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朝起きたら女子高生が勃ってた  作者: 小鈴なお
電車で女子高生が勃ってた
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3.1 小月さんと一緒に登校

「またおはよう、池辻くん」

「あれ、小月さん!?」


 朝起きたら女子高生が勃ってた。

 少し下品な言い方をするとちんこが女子高生になってた。

 より具体的に言うと朝立ちしている俺のちんこがなくなっている代わりに、俺の彼女の小月千穂こづきちほさんに置き換わっていた。


 昨日と同じじゃん。


「違うからね? 私、昨日はちょっとしかしてないよ?」


 慌ててなにか言い訳を始める小月さん。

 はー。可愛い。


「なんだろ。一度こうなるとずっとこうなのかな。これから毎朝だったりして」


「どうだろね。まあ別に私はいいけど」


「いいんだ」


「まあほら、か、彼女だし?」


 あれだ。毎朝起こしに来てくれる、みたいなやつだ。

 毎朝勃ってくれる彼女。

 幸せ。


「今日は着替え中じゃなかったんだね」


「もしかしたら、って思ってちょっと早めに準備しといたんだー」


 明日からはもう少し早起きをすることを誓う俺。


「今日、朝の待ち合わせ駅でよかったよね。ホームの端」


「うん。この様子だと私の方が早そうだね」


「おけ、なるべく早く準備するよ。じゃあまたあとで」


「……」


「……」


「……」


「あれ、昨日はわりとすぐ終わらなかったっけ。これ戻すのどうすればいいんだろう」


 小月さんが『千穂ちゃん』に戻らない。

 昨日はどうしたっけ。


「……分かってないの? ほんとに?」


「小月さん分かるの?」


「まあなんとなく」


「教えて」


「……セクハラ」


 股間に小月さんを生やしている状況でセクハラについて論じる意味があるのかは分からないけど、ご機嫌を損ねるのは嫌だ。


 昨日の朝のことを思い出してみる。

 あれか。

 小月さんに酸素を届けて、みたいなきもい妄想か。


「折角小月さんと一緒に登校する初日なのに。時間、余裕なくなっちゃうね」


「うん。っていうかもうぎりぎりかも。池辻くん、なんとかしてもらっていいかな」


「同じかどうか分からないけどやってみる」


 俺の言葉を聞いて、目がくるくる動いて真っ赤になる小月さん。


「じゃあいくよ」


「イクとか、も、もうちょっと言い方考えようよ」


 よく分からないが昨日と同じ方向で。

 なんだっけ、昨日は小月さんに酸素お届け、みたいなかんじだった。

 

 今度は小月さんの二酸化炭素を抜き取る妄想でいこう。


 いいな、やっぱり小月さんとこのつながってる感覚。


 あれ。酸素を運ぶのはヘモグロビンで合ってるよな。

 酸素はO₂で、ヘモグロビンの化学式は?

 CO₂抜き取る、って言っても他にほら、呼吸するときに水とか……だめだ、調べないと分からないや。


 まずい。

 気が散って全然血がたまっていかない。

 これじゃ遅刻する。

 早めに出てゆっくり小月さんと登校したいのに。


「昨日みたいにならないかも。何が違うのかな」


「……じゃあしょうがない、私がやるよ。……池辻くん。目を閉じて。絶対開けちゃ駄目。いい? もし空けたら私死ぬから」


 ちらっと小月さんを見たら真っ赤な顔をして座り込んでいた。俺が目をつむるのを待っている。


「分かった」


 目を閉じる。


「ねぇ、小月さん」


「……んっ!」


 目を閉じたまま声をかけるが、小月さんの返事はない。駄目だ、なんかうめいてる。具合悪そう。


『千穂ちゃん』に血がたまるどころかなんだか超冷静。


 ……とか思ってたら急に小月さんから大量の血が流れ込んでくる。うお、なんだこりゃ。二酸化炭素を戻す妄想をしてたからか?


 あふれかえる血が行き場を失って『千穂ちゃん』に戻っていく感覚。これ大丈夫なの、まずいまずいうわぁぁ……


 心の中で叫び、昨日と同じように目を閉じる。


 あれ。


 昨日とは随分感覚が違うが、無事小月さんはいなくなっていた。

 あっさりといえばあっさり。昨日のような倦怠感のようなものはない。


 とりあえず今は考えている暇はない。準備をして学校に行かなければ。


 小月さんと一緒に登校。

 もうわくわくしかない。

 

 別に学校が嫌だというわけでもないのだが、これだけ楽しみなのはさすがに初めてのことだ。

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「竜のさきっちょ」
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小鈴なお
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