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朝起きたら女子高生が勃ってた  作者: 小鈴なお
勃たない女子高生とお出かけ
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13.1 写真で見ただけ。見る?

 土曜日。

 小月さんが朝来るようになってから初めての休日だ。

 学校はないので朝早い必要はなかったんだけど、いつも通り6時に起きる。


「おはよ、池辻くん」


「おはよう、小月さん」


 少し傾いていた体をまっすぐにして、ななめっていた小月さんが過ごしやすい角度に調整。


 で、今日は新アイテム。


 昨日日向さんに帰り際にもらった、小月さん専用ドールハウス。前に見せてもらってからそう日はたっていないが、日向さんはかなり急いで作ってくれた。


 小月さんにまっすぐ立ってもらって上からかぶせる。

 椅子とテーブルの位置を直してセット完了。


「どう?」


「すごくいい。ちょっといいとこのお嬢様になっちゃった気分だよ」


 水筒にお茶を用意していた小月さんが注いでいるのは、これも日向さん製作のマグカップ。


 サイズのあうミニチュアもあったんだけど、プラスチックや接着剤、塗料のにおいがきつくて小月さんには合わなかった。まあそうだよね。ああいうのは実用が目的じゃないし。当然だ。


 このカップは木材を日向さんがごりごり削って目の細かいやすりで表面を磨いたもの。取っ手まではついていないが、野性味があふれたかっこいいカップだ。


 落ち着いて優雅にお茶を飲む小月さん。


 最初に小月さんが朝来たときにあわてふためいていたのが嘘のようだ。

 小月さんが来ることが分かっていても、なにかしらトラブルが続いていたし。

 

 今はこうしてのんびりティータイム。小月さんとのんびりお話。急ぐ必要もない。幸せ。


「今日は1時ごろ手多高校前で日向さんと合流して、3時前に現地だよね」


「そうだね」


 特急に乗ればもちろんもうちょっと早く着く。

 ……んだけど、ちょっと余分に時間がかかるだけで、普通に急行乗っていってもちゃんと着くからさ。節約。

 

「ちょっと早めに昼ごはん食べて行くかんじかな」


「あー、それなんだけどね。私、お弁当作るよ」


「ほんとに!?」


「うん。電車で食べよう」

 

 嬉しい。小月さんが作ってくれるお弁当とか、そんなものが食べられる日が来るなんてとても想像できなかった。


「あれ、池辻くんやだった? 観光地みたいなとこだし駅弁みたいなほうがいいかな」


「いや、ちょっと感動してただけ。嬉しいよ」


「あんまり期待しないでね」


「するよ。めっちゃする」


「ふふ。おいしくなるように頑張るよ。でもまずかったら食べなくていいからね」


 機嫌良さそうにお茶に口をつける小月さん。


「ところで田原くんってどんな人だか知ってたりする?」


「直接は知らないよ。写真で見ただけ。見る?」

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「竜のさきっちょ」
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小鈴なお
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