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尊いは2次元と異世界転生!!  作者: 神崎 沙織
第1章
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第6話 商会成立!?

 家が近づき馬車はゆっくりと速度を緩めながら玄関前につく。


 コンコン


 セバスチャンが馬車のドアを軽く叩く。


 「シトラス様、ソフィア様、お屋敷に着きました。」


 「ありがとう、セバスチャン。」


 お母様は、それを聞いて立ち上がりドアを開け、今度は外に待っていたお父様のエスコートによって馬車をおりる。


 「ただいまです、お父様。」


 「お帰り、ソフィア。」


 「お父様、あのですねっ。魔法属性なんですけど「家の中で聞くよ、一旦家に入ろうか。」」


 「分かりました。」


 お父様に促され、私とお母様は家に入っていった。


 1人がけソファーが1つと2人がけソファーが2つ、長方形のローテーブルが置いてあるリビングルームに入る。私は二人がけソファーに、お母様はもう1つの二人がけソファーに、お父様は一人がけソファーに座る。


 「それで、さっきソフィアが言いたかったのはなんだい?」


 「ええっとね、私の得意とする属性は水と炎と土と光と無の5つでした。あと先ほどお母様と馬車で話したのですけれどお母様が魔法の使い方を教えてくれることになりました。」


 「おお!それはいいな。たまには義姉さんじゃない人から教わってみるのもいいと思うぞ!!義姉さんは少し心配な所もあるからな。」


 「だぁれが少し心配な所があるだってぇ?ガディウス?」


 声のした方を向くとそこにはドアを開けて仁王立ちするマリンお姉様の姿があった。


 「あら、姉上どうかされましたか?」


 「いや、ね、私今日同好会のみんなとお茶会があるのよ。それで、シトラスとソフィアちゃん誘おうかなぁ~とか思ったから、みんながリビングルームに集まっているようだったから行ったらガディウスが私が少し心配なところがあるって聞こえたから……さ……ねぇ、ソフィアちゃんもそう思う?」


 「いえ、マリンお姉様はとても博識です。て、私はマリンお姉様のそんなところを尊敬します。」


 「うわぁぁぁあああ、ソフィアちゃんはいい子だな~どっかの誰かさんと違って。どっかの誰かさんと違ってっ!!」


 めっちゃどっかの誰かさんと違ってってとこめっちゃ強調しとるやんw

 っていうか同好会って何の?マリンお姉様だとしたらコスメとかスイーツとか……ってか今更だけどこの世界のコスメってどんなんがあるんだろ?私は誕生日パーティーのときのリップしかしてないから分かんないんだよね。聞いてみっか。


 「ねぇねぇ、マリンお姉様。今のお化粧品ってどんな感じなの?」


 「お化粧品?ううーん、正直に言って品質とか種類とかあまり無いのよね。お化粧品まだ使わないのにどうしたの?」


 「何となくです!!」


 「あら、そう?あっ」


 「えっ?」


 「ここに来た目的を忘れる所だった。ソフィアちゃん、お茶会って言ったことある?」


 「いえ、1度もありません。」


 「明日のお茶会のまわりの年齢層からするとソフィアちゃん結構若いんだけど来る?お茶会。」


 うわぁお、初のお茶会だっ!!お菓子あるかな?いや普通に考えてあるか。


 「お母様、私、行ってみたいです。お茶会。」


 「別にいいわよ、ただ私も行かせてもらうわ。そこら辺は大丈夫でしょ姉上。」


 「ええそうね、2人くらい増えたところで変わらないわよ。」


 「それじゃあお邪魔します。」


 「そしたら、」


 マリンお姉様は手を挙げ


 パチンッ


 指をならした。


 すると10数人のメイドが入って簡単なカーテンを張り、わたしの身体を寸法し始めた。

 うわぁお、ものすごい手際がいいな。ってか何でやってんだこの人たち。

 ぼぉーっとして見ているとマリンお姉様がどこからかスケッチブックと鉛筆を出し何かを描き始めた。

 ずっと思ってたことがあるんだけどやっぱりマリンお姉様って……

 同類だよね。変人なところとか絵書くの好きなところとか。似てるよね。

 描き始めて約2分が経ちマリンお姉様が立ち上がりスタスタと私の方へ向かって歩いて来る。


 「ソフィアちゃん、こういうのどう?」


 マリンお姉様が握るスケッチブックには私でも着られる丁度いいくらいのクール系のドレスが描かれてた。


 「わぁー、綺麗だし可愛い。」


 「気に入ってくれたようね。それじゃあよろしく。」


 そう言うとそばに居るメイドにスケッチブックを渡す。するとメイドは全員リビングルームから出ていきどこかへ行った。


 「マリンお姉様、メイドさん達どこに行ったのですか?」


 「馬車よ。そこに私が持ってきた布とか色いろあるからそこで作って貰ってるの。」


 「へぇー。」


 私もなんかアクセサリーとか自分で作ってみようかな?


 「マリンお姉様!あのね、私も描きたい!お母様に合うようなアクセサリーとドレス。」


 「ええ、いいわよ。」


 うーんと、お母様は綺麗で綺麗で髪と瞳の色と同じく紫とか翠とかの色が似合うから……アクセサリーを翠、ドレスを紫にしよう。どーせならヘアアクセはバレッタでお母様の髪の色が映えるように銀をベースにして、翠の宝石使ってなんかチェーンみたいなの垂らしとこうか。うん、こんな感じでいいかな。そしたら、イヤリングとネックレスも同じ感じにして……


 「あら、いい感じに仕上がってきてるじゃない。」


早鐘を打つ心臓を収めながらマリンお姉様の方を向く。


 「もう、びっくりさせないでください!!」


 「ごめんごめん。あのさ、いいこと思いついたんだけど」


 うぉい、めっちゃ話変わるやんw


 「なんですか?」


 「私と一緒にさ商会立ち上げない?もちのろん、会頭は「マリンお姉様で!」」


 「会頭は「マリンお姉様で!!」」


 「わかったよ。それじゃあ会頭は私ではなくソフィアちゃんで。」


 全然わかっとらんやん。もー、私会頭とかそういうのめんどっちゃいからマリンお姉様に押し付k……任せようと思ったのに。まーいっか、書類系は私は幼女(ロリータ)なのでそういう難しいのが出来ないですよー的な言い方をしてマリンお姉様に押し付けちゃえ!!うん、それがいい!!


 「マリンお姉様、会頭はやりますけれど書類系のものは分からないのでお願いしてもよろしいですか?」


 「構わないわよ。」


 ヨッシャ。あとは私の好き放題だい!


 「でも、大きくなって経理について分かるようになってきたら自分でやってもらうわよ。」


 テレレーンテンテンテンテーン


 えっ、嘘でしょ。嘘って言ってぇー嫌だぁー働きたくない、嫌だぁー。


 「わ、分かりました。大きくなってデビュタントをやる頃になったらやります。」


 たしかデビュタントって16~20歳の間でやるものだからそんぐらいまでは遊んでていいでしょ。許してちょ。

……あ、待って?もし、もしよ、商会がめっちゃでかくなって会頭である私が色々なものに出席しなきゃ行けなくなったら、もしかしてだけど学園サボれんじゃね!?サボれんじゃね!?会頭いいかも!!


 「マリンお姉様!!この商会うんとおっきくしましょう!!歴史に残るくらい!!とっても大きいの!!」


 「もちろんよ、ソフィアちゃん。」





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