表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
朝起きたら女子高生が勃ってた  作者: 小鈴なお
勃ってた女子高生と放課後デート
50/72

10.5 言っても池辻くん怒らない?

「えーと。今の話は置いといて。さて、困ったことになったね」


 小月さんが話を替える。


「池辻くん、どうやって帰ろうか」


「小月さん、その服は買う?」


「欲しい。パパにねだってみる。でも今この服を買う持ち合わせはないー」


 普段きもいとかくさいとか言われて疎まれているであろうにこんなときだけ登場させられるパパさん。小月さんはパパさんにそんなこと言わないと思うけどな。あくまで一般的な話。

 

 ……小月家の経済状況は分からないけど、普段からこの調子でいろいろねだられているのだろうか。

 

 体操着で寝ろ、はわりと切実な提案だったのかもしれない。パパさんのためにも小月さんには是非提案に乗っていただきたい。断じて俺の私欲ではない。ほんとほんと。

 

 なんで体育って中学から男女別でやるんだろうな。特に水泳。え、男女一緒? そういう中学もあるの? 高校だけど一緒? なんだそりゃ、ずるいぞ。

 

 小月さんに値段と手持ちを確認するが、確かに無理そうだ。高校生2人が普段持ち歩くお金を足しただけでは明らかに足りない。


「俺が一回家に戻ってお金持ってこようか」


「私も一緒に行くことになっちゃうでしょ。ここに誰もいなくなっちゃう」


「小月さんに自分で戻ってもらうのは」


「無理」


「ちゃんと目も閉じるし耳もふさぐよ」


「お外ではとにかくむりなの! 間違って声とか出ちゃったら私死ぬから」


「じゃあ、おさまるまで待とうか」


「でも2、30分かかるでしょ? 試着室にそんなたてこもってたら、ほら、なんかそれこそ誤解されそう」


「誤解?」


「だから。ここでなにかしてたんじゃないかって」


「なにを」


「……池辻くん嫌い」


「俺は小月さん好き」


「そいつはどうも。あとほら。今着てる服、元に戻ったからって返していいのかよく分からない」


「元の大きさに戻るんじゃないの?」


「大きさは問題ないと思う」


「どこか汚れた?」


「大丈夫だよ。気をつけてるし」


「一度小さくして戻したのが気になる?」


「まあそういう気分的なものと言えなくもない」


「小月さんの歯切れが悪い」


「うーん。言っても池辻くん怒らない?」


「内容による」


「じゃあ言わない」


「言わないとおしおき」


「またそれ。じゃあ言うよ」


「どうぞ」


「……臭いんじゃないかなって」


「……え?」


「服に臭いついちゃってないかな。私はほら、しょっちゅう池辻くんとこ来てるからさ。平気なんだけど。でも慣れちゃってるだけな気もするし、自分の鼻に自信がないんだよね。けど、こんな所にずっといたらそこそこ臭うんじゃないかって気がするんだ」


「俺、臭い?」


「うん? 私は平気だよ。でも普通の人が嗅いだら臭いかもしれないでしょ」


「そ、そっか」


「だからお店の服を試着したまま長くここにいるのはだめかなぁ」


 くさかったのはパパさんじゃなくて俺だったか。いや、小月さんは臭いのかもって言ってるだけだからまだ諦めるのは早い。


 違うか。気を遣ってくれているだけか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読んで頂き、ありがとうございます!
よろしければ★評価、ブックマークお願いします
(ㅅ˙ ˘ ˙ )♡

「竜のさきっちょ」
「いんちき奴隷館」
「ソーシャルディスタンス千香ちゃん(短編)」
もよろしくお願いします
--
小鈴なお
”script?guid=on”
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ