4話
どうしよう....
昨日の今日だ。一緒に下校するのを誘いづらい...
健司の男友達「おお、健司。今日もあの伊藤と帰るのか?お前変なとこ真面目だなー。」
健司「やるって自分から言っちまったからな。男である以上自分からは引けねぇよ。」
健司の女友達「健司、まだやってたんだ。あの子ねー。」
健司「喋ったことあるのか?」
健司の女友達「出会った最初の頃ね。友達になれるかなって話しかけてみたのよ。話しかけてみると相づちもよくうつし、話もよく聞いてくれるんだけど、なんか無理してる感じがするのよね。本当は私との会話なんて楽しくないのに楽しいふりをしてるみたいな。彼女と話すとしんどいのよね。」
健司「香織と話すとしんどい...」
健司の女友達「健司は話してて、しんどくないの?」
健司「別にしんどくはないな。」
健司の女友達「へーそうなんだ。それじゃあ、案外気が合うのかもね。タイプ全然違うけど(笑)。」
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健司「あの...伊藤さん...」
香織「何?」
健司「一緒に下校しませんか?...」
香織「そのつもりだけど。」
なんだよ...昨日の今日だからてっきり拒否されるかと思ったぜ。
健司「じゃあ、いつも通り、今日案内するのは...」
香織「今日は私がすることに付き合ってもらう。」
健司「え?...」