カウンター強すぎ説
事件は魔物を解体し木の上で熟睡していた時に起こった。
その時の俺は木の上で寝るのが意外にも苦ではなかった
なのにどうして……
どうしてこうなったのだろうか?
気配察知を上げていたのに…
「「「「ガルルル!」」」」
どうして、またブラック・モルフウルフに追いかけられてんの!?
てか、今回は十体もいるじゃねぇか!
しかも目が逝っちゃってる。
絶対ガチ怒だ。
何で!?
「……あ」
まさかコイツら仲間たちの血の匂いを嗅ぎつけたんじゃ……
「ガル!」
「うおっ!」
うん。絶対そうだ。
俺が剥ぎ取ったブラック・モルフウルフの毛皮ばかり狙って攻撃してくるから。
「しかも十体て昨夜の倍じゃねえか!」
……落ち着け俺。
称号の効果が発動してしまうぞ。
ここは冷静にカウンターで体力を少しづつ削っていけば──
「ガル!」
「よし、ここだ!」
飛びかかってきたブラック・モルフウルフの攻撃を短剣でガードしてカウンターをした瞬間
ボッカァァァァァァンン!!!!
「あれ?爆発した…?」
『個体名ブラックモルフウルフを討伐しました。LVが1上がりました。』
「えぇ?」
しかも何か1匹倒せてるし巻き添えを食らったのか、
周りにいた2匹がダメージ食らってるんですけど?
「カウンター強すぎないか?」
でもカウンターって対象の攻撃力の半分の衝撃を与えるだけだったよな?次の攻撃は倍になるらしいけど。
もしかして体力はそこまでないのか?
ならこんなの楽勝じゃねぇか!
「は、はははは!やってくれたなぁ、お前ら!」
「「「ギャフン!?!?」」」
ブラック・モルフウルフ達は怯え始めるがもう遅い!
「2日連続でよくもやってくれたなぁ!」
そしてそこからはただの蹂躙だった。
逃げようとするブラック・モルフウルフの前に周りこみそのまま突っ込んできた奴らを短剣で受け、カウンターをする。それだけで奴等は吹っ飛んで死ぬ。
「なんだか呆気ないな…」
『個体名ブラック・モルフウルフを討伐しましたLVが7上がりました』
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