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異世界ウーバーイーツ  作者: マホともし
1/2

異世界配達無双

あれ?俺死ぬのか?

「ウーバーイーツがトラックに轢かれたぞ!」

ピーポーピーポー。

「自分の名前はわかりますか?」

「鮫島マホト…」

ああ、お客さんに料理届けられなかったなぁ。

サポートに電話しないと…

「鮫島さん!さめ…」


目を覚ますと、

「ここはどこだ?」薄暗い灰色の世界が拡がっていた。

UFO内のテーブルのような場所に寝かされていた。

ちなみに裸だ。

体を起こす。

あれ?怪我は…痛みは愚かアザなども見当たらない。


「貴方は死にました」

「うわっ」突然の声に死ぬほどビックリした。

すぐ近くに女性が立っていた。

「私はむったん。神的存在です」

うわっ自分で神とかこの人頭大丈夫?

「今自分で神とか痛いおばさんだと思いましたね?」

おばさんだとは言ってない。

そういうのはいいから。

「そういうのはいいからと思いましたね?」

はいはい。この人は心が読めるみたいだね。

「俺は死んだんすね。」

頷くむったん神

「配達中に不慮の事故で。」

「即死でした?」

俺に聞かれても。


「自分アカウント停止ですかね?」

ウーバー配達員は事故ってサポートに連絡するとアカウントが停止されてしまう。

「あなたの地球での配達員人生は終わりました」

まぁ、死んだからね。

「もしあなたが望むなら異世界で配達する事もできます。」

異世界チートってやつか?

俺にはウーバー以外出来る事がない。

他にやりたい事もないんだよなぁ。

「また配達やらせてください。異世界でもいいんで。」

俺はむったん神にそうお願いした。


「配達は自転車ですかバイクですか?」

「バイクで。」

地球では自転車配達員だったが、異世界では少し楽をしたいからな。

「バイクよいらっしゃい。」

むったん神が手を叩いて合図すると遠くからエンジン音が聴こえてきた。

ブオンキキッ。

「こんにちは。」

バイクが喋った!

「それでは他にウバッグとスマートフォンは…」

「これを使って下さいね。」

「どうもっ。」

「何カバンに挨拶してるの?」

かばんは喋らないらしい。

「異世界でスマホが使えるんですか?」

スマホの電源をオンにしながらむったん神にそう聞くと。

「気合です。」

気合か。

「準備はいいですか」

「は、はい。」

「それではあなたの第2の配達人生に幸多からんことを。」そう祈りを捧げるむったん。

「行ってきます。」

「あ、言い忘れましたけど」

「異世界全く鳴りませんよ。」

笑顔でそんなことを。

「どんだけーー。」

俺の異世界でのウーバーライフが今始まろうとしていた。

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