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プロローグ キスするだけでレベル上限解放? 素晴らしい! 国中の武人をここに招こう!
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・私にもディバインシールドして下さい

「あ……いい歳したおばさんが、何やっているのだろう、キンモー……などと、思いました……?」

「ううん、そんなことはないけど……でも……」


「でも……?」



「なんでここにいるのっっ?!!!」



 真っ先にママの顔が浮かんだ。

 これ、ママも共犯だ!

 ママはこのことを知っていたから、さっきシルバを引きつけたんだ!


「はい、説明すると長くなるのですが……」

「え、長くなるんだ……」


 ミルディンさんの顔が掛け布団の中からニョキリと生えてきた。

 ミルディンさんは手を頭上に上げて、星屑のような明かりの魔法をそこに生み出した。


 それがいかがわしいピンク色でなければ、俺は幻想的な光景に目を奪われていただろう……。


「長い夜と短い夜、どちらがお好みでしょうか……?」

「もう眠いし、短い方で」


「はい、では簡潔に申し上げます」


 もしかして次の作戦がらみだろうか。

 つい先日、ミルディンさんはレイクナス王国の国家転覆を果たしたところだ。


 シルバはミルディンさんの陰謀とは言わなかったけど、こんなことができる人は他にいない。


 次はどんなえげつない作戦を始めるつもりなのやら、俺はミルディンさんの言葉を身構えながら待った。


「ずるいです……」

「へ……?」


 まるで子供がすねるような言いぶりだった。


「ファフナばっかり、ずるいです……。私にも、ディバインシールドして下さい……」


 ミルディンさんは布団で目から下を隠したまま、瞳で不平不満を訴えてきた。

 その姿は500年以上を生きる大先輩にはとても見えなかった。


 えっと、要するにこれって、夜這い、なの……?


「ねぇ、ミルディンさん。俺の国でクーデターが起きたみたいなんだけど、その背後にいたのって……」

「はい、黒幕は私です、すみません」


 ミルディンさんはそう自白しながら掛け布団を目元まで上げた。


「あっさり自白するんだね……」

「少しでも同胞の被害を減らせるなら、私……なんだってする覚悟ですので……」


 天使の生まれ変わりみたいにかわいいのに、恐ろしい人もいたものだった。


 ミルディンさんはかわいい。

 本当にかわいい。

 それが夜這いをかけてきて、ディバインシールドしてと要求している。


 そうとらえ直すとなんか、気持ちが無性にソワソワとしてきた……。


「オーリオーンの闇……」

「……え?」


「次の計画、オーリオーンの闇の実現には、私自らが外交活動を行う必要があります……」


 いったいどんな計画なのだろう。

 闇とはまた不穏だった。


「直接の外交活動……。つまり、ミルディンさんがオルヴァールの外に出て、人間の国と会談を行うってこと……?」

「はい、パンタグリュエルでは、先方のお城を踏み潰してしまいますので……」


「あ、だからディバインシールドが必要なんだね……!」


 そうならそうと最初に言ってくれたらいいのに、どうしてこんなに回りくどいやり方をするのだろう。


「はい、そうです。それに……」

「他にも理由があるの?」


「はい……実は、とても大切な訳が……」

「なんだろう? ミルディンさんは参謀なんだから、あまり危ないことは――」


 その時、ミルディンさんの顔が布団から飛び出してきた!


「ファフナばかりずるいですっ! 私の魅力はエロコーギー以下ですかっ!? 私のお尻には、発情しませんかっ、どうなのですかっ!?」

「え、ええええーっっ?!」


 何を、言っているのかな、この人……。


 絶対に口にはできないけど、ミルディンさ

んのお尻は小さくてかわいい。

 興味がないと言えば嘘になる。


 いやどちらにしろ、無敵のバリアー・ディバインシールドLV500なしで会談に行かせるわけにはいかなかった。


「わかった、ミルディンさんにも同じことをするよ」

「え……っ?!!」


「え?」

「あ、いえ……な、なんでも、なんでもありません……」


 して、と言ってきたのはそっちなのに、ミルディンさんはまた目から上だけ残して布団に潜ってしまった。


 なんかやりにくい……。

 ベッドに忍び込んできたのはあっちなのに、こっちが悪いことをしているような気分になる。


「ど……どうぞ……」

「その状態で、どうぞと言われても……」


 ミルディンさんは怯えながら、貝のように布団へ引きこもっている。


「どうぞ……っ、どうぞ一思いに介錯を! 介錯をお願いします……っっ!」


 何を言っているのかわからない。

 けどとにかくやれと言うので、俺はミルディンさんと同じ深さまで布団にもぐった。


 そんなに恥ずかしいなら止めればいいのに、ミルディンさんは固く目をつぶってしまった。

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