第2話 チョットヨクワカンナイ
最初、ガディウスsideですが途中ソフィアsideになります。
今日はソフィアの講師が来る日だ。とは言っても私の義姉さんなんだがな。義姉さんは、性格&趣味に難アリだが講師としては物凄く適任だ。
ドンッ
ドアが大きな音を立てて開かれた。
開いたのはさっき言った性格&趣味に難アリの義姉さんだ。
「ちょっとガディウス、今日私が来る事あなたの娘に言った?私が部屋の中で待ってたらおば、おねえたまはふしんしゃ?みたいなこと聞かれたのよ。」
「いや、言ったけど……多分マリン義姉さんが講師だってわかんなかっただけなんじゃない?」
「あらそう、言ったのならいいわ。とりあえず私はソフィアちゃんの部屋に戻るね。」
ドアを開けた途端とてつもない量の魔力が使われる感覚がした。
「!!だれがこんな量の魔力使ってるのよ。」
「分からない、だけどソフィアの部屋からだ。」
「とりあえずソフィアちゃんの部屋に行きましょう。」
ソフィアの部屋は2つ隣でその間は約10㍍ある。
「ソフィア(ちゃん)!!」
「ふぇ?」
ドアを開けるとそこにはソフィアと水色に輝く光の球があった。
「!!それは……精霊じゃないか……しかも上級の」
「ふぇ?じょうきゅう?え、でもかきゅうせいれいしょうかんのえいしょうしたのに……なんでだろ?」
「……多分それはねソフィアちゃんの魔力量と質がいいからだろうね。」
ふぅーん、そーなんだぁー、それは
うれぴー"(ノ*>∀<)ノ
「あ、ねーねーお父様いつきょうかいに行ってせんれいうけるの?」
「6歳以上の子だよ。6歳になって次の日ぐらいに皆協会へ言って洗礼を受けるのだよ。そしてそこで、ステータスが見えるようになる。」
(^ω^三^ω^)おっおっおっ
ということは?
私の誕生日は1週間後DAKARA☆?
もうすぐではないかっ!!
1週間後が待ち遠しいZOI★
1週間後……
今日は私の誕生日だい!!
今日で私は6歳になり今日協会へ洗礼を受けに行けるのかと思いきやパーチィーがあるのを忘れてもうた。ということで洗礼は明日受けることになった。
「ソフィアお嬢様。どのドレスにしますか?」
「うーんとね、この前貰って勝手にリメイクしたドレスがいいな。青のやつ。」
「かしこまりました。ではすぐに持ってまいります。」
あ、あのね朗報が2つと最近わかった嫌なことが1つある。
朗報は、ずっと悩まさせられていた呂律の悪さが無くなりましたぁー!!なんかね急に喋りやすくなってたんだよねー。謎だ( ー`дー)✧キリッ
もう1つの朗報は、この前召喚しちゃった上級精霊のウンディーネといつの間にか契約してた!!なんか最後らへんほったらかしてたじゃん。それで、話に付き合うの面倒臭いし昼寝したいし、何かあったら呼べば解決するって思って契約結んだらしい。
んで悪い方はこの世界の装飾品とか衣類がダメなのよ!!
良く言えばもんの凄くデザイン性がない。悪く言えばダサい、ってな感じなのよ。
そんでこの前、なんでかわからんけど貰ったんだよね。色は綺麗な青のグラデーションなんだけどなんも飾りがない。
フリルはちょっと着いてるけど、もはや無いに等しい!!
ということで前世の私の細かい作業が好きっていう趣味を活かしてリメイクしたのよ。
ただ私はデザインの形を書いただけで針には触らせて貰えんかった。くそぅ(`-ω-´)
そんなことするアンジュちゃんはソフィアちゃんおこだぞ!!怒っちゃうぞ!!٩(๑`^´๑)۶
…
……
……はい
調子に乗りましたm(_ _)m
すんませんした┏○┓
「ソフィアお嬢様、どのドレスにしますか?」
「それじゃあこの前リメイクした青のドレスがいいな。」
そうそう、アンジュがダメって言って針にさわらせてくれなかったやつ(←根に持ってる)
「あ、あとねお母様と色違いでお揃いのマリアティアラ付けるから髪型はあんまり凝ってない奴がいいな。」
「分かりました。では左側の髪を上げ、編み込みしときますね。」
おぉ!アップ好きよ~。
ヘ〇〇アのオー〇〇〇〇ってキャラがオールアップなのよ。まずそこに惚れてもうた。最推しじゃないけどまぁ推しの範囲内にはおる。因みに最推しは〇くさんDeath!!
「ソフィアお嬢様、取り敢えずドレスを着て下さい。」
久しぶりのドレスやー。前世は顔があんまり可愛く無かったからドレスに見劣ってたけど今世の私は自分で言うのもアレだけど可愛いのよ!!顔が!!
でもねここで自惚れて傲慢、強欲になってくと悪役令嬢になって、一族諸共破滅するんだよ。
流石にそれは育ててくれたお父様とお母様に悪いからやんないけど……この際村人Aでもいいや。あ、でもあれか。私、公爵令嬢だったわ。じゃあモブAだね。
「ソフィアお嬢様、終わりました。もうすぐで始まる時間なので会場へ向かってください。」
「分かったわ。今行く。」
鏡を見ると薄いピンクのリップに同じ色のチークがメイクされていた。
わぁお、可愛い。やっぱアンジュのセンスがいいね。濃いめピンクと青は色が喧嘩しちゃうからね。
ドアを開け、パーティー会場へ向かう。
ちょうどその時お父様の部屋のドアが開かれお父様とお母様、お兄様が出てきた。
ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
お父様とホルス兄様はカッコイイー。
お母様は綺麗。もうね抑えきれてない色気が凄いのよ。
お母様は胸おっきいし……
わ、私だってお母様の血引き継いでるからそのうち大きくなるもん。前世の記憶あっても身体も影響されるわけじゃないし?べ、別にぃー……。
あ、あとみんなが着てるのも私がリメイクして綺麗&カッコよくしといたよ。私のデザイン性舐めんじゃねぇぞ。前世だと私の可愛い舎弟ちゃん達がプァリ(パリ)のファッションショーの奴で毎回出してるし、有名な芸能人とかが結婚式挙げると着るウエディングドレスをデザインしてるし……
「ソフィアそろそろ会場に向かわないと遅刻しちゃうわよ。」
「はぁーい!!」
馴れない低めのヒールで音を出し会場に向かう。会場では子供たちが一点に集中していた。
なんだなんだぁ?何かあったん?中心にいる人誰だろ。あ、なんか青い頭が見えた。ちっと待って語弊があるな。青い頭ってw某アニメのド〇〇もんってキャラになっちゃうwww。それより昨日丁度マリンお姉様に教えて貰ったんだけど青い髪の毛って確か……
あっ……(白目)
この国では青い髪の毛は王族の証なんだよね。おそらく私の年齢と近いノヴァ王子殿下とエルザ姫殿下がいるんだと思う。うーん、それにしても面倒くさいなぁ。よし!無視しようではないか!!ずっとお父様とお母様と一緒にいたから気づかった設定にしよう。
私はバレないようにお父様とお母様の影に隠れる。その途端集まっていた子供達が2つに別れ道を作った。片方は王子殿下と姫殿下、もう片方は私という悲惨な状況にありつつある。
あぁ、これはぁバレたなこれ挨拶しなきゃいけない系?挨拶しないと破滅パティーン?ちょっとそれは嫌だなぁ。うーんでも挨拶しなきゃいけないよねー。でもやっぱ面倒臭いぃぃぃぃ(´TωT`)
腹を括り流れるような動作でカーテシーをし、挨拶する。
「お初にお目にかかりますノヴァ王子殿下、エルザ姫殿下。お忙しい中誕生日パーティーにお越しくださいましありがとうございます。私の名は、ソフィア=フォン=グリモワール。学園でもお世話になりますがよろしくお願いします。」
「あぁ、よろしく。」
「よろしくお願いしますね。」
2人の第一印象としてはノヴァ王子殿下は、俺様×ちょっとツンでいわゆる乙ゲーの相手で、エルザ姫殿下は礼儀正しいけど人懐っこい感じがある。
エルザ姫殿下とは仲良くなれそうだし、仲良くなりたい。っていうかノヴァ王子殿下とエルザ姫殿下って言うのめんどっちゃいからぶっちゃけノヴァ様とエルザ様でいいよね。