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23話 二手に分かれて

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「……なんだ、これ」


 もう訳がわからない。というより、考えるのをやめた結果、わからなくなってしまった。


 一体、どれだけの数の魔物が召喚されたんだろうか。


 軽く1万は超えてるんじゃないかと思ってしまうほどの圧迫感を感じるんだけど……。

 もし、俺が飛行魔法を使えたとしても確認したくはない。確認してしまったら、後悔してしまいそうなぐらい……魔物がうじゃうじゃいるだろうし。


「やっぱり、魔王幹部が糸を引いてるっぽいなぁ」


 並大抵の魔族なら、これだけの数を召喚することはできないはずだ。

 多分、魔力満タンの俺でも無理。まぁ、そもそも召喚魔法なんて使えないけど。


「これからどうする? 見た感じ、魔物のレベルは低いから俺たちなら殲滅できると思うけど……」


「……そうですわね。ワタクシたちにかかれば、雑魚同然なのはその通りですけど……」


「やめた方がいいだろうな」


「なんで?」


「第二陣が来ないとも限りませんもの」


 ……確かに。


 その可能性は考慮しておいた方がいいだろうな。でも、そんなことがありえていいのか?

 この規模の召喚をポンポン使えてしまったら、物量だけで押し切られてしまうぞ……。


 とはいえ、流石に同じ規模の召喚魔法を使うならそれなりのインターバルを……。

 いや、相手は魔の紋章持ちの魔王幹部だ。何をしてくるか、予測なんてできるはずもない。


 今にも第二陣を召喚してくるかもしれないか。


「……なら、二手に分かれるか。ここで魔物を相手取る人と裏で糸を引いてる奴を探しにいく人で」


「それが1番いいだろうな」


「……ですけど、正直に言って戦力不足は否めませんわよ?」


「だが、このままっつーわけにもいかねぇ」


 ……じゃあ、どうする。二手に分かれるにしても、戦力が不足するのは目に見えてる。

 でも、このままここで魔物を倒し続けるのは得策とは言えないのもまた事実だ。


 となると、やっぱ……。


「俺だけで首謀者を叩くか」


 もはや、それ以外に道はない。アイギス以外は足手まといにしかならないしな。

 本当はアイギスを連れて行った方が首謀者を討伐できる可能性は高くなるけど……。


 ……流石に無理だよな。連れて行ったら、オリビアとアリスがどのみち死んでしまう。

 まぁ、俺も生きていられる保証なんてないけどな。今の俺に魔の紋章持ちを倒せる力はないし。


 でも、これが最善の選択だろうからやらざるを得ないだろう。


「お前らもそれでいいか?」


 一応、アリスとオリビアには聞いておこう。


「……私はいいと――」


「――はぁ? そんな提案、あたしが素直に頷くわけないでしょ? 舐めてんの?」


「舐めてないし、大事に思ってるからこの提案をしたんだけど」


「大体、あんたに死なれちゃ困るのよ。あんたが死んだら、あたしがこいつの所有者にならなくちゃいけなくなるんだから!」


 え、そうなん……? 俺が死んだらジュジュの所有者はアリスになるの? なんで?

 そんな掟あんの? 俺、聞いたことないんだけど……。


「それに、あんたがさっき言ったんでしょ。後で話すって……。それをあんたの口から聞くまで勝手に死んだら許さないんだから!」


 相変わらず自分勝手だなぁ。でも、これって遠回しに死ぬなって言ってない?

 もしかして、案外俺のこと好きじゃね? それなら死ぬわけにはいかないなぁ。


 アリスがデレてくれるまで、俺は死なん。


「ってことは、オレ様とオリビアで魔物を相手取りゃいいんだな?」


「まあ、そうなるな。本当はアリスもこっちに残ってほしいんだけど」


「まだそんなこと言ってんの? あたし、何を言われても着いていくから。それに、こんなしょーもない奴と一緒に戦うとかありえないし」


 ……これじゃあどっちが本心なのかわからんな。


 俺に着いて行きたいのか、オリビアと一緒に居たくないだけなのか。


 ……オリビア、何か言い返してもいいのに。さっきからずっと消極的というか……。

 顔を真っ青にしながらも、無理にここまで着いてきたオリビアはどこに行ったのやら……。


 ……いや、相手の恐ろしさを知っているからこそ、俺の提案に頷こうとしていたのかもな。


「それじゃあ、こっちはよろしく頼む。……オリビアは無理すんなよ」


「う、うん……。ノロアもどうか無事で……」


「あぁ。これが終わったら、王宮に行かないといけないしな」


「……私のせいで、ごめんね」


「謝んなって。俺もアリスもちゃんと無事で戻ってくるから」


「うん。待ってる……」


 こりゃ余計に死ぬわけにはいかないな。死んだら、オリビアが自分をより責めてしまう。

 一体、何を思ってそこまで自分に責任を感じているのかはわからないけど……。


 そのとき、俺の足に痛みが走った。アリスが無意味に蹴ってきたみたいだ。


「痛ぇよ」


「……ふんっ。さっさと行くわよ」


「はいはい」


 こうして、俺とアリスは魔物の群れを召喚した黒幕の元へ急ぐのだった……。




 


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