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第21話 貴教さんと克己さんの思い

 私は甘くてでも後味が香ばしくてちょっぴりビターなキャラメル味のコーヒーを飲みながら、貴教さんをチラッと見た。

 貴教さんに瑠衣にはまったく可能性がないのかを聞いてみたかった。


「その……瑠衣には可能性はないんですか?」

「うん、ごめん。真剣だから。俺は他の子はちょっと考えられないな。好きな子はすごく良い子なんだ。ひたむきで、不器用な感じだけど。思いやりがあって一生懸命だから応援したくなる。だけど、その子には好きな人がいてさ。チョコちゃんにだけ話すけど、克己もその子のこと好きなんだ」

「えっ? 克己さんも?」

「うん。克己とは好きなタイプが違うからいつもはバッティングしないんだけど、珍しく同じ子を好きになった」


 はあ。瑠衣には望みが薄そうだな。

 その人と克己さんが上手くいったら、瑠衣にもチャンスがありそうだけど。

 だけどそれって貴教さんの失恋を願っているみたいでなんか失礼だし。


 瑠衣になんて言ったら良いんだろう?


「チョコちゃん、ごめん。困らせたね」

「いいえ」


 瑠衣を思うと、貴教さんのことを好きな瑠衣の純粋な気持ちを思うとすごく辛くなる……。


「チョコちゃん!」

「ああっ、はいっ?」

「この際だから言うけど俺、俺が好きな子は……」


 貴教さんがなにかを言いかけた時に、看護師さんがやって来た。


「こちらにいたんですね。東雲さん、目を覚ましましたよ」


 私と貴教さんはハッとして目を合わせた。


「「今、行きます」」


 二人してコーヒーを急いで飲み干してドーナツは持ち帰りしてもらい、トキさんと旦那さんの病室に足早に向かった。

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