仕立て屋の看板娘とカフェの王子様

仕立て屋を営む少女・エレンの隣に、新しいカフェがオープンすることになった。現れたのは柔らかい物腰と蒼い瞳を持つ青年――セドリック。彼は「セド王子」とからかいたくなるほど優雅で、しかもなぜかエレンの店に制服を依頼してきた。

しかし、セドはただのカフェ店主ではなかった。貴族との縁を持ち、規格外の金銭感覚を見せ、さらには婚約者の存在まで口にする。それでも彼はエレンに「求愛」を繰り返し、ついには突然のキスを奪ってしまう。

戸惑うエレン。だけど、彼の真っ直ぐな想いに心が揺れ始める。
仕立て屋としての誇り、店の経営の不安、そして芽生えた恋心。
「最後の思い出」になるはずの時間は、やがて彼女の運命を大きく変えていく――。

優雅でちょっとエッチな王子様（？）と、意地っ張りな仕立て屋娘の恋の物語。恋とお仕事とドキドキが詰まった、あまくて少し切ないラブストーリー。