唐突な契約解除(視点:芦屋 真菜)*
その日は突然、訪れた。
「本日をもって君との芸能活動補助契約を解除する……今後の活躍を「待ってください」話は以上だ」
所属する芸能事務所の社長に呼び出された私は社長室で契約解除を告げられたのだ。
「急過ぎます……それに理由は?」
私は契約解除になるような不祥事も持病も無いのに。
「この世界は結果が全てだ……君は価値を証明出来かった」
なるほど……私の活動は“数年間、必死で頑張ってきただけ”と評価された、という事らしい。
「最後に君に渡す物がある」
深紅の手紙?
「これは……」
何も説明が返ってこない……手紙を開封する。
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貴女を『深紅舞台』に招待します。
集合場所と時間につきましては同封の書類に記載されています。
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同封された書類を確認した私は
「今まで芸能活動補助してくださりありがとうございました」
そう言って所属していた芸能事務所の社長室を出て『深紅舞台』の集合場所へ向かう。
それにしても『深紅舞台』……いったい何なのだろうか?
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