6話
健司の男友達「健司ー、今日一緒に帰ろうぜー。」
健司「あ、えっと。。。」
健司の男友達「ん?どうしたんだ?」
一緒に下校するのは昨日で終わりって言われたけど、こんな終わり方もモヤモヤするよな...
健司「悪い、今日も香織と帰るから無理だわ。」
健司の男友達「えー?もう終わったんじゃねえのかよ。」
健司「すまねぇ。まだ心残りがあるんだ。」
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健司「香織、」
香織「ん?何?」
健司「今日...俺と一緒に帰ろうぜ。」
香織「なんで?昨日言ったじゃん、もう終わりだって。」
健司「お前と話したいことがあるんだ。だから一緒に帰ってくれ。」
香織「...わかった。」
どちらも話しださない気まずい雰囲気が続く...
香織「...もう家に着いちゃうよ。話したいことって何なの?」
健司「...お母さんのこと嫌いなのか?」
香織「別に嫌いじゃないよ。確かに束縛してくる面はあるけど、優しいし、好きだよ。」
健司「そうか...」
香織「話したかったことってそれなの?」
健司「いや、その...好きなことがあるんだったら親のことなんて気にせずにやればいいんじゃねーのって思って。」
香織「言ったでしょ。お母さんは私にそれをして欲しくないと思ってるの。だからしちゃダメなの。」
健司「親に反対されても自分のやりたいことならやるべきだろ!」
香織「それでお母さんを悲しませてどうするのよ。自分の親の悲しむ顔が佐藤君は見たいの?」
健司「いや、そういうわけじゃねぇけど。自分の気持ち大切にした方がいいんじゃねえの?」
香織「私のわがままで他の人を悲しませるなんて最悪じゃない!」
健司「うぉっ...」
香織「あ...ごめんなさい。急に大声出しちゃって...」
健司「悪い、気に障るようなこと言っちまって。でも別に間違ったこと言ったとは思って...」
香織「気にしないで。私と佐藤君は考え方が合わないんだけだよ。佐藤君は悪くない。カッとなった私が悪いだけだから。」
健司「え、いや別にお前が悪いわけでも...」
香織「じゃあね、もうこれ以上佐藤君と一緒に帰れない。もう誘って来ないで。」
足早に香織は去って行った。
健司「あ....やっちまった...」