4 エンジェルサージ
「麻子、何、読んでいるんだ?」
金曜日の夜、仕事から帰った真司が、リビングに座っている麻子に訊ねた。
「うん、スピリチュアルの本。あっ、真司、麦茶入れるね」
麻子は食器棚からガラスコップを出して、麦茶を注いだ。テーブルに着いた真司が麦茶を一気に飲み干した。
「うん、美味い! それより、麻子、何でスピリチュアルなんだ?」
「それが……、職場でいろいろあって。女性が大勢いる職場は大変なのよ」
「それで、スピリチュアルか。何があったんだ?」
「最近、頼れるなあと思っていた同僚がよそよそしいの」
「ふーん。でも、よくあることかもな。仕事なら。親しいと思っていても、何でトゲがあるんだろうってことになったり。原因が分かってもどうにもできないこともあるな」
真司は麻子をじっと見た。
「でしょ。だから、いろいろな考え方を身につけて心を守るの」
「へえ、麻子らしいな。スピリチュアルとは違うけど、コナン・ドイルって心霊研究もしていたなあ」
「えっ?そうなの?」
「ああ、当時は画期的だったんじゃないかな」
「ドイルって勇気あるのね。変人扱いされたかも知れないのに」
「そうだよな。心霊主義と推理って別物だけど、やっぱり、ドイルはすごいんだよ。ホームズの生みの親だしな」
「そうね……。スピリチュアルでは、同じ波動の人たちしか、友だちになったり、恋人になったり、夫婦になったりできないみたいよ」
「そうなのか? それなら、俺と麻子の同じものってなんだろうな?」
「ホームズじゃない?」
麻子はすかさず言った。でも、私は真司がシャーロキアンだから、夫婦になった訳じゃない。真司が優しいから……。でも、黙っていよう。
真司もスピリチュアルの本に目を落とした麻子を見ながら、お前の優しいところだよっと心の中で呟いた。
明日の土曜日は2人とも休みだ。真司は、麻子と映画にでも行こうかなと思った。
お久しぶりです。
昨日はAIが書いた小説を投稿しましたが、やっぱり、自分で書きたくなって、真司と麻子の物語を数カ月ぶりに更新しました。
設定に無理がありました。でも、素人小説なので、ご愛嬌。
設定の無理をこのシリーズから探してみてくださいね。
最後に、サージとは波動のことのようです。




