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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

アムール・アン・カージュの鏡

作者: 雀蛤
掲載日:2025/09/28

初心者です。

温かい目で見守っていただけると幸いです。

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あなたの願いを一つだけ叶えましょう。


瀕死のわたしにそんな声が聞こえました。

願い、そうですねぇ。

何かあったかしら。

ありました。

一つだけ。


私の存在をなかったことにして欲しいのです。


私が死んでしまえば、きっと、家族が悲しみます。友人達も悲しみます。そんなの哀しいです。だから、私のことをみんなの記憶から跡形もなく消してください。そして、できることならば、私のいた場所に他の、家族を知らない人を入れてください。そうすれば、きっと、大切な人たちは悲しみに暮れることはないと信じられます。


あはは、1つじゃなくて、2つになっちゃいました。

少しは色をつけてくださいませんか?

1つも2つもそんなに変わりませんよ...たぶん。

あら、よろしいのですか!

ありがとうございます。

なんですか?

どうして、そんな願いをですか?

どうしてなんでしょうね?

たぶん、わたしの一番大切なものだったんです。

だからかな、自分の居場所が永遠に失われるよりも、自分のことが忘れ去られるよりも、自分のことで苦しんでいる姿を見たくないって思ったんです。

あとは、そうだなぁ。

今がとても幸せだからです。

..確かに、一般的に見れば、不幸な状態と言えるでしょう。

でも、幸せに感じてしまう。

だって、悲しんでくれたから、大切な人たちが惜しんでくれたから。

はは、理解できないって、顔してますね。

そう、ですね。

わたしね、死ぬのは1人じゃ怖かった。

だから、死ぬ時は誰かが、近くにいて欲しかった。手を握って、微笑んでくれれば、きっと、幸せだったと思えるに違いない。そう思った。

...あれ、矛盾してますね。

苦しんでいるのを見ると安堵するし、見たくないとも思う。

よく見ると全体的に矛盾だらけ。

なんでだろう。

幸せに思えてしまうのもほんと。

悲しくて哀しいのもほんと。

嬉しいのもほんと。

わたしは結局、どう思っているんだろう。


でもいっか、矛盾を抱えている。それこそが、私の歩んできた道を示すものであり、わたしという人物がいたという証でもある。そう考えようと思います。


人間らしいまま、生を終わらせるとしましょう。最後に、自分を見つめなおすきっかけをくださり、ありがとうございました。

もう一度いつか巡り会う日が来たのならば、また話を聞いてください。


 約束ですよ。


そんなふうに、片手のない少女は笑って消えた。

amour en cageアムール・アン・カージュ

=>ほおずきのこと

=>花言葉: ポジティブな意味「自然美」「心の平安」「笑顔」

      ネガティブな意味「偽り」「ごまかし」「浮気」「半信半疑」

らしいです。




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