四角関係事件発生!
細川さんは,彼女に用意されている廊下側の席へ向かった.
突如,あたしの右隣りで大福くんが叫ぶ.
へ(`ナν-´)ノ「細川とはなんでもない! オレが好きなのは浅井だ!」
へ("!ω?`)へ「えっええーっ!!」
これまた事件発生!
大福くんの放った,ニトログリセリン発言の威力は凄まじかった.
爆風が吹き抜けるかのように,教室内がドッと沸いちゃったの.
震源になった彼が,あたしを含むクラス全員に,さらなる衝撃を与える.
へ(´-▽-´)ノ「浅井,オレとつき合ってくれ!」
へ("*ω?`)へ「な,あ,あたし……」
\(´・▽-´)ノ「いきなりで済まない.けど返事くれ,いつでもいいし」
へ("+ω*`)/「は,うん……」
これまで大福くんは,多くの女子たちから告白されていた.
でも一度だって,首を縦にふることがなかったのよ.
そんな硬派な彼が,よりによって,あたしに交際を求めてくるなんてね.
トシヨン,大福くん,細川さん,この三角関係だけでも問題なのに.
そこへあたしが加わって,四角関係という大問題に発展しちゃったよ.
こんなの,いくら名探偵オチャコでも,一ミリも想定できなかった!
まだザワザワしている教室の皆に,足利先生が号令を掛ける.
\(´・Ω・`)ノ「静かに! さあ皆,廊下に出て並べ.体育館へ行くぞ」
今日は二学期初日なの.これから,第一体育館で始業式がある.
細川さんが,廊下に出ないで,こちらに向かって歩いてくる.
\(|""^^"||)へ「さあ大福様,一緒に参りましょ」
へ(`ナ▽-´)ノ「細川,なにもわざわざ,ここまでこなくていいだろ」
へ(|""^^"||)へ「そうですか.おほほ」
この二人が並んでいると,美男,美女のお似合いカップルに見える.
トシヨンには悪いけどね.
\("・ω・`)ノ《でもでも,あたしはバッチリ,あんたの味方よ!》
心に固く誓い,廊下へと出てゆく,トシヨンの大親友,オチャコだった.