表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/33

第6.5話 ツンデレ剣士リアナ(おまけ)

「……え、ここに泊まってるの? すごく落ち着いた雰囲気ね」


 リアナは木造の小さな宿《こもれび亭》を見上げながらつぶやいた。

 窓からはあたたかな灯りがこぼれ、外には花の鉢植えが並んでいる。

 鎧姿の彼女には少し場違いに思えるほど、穏やかな空気が漂っていた。


「うん。人も少ないし、静かで好きなんだ~」


 ミミが満面の笑みで答える。

 その“人も少ない”の一言に、カウンターの奥で帳簿をつけていた女将の眉がぴくりと上がった。


「ふふっ……いいかも。こんな場所で、のんびり朝ごはん食べてみたいな」


「ねえ、リアナちゃんって……今日まだ宿、決めてないんだよね?」


「え? ああ、うん……急だったから。実はまだなんです」


「じゃあ! 今夜はここに泊まろ!

 っていうか、この村だとここしかないし! すごくいいところだし、ごはんもおいしいし!」


 ミミは勢いよく手を取って揺らす。リアナは少し戸惑いながらも、頬を緩めた。


「そう……? じゃあ、お願いしちゃおうかな」


「やった! 女将さん、リアナちゃんも泊まれるよね?」


「ええ、客が増える分には大歓迎さね」


 その夜、三人は軽く夕食を済ませると、セイの部屋とは別に、ミミとリアナが二人でひと部屋を借りることになった。


 木の香りが残る清潔な室内。ふかふかの布団が二組敷かれ、窓の外から虫の声が心地よく響いてくる。


「わぁ……ふかふか!」


 ミミは子どものように布団へ飛び込んだ。


「ちょ、ちょっとミミさん!? いきなり……」


「ふへへ……リアナちゃんもおいでよ~」


「ミミさんって、ほんと自由ですね……でも、悪くないかも」


 リアナも少し照れながら布団に腰を下ろし、並んで横になる。


 天井を見上げながら、二人はぽつぽつと話し始めた。


「ねぇ、リアナちゃん」


「何ですか?」


「今日、やっぱり怖かった? あの魔獣……」


「……はい。怖かったです。助けが来なかったらと思うと、足が震えました」


「わたしも、怖かった。でも、リアナちゃんを見て、頑張らなきゃって思ったんだ」


「ミミさん……」


 しばらく沈黙が流れる。


「ミミさんって、ほんとに不思議な人ですね」


「えっ、変な意味?」


「違います。ただ……癒しの力もあるし、それ以上に……一緒にいると落ち着くんです」


「わたしも! リアナちゃんとお話してると安心するの。ね、明日もいっぱいおしゃべりしよ!」


「……うん。楽しみにしてます」


 二人は笑い合い、やがて穏やかな呼吸が部屋に広がっていった。


 ◇  ◇  ◇


 翌朝。


「……んぅ、ふぁぁ……よく寝たのう……」


 セイは寝ぼけ眼で布団から起き上がる。ところが、違和感を覚えて隣に目をやった。


「……ん? なんでおぬしがおるんじゃ……?」


 そこには、ミミが小さく丸まって、セイの布団にすっぽりと潜り込んでいた。


「……むにゃ……セイ、ぬくい……」


「いや、そういう問題ではなかろう……まったく」


 セイは肩を落としつつも、ほんの少しだけ頬を緩ませた。


(ま、こういうのも悪くはないかの……)


 そのころ、隣室では――


「……あれ? ミミさん、どこにいっちゃったの……?」


 リアナが寝起きのぼさぼさ頭で、布団の上にちょこんと座っていた。



────────────────

▼ステータス情報


【名前】セイ

【年齢】25(肉体年齢)

【職業】テンプレ詰め込み勇者

【レベル】7

【スキル】生活知識大全/魔法知識大全/発想展開/世界法則書き換え/時間停止/運命介入/魅了体質/加齢無効/無限成長/強制ハーレム誘導/おじいちゃんの優しさ(ヒロイン全員好感度+100)/威圧/加速支援/魔法適性鑑定


【同行者】

 ・ミミ(記憶喪失の少女/推定15歳)

 - 好感度:中(勝手に布団に潜り込むくらいには信頼)

 - 能力傾向:回復系(未覚醒)/ヒーラー適性あり

 - 状態:衣服・装備も整い、冒険の準備はひとまず完了(直近の依頼報酬にて)

 - 補足:リアナと友達に。女子会的交流イベントが発生中。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


もし少しでも「面白い」「続きが気になる」と思っていただけましたら、

ブックマークや感想で応援していただけると嬉しいです。泣いて喜びます。


もちろん「面白くなかった」などのご意見も大歓迎です!

しっかり次につなげるべく、泣きながら執筆します。


それと、本作とは少し雰囲気の違う シリアス寄りのファンタジー作品

『暁のアストラニア』( https://ncode.syosetu.com/n2326kx/ )もぜひぜひ!


気分転換に「じっくり読める作品が欲しいな」と思ったときにでも、

ふらっと覗いていただけたら、すごく嬉しいです。


皆さまの感想が、何よりのモチベーションです。

それでは、次回もぜひよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ