンタも嘘でも物騒な事言わないの!」

 

 しかしそう言った彩佳の言葉に......

 

「「え?」」

 

 2人同時にキョトンとした表情をした。

 

「お母さん!そこは(冗談よ~)でしょ!アンタも(何で?)みたいな顔しない!!てか何もしてないわよね??」

「さあね?」

「こら!!こっちを向いて話をしなさい!聞いてるの!?」

 

 3人がそうやって話していると、(カチッ)と音を立ててお湯が沸いた。

 そしてその後また3人が話をし始めたのだった。

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