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【ご自由にお持ち帰りください】  作者: 本宮愁
その他バトン類
22/26

口説きバトン(2014/02)※二回目

【注意】

 これは常人には精神ダメージがかなり大きいバトンです。

 見る時は5回ほど深呼吸をし、覚悟を決めてから見てください。


 以下のキーワードを絡める(もしくは連想させる)

 口説き台詞を自分で考え、悶えながら回答して下さい。

 答える生け贄もとい勇気ある人々にこの言葉を送ります。


【恥を捨てろ、考えるな】

*リアルで言ったら変人扱いされるようなキザ台詞推奨*


■キーワード1 『雪』


まっさらな雪の花をみるたびに、浮かんでは消える面影がある。風に舞う粉雪に。積もり重なる雪の壁に。溶けかかった霙雨や、それから、果てしなくつづく、銀世界。


吸いこんだ世界に、きみはいない。


凍えた大気が喉を焼いて。きりきりと痛む肺に、これでもかと、くりかえし、くりかえし、息を送る。ねぇ、どうして。


「色も音も、無いんだろう……?」


たとえようのない苦味だけが、忘れられないまま、遺っている。



■キーワード2 『月』


朔月が好きなんだ。星読みの彼女は、俺のことなんか知らないふりをして残酷に笑う。月の無い夜空に焦がれたきみが、俺を邪魔だというのなら、どうしてここに留まれようか。


――だから、攫った。


きみを奪う星を堕として、愛したすべてを闇に消す。


「俺だけがそばにいてあげる」


震える少女を抱きしめて、月の子は笑った。



■キーワード3 『花』


可憐に咲き誇る薔薇の花を、ひとつふたつと摘みとって。真白いミニバラを束で差しだす。千に一だけ満たない、永遠の誓いを。


「――私はあなたにふさわしい」


恋もしらない幼花をさらい、望みのイロに染めて魅せよう。


tips:

・ミニバラ(白)…私はあなたにふさわしい

・小輪のバラ(白)…恋をするには若すぎる

・バラ(999本)…何度生まれ変わってもあなたを愛す



■キーワード4 『鳥』


声をあげて鳴き叫んだ。こんなはずじゃなかったのに。羽を散らして暴れ狂い、欠けた嘴を叩きつける。

きっかけは、ささいな子守唄。思うさまに震わせた喉が、絶望を呼びこんだ。


――それでも、さえずることをやめられない。


「囚われてあげているの。かわいそうな塔の守人に」


私よりも傷ついた顔をして、鎖を握りしめる貴方だから。あきらめたフリをして朝を待つ。いっそ、扉を開け放ってみなさいよ。きっと貴方は思い知る。カナリアに身をやつしたモノの正体を。



■キーワード5 『風』


虚ろに風を見送る小鳥が、ほんとうに焦がれていたものがなにか、知っていた。空を。自由を。生を。求めるまなざしは、いつしか光を失って。


――でも、殺してはあげられない。


「かわいそうに、鳥かごの姫君。俺なんかに囚われて」


それでも諦めきれず、外に焦がれるきみが好きだから。翼を焼き落としてはあげない。虚ろな希望を抱いたまま、どうか眠りつづけてよ。



■キーワード6 『無』


愛したいわけじゃない。愛したい、わけじゃないけれど。震える声で告げながら、我儘な指先は、勝手にきみを追う。


――ちがうんだ。僕は、ただ。


「手に入れたい、だけだった」


優しい想いなどカケラも無い。暴力的なまでに純粋な、欲。



■キーワード7 『光』


差し込む光に手をかざして

「太陽を捕まえたんだ」

使い古された陳腐な言いまわしも

結局、真実にはなりえない。


「きみに注ぐ雨を僕に。僕に注ぐ陽光をきみに」

けれど、きみは微笑んで、ともに打たれたいというのだろう。


真綿の偽りでくるみ、

――ようやく、きみを手に入れた。



■キーワード8 『水』


ポツリ、と滴りおちた雫が、白皙の肌の上を流れていく。緩慢なスピードで、じわりじわりと侵すように、いびつな軌跡を描いて、流れていく。


衝動に誘われるまま、触れた舌先に熱が集まる。冷たいのにアツくて、苦いのにアマい。強烈な酩酊感に、ぐわりと世界がまわった。


喉奥を焼いて、ナカから侵す、甘美な銘酒。ここにあるのは刹那だけ。


「――ごちそうさま」


毒の盃を飲み干して、さァ、どこまで堕ちようか。



■キーワード9 『火』


とろみを帯びた焰が、ちろりちろりと揺れている。色を変え、形を変え、留まることなく揺れている。


闇との境界を見定めようと、じぃと目を凝らしても、明確な輪郭戦は引けそうにない。舞い散る火の粉が夜を焼いて、遠く隔てた私の肌を、乾いた熱気がむわりと煽る。


凍えた指先で触れたなら、端から融けてゆくのだろうか。解けて落ちて、混ざりあい、美しい焰を侵すのだろう。よもや雫ひとつで消えはしまいが、なんらかの変質が起こらないとも限らない。闇雲に手を伸ばした先、焦がれたままの火は、そこにあるのだろうか。


「どれだけの覚悟を重ねたら、この手はきみに、届くのだろう」


篝火が好きだった。触れてみたかった。近づくだけで身は焦がれるのに、隔たる距離はまだ遠く。

――破滅的な衝動を、ひとり、噛み殺す。



■キーワード10 『時』


たとえば今日が昨日になって、思いだせないほどの彼方に過ぎ去ったとしても。きみの遺した傷跡は、きっと焼きついて離れない。


乾いた傷跡に爪を立てて、溢れだす血を舐めあげる。鉄の苦味と、ほのかな甘み。


「さあ、永遠を始めよう」


生きつづけるんだよ、きみは。死を望んだとしても果てることなく、俺のなかに。

――終わらせてなんか、あげない。



■このバトンを回す生け贄5人


・キーワード1はヤンデレだと思う

・キーワード2はヤンデレだと思う

・キーワード3はヤンデレだと思う

・キーワード4はヤンデレだと思う

・キーワード5はヤンデレだと思う

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・キーワード7はヤンデレだと思う

・キーワード8はヤンデレだと思う

・キーワード9はヤンデレだと思う

・キーワード10はヤンデレだと思う


以上、ひとつでも当てはまった方は、お持ち帰りくださいね?

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