01~ はじまり 前編
「はぁぁ、暇だなぁ」
そうため息をつくのは、便利屋の店主、シン=クルス。
王都で開業して3ヶ月、ほんの少ししか、お客が入っていない状況だった。依頼があったとしてもその内容は以下の通りで
『迷子の猫を探してください』
『主人が不倫をしている疑いがあります 調査をお願いします!』
『好きなあの子とどうしたら上手くいきますか』
『息子のおねしょがなおりません どうすればいいですか』
と、このような感じだった。
「迷子の猫探しはまだ分かるけどさぁ、何なのこの変な依頼の数々!?」
「そういうなら断ればいいじゃないのさ。とはいってもこのままだと開業してすぐに店をたたまないといけないだろうね」
シンと話しているのは便利屋の店員、リアム=パーカー。
彼はシンが王都に来る途中に寄ったドワーフの里に住んでいたのだが、わけあってシンに連れてこられたのである。それからはシンと行動を共にし、この店で働いているのだ。
「分かりきったこと言うなっての。でもな、今までの依頼主からは好評だったんだぞ!その証拠にこんなお便りが来てるんだ。えぇーっとなになに、『この度は息子のおねs」
「手紙じゃおなかは膨れないよ。あーあ、シンについてきたのは間違いだったかなぁ」
「ぐ……そんなことはないぞ。今にみてな、高額で好条件な依頼を取ってきてやるよ!」
「はいはい。期待せずに待ってるよ~」
「このガキ……」
カランカラン。
2人がそんな話をしていると、お店の入口の扉が開いた。
「すみませ~ん」
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扉を開けた人物は、綺麗な長い赤髪の小柄な女性だった。
「いらっしゃい!ほらみろリアム、早速依頼が来たじゃないか!」
「まだどんな内容かわからないでしょ。
ご来店ありがとうございます。彼は店主のシンで私はリアムといいます。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「すみません、ここってどんなことでも依頼できるんですよね?」
「そうですよ~ 人探しに身辺調査、人気のお店の行列に代わりに並ぶなど何でも請け負います!」
「あの、ブレスレットをなくしてしまって、探してもらえますか?母の形見でだいじなものなんです」
「わかった引き受けるよ。どんな見た目なんだい?」
「色が銀色で大きなガーネットが埋め込まれています。後、ブレスレットの内側に名前が、あっっ、申し遅れました、わたしの名前はアメリアです。内側にアメリアと刻印されています」
「りょーかい、とりあえず期間は1週間にしておくか。また1週間にきてくれ」
「わかりました。お願いします」
「ほらリアム、ちゃんと依頼が来ただろ?」
「はいはいわかったよ。それより料金の話ちゃんとしてないでしょ」
「あ」
「はぁぁ…なにしてんの、まったく」
始めまして!ソウと申します。
1週間1投稿を目標に頑張っていきますので、どうぞ宜しくお願い致します!




