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全世界水平社

作者: 猪鹿蝶

今回は医者編です、あなたは平等を望みますか?

 この物語は世界が水平になって"しまった"世界のこと


今の時代から少し時が経ち、男女差別などがなくなりこの世界が平等(水平)社会になった、そんな世界で私たち人間がどのように過ごすか今から読んでもらいたい。



私こと佐々木は警察官だ、この世界が水平になり少し経った、水平といってもイメージしにくいと思う、例えばあそこで寝転んでいるホームレス、汗を流しキビキビと忙しそうに働くサラリーマン、あの2人は国からもらう「給付金」は同じ金額なのだ、この世界はおかしいのかもしれないが、もうこの世界は慣れてしまった、そんな中でもこの世界がおかしいと訴える奴もいる今からそんな「おかしい奴」について少し話そうと思う


ー医者ー

こいつは俺のところに来た初めてのおかしい奴だった、名前は加藤、連続殺人鬼だったこいつは、自分がこんな罪を犯したのはこの世界のせいだといった、それから、少しこいつの話を聞いた。

 

 私は加藤という医者だ、私のところには毎日いろんな患者が来た、私が医者になった理由は、母に楽をさせてやりたいという思いからだった、だから私は医者になって母を支えてやりたいと思いこの職業についた、だが、最近水平になったせいで、私の努力も水の泡になったわけだ、そりゃ、ふざけんなと思ったよ、なんだよそれって、しかしな、それだけじゃ人を殺したりしないんだよ私も、私には兄がいた、兄は私と違って頭が悪かった、「神は平等をきらう」どこかの宗教がそんなこと言ってたが、しみじみそう思ったよ、私が医者になる努力も、頭の悪い兄からしたら、少しのものだったよ、私の兄は、弟ばかりには任せてられないと、必死にはたらいて、今は小さいながら立派な建設会社の社長だ、私はそんな兄が誇らしかった、兄はたくさんの人に愛され、自分の悪さを言い訳にしなかった、そんな時私は兄の体を見た、盲腸ができたらしく、私が手術した、兄の体はボロボロだった、これまでの努力により、笑顔で笑っていた兄の体は痛くて泣いていた、そして、次にコンビニで働く少し太った、三十に見える二十代の男が来た、彼はその自堕落のせいで、とても不健康だった彼は何の努力もせず生きてきたんだと、中を見て分かった、私は深く絶望した、自分の体を犠牲にし生きてきた兄と、何の努力も何の成果も成し遂げていないこいつが、地位が一緒なのかと、何者かに問いかけたかった、そして私はこの世界が狂っていることを理解した、だから私は探した兄と同じく苦労をしているやつを生かす世界を、それを知るため私はたくさんの人を攫った、どんな人生をおくってきたか、私は中を見ることでしか判断ができなかった、だから中を見た、私はいろんな人の中を見た、その中で私は合格した人はいかし、不合格したものは、殺したそうして私はこの世界を兄と同じような、人だけを残し、真の平等にしようとした、私が間違っているのならば、平等な水平な世の中になれたあなたに問いかけたい、あなたと兄は平等か?この答えが出るまで私は、人の中を見て今日も世界を平等にする。


 俺は何も言えなかった、上はこいつのことを、どうしようもない殺人鬼だと言ったが果たしてそうだろうか、この世界は平等なのかソ連のように、社会は平等を恐れて動いてきた、それを、かりそめの平等にしたのだ、俺が正義を名乗っていいのか、こいつの前で、言えなかった。

「お前は間違っている」と

ー医者ー〜完〜

次回はルーティーン編にしようと思います、反応につき書くかどうか決めさせてもらいます、読んでいただき、ありがとうこざいます。

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