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妄想短編集

猫転生

作者: トロピカルサンド







「あな、まさなや。

 入りたまへ。」


と、俺に向けて呼びかける女性の声が聞こえる。


まだ寝ぼけてる頭を稼働させて

この女性が誰かという問題と

この低い目線はどういうことなのかという問題を片付けなくてはならない。


あとは日本語に聞こえる

意味のわからない言語の謎を解明しなければ、、、


ていうか

ここどこ!?


何ここ!?

立派な庭あるし!

そんなことを考えていると

突然体が持ち上げられる。


声は先ほどの女の声だ。


・・・あれ?俺ってこんな小さかったっけ?

こんな簡単に持ち上げられたっけ?あれ?あれ?


「えい、えい。静かになりたまへ。」


静か?てかさっきから『みゃうみゃう』

騒がしいな。


「にゃう(そうだぞ)〜みゃうみゅ(静かにしろ)〜」


「ミャ(え)?」


おいおい、ちょっと待ってくれよ?

もしかして俺猫になってんのか?

いや俺死んでねぇだろ?

何だってこんなことに・・・



てか ここはどこなんだぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!!







=============================



あれから数日がたって、


まぁ数日といっても

自分の状況に納得?というか

まぁなんというか、


この猫の体に適応して

精神も安定するには

20日ぐらいかかったんだが、


まぁでもすごくない?

20日だよ?

普通の人はできないよ思うなぁ〜。


でも未だにこの世界の人間の言ってること

ってわかりにくいんだよなぁ。


人間同士が話してるのとか聞いたら

もう 何話してるのかって感じなんだよね。


まぁ 俺相手には

なんかボソボソと喋ってくれたりするんだけど

やっぱりわからないことが多い。

、というか

日本語の発音はわかるんだけど

意味が違ってたりとかするんだよね・・・。


あぁ〜 こんなことなら古文勉強しておけばよかったなぁ〜。

それでも ちゃんと理解できたかと言ったら

無理だよって返答になるけど


あと なんかこの家?屋敷ってなんかすごいよね。

どこなんだろ。


時々 人間が『うへ 〜〜〜』って喋ってて

なんか”うへ”ってのが場所っぽいんだよね〜。

その割には行動をあらわすことがつくことも多いけど

意味が違うこともあるからいいでしょ。


あと、この屋敷には

動物がたくさんいるんだよねぇ。


なんか 動物たちに人間はすっごい丁寧な対応してるんだよね。

なんでなんだろ?


あれなのかな?動物愛護の人とかなのかな?

それならあれか”うへ”っていうのは

動物たちの屋敷みたいなので

動物たちを”上”に扱うところなのかな?


あぁでも時折普通に接してくる人もいるし

そもそもこんなに着物着てるのに現代とは考えづらいなぁ。


言語は確かに日本語っぽいんだけど・・・



あとなんか女の人が世話役にいるんだけど・・・


あ ちょうど来た!


「ニャウ↑〜(こっち〜)」


来た来た。


この女の人が世話してくれるんだけど

この人のその・・・胸・・・

・・・・がですね

その・・・いいんですよ・・・


すいません・・・


でもですね!

この人ね!

ブラつけてないんですよ!

しかもいま俺は猫ですよ!?

やることは一つじゃないですか!!


そう!着物の隙間に入ってフニュフニュするんです!


そうするとですね!そうするとですね!

この方なんとですね!

デレるんですよ!可愛くないですか!?










・・・・・は!すいません。

取り乱しちゃいました。


あ でも ちゃんとご飯くれるんですよねぇ。

まぁまぁですけど。



でもですね。

猫になるとなんか自由なんですよ。


あと数年もしたら言語にもなれるでしょ。

そしたらこの女の人の喋ってることわかるし

なんか人のこと助けられるんじゃないかって

前世では人間ではできなかったことができるんじゃないかって。

そのためのチャンスなんじゃないかって

思い始めました。


まぁそれでも

少しくらいはご褒美が欲しいので

今日も今日とて

無表情なこの子の胸元に入ってフニュフニュさせていただきます。








猫可愛い

犬可愛い

でも飼いたくない

くっ、この矛盾した感情をどうすればいいんだ!

は!そうか!自分が猫になればいいんだ!(謎)

ー>この小説(深夜テンション)

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