第81話:航空技術者は持てる全てを尽くして専門外の兵器に答えを見出す
「あーくそッ! 駄目だ! 駄目だ駄目だ!」
戦車開発を命じられて3日。
大急ぎにて戦車関係の技術書類をかき集めて設計したものの上手く行かない。
命じられた翌日には新鋭戦車開発にあたっていたはずの四菱の技術者を集めて現時点での状況確認を試みた所、500馬力の水冷ディーゼルエンジンの開発目処はついていたものの……
曰く、トランスミッションがどうにもならない事が新型戦車開発が足踏みしている原因なのだという。
現在の皇国においては九八式などが存在するが、正直本当に戦車の性能としては大した事がない。
いずれM4は手に入るだろうが、西条は予め2597年の段階にて伝えてあったティーガーの存在を理由に、それだけでは兵をデタラメに消耗しかねないと不安視しており、重戦車の開発に意欲的だった。
第三帝国からは現在重戦車開発中の話はきているが、これやT-34と真正面から戦える戦車こそ皇国が欲しい戦車というわけだ。
そんなの現時点では無理だ。
まずエンジンレイアウトに困る。
回転砲塔の真下にエンジンを搭載して排気と吸気をどうすればいいのか思いつかない。
おまけに重量も過大だ。
モーター性能からいって目指すべきはM26パーシングが理想。
しかし皇国の技術でこれを再現しようとすると、装備重量48tになってしまう。
ありとあらゆる面で重過ぎる。
装備重量は40t未満。
正面傾斜装甲は100mm程度。
側面は70mm~80mm。
これを達成する方法がない。
めちゃくちゃなトップヘビーにして砲身を大きく前に配置するといった方法しかないが、ありとあらゆる部分で余裕がない。
隙間がない。
「おー、随分苦労してんなあ」
頭を抱えながら目をつぶっているとにやにやとした顔つきで中山が近づいてくる。
こんな時に俺を挑発するつもりか。
「どこの世界に航空機を開発する最先端の研究所で最新鋭の戦車を開発する男がいるのやら。連戦連勝の技研のエースもさすがにお手上げか」
「うるさい。ここが一番落ち着くんだよ」
掲げられた設計図を見た中山は興味ありげに各部分の計算式について、指でなぞりながら確認していた。
「ひでえ重量バランスだな信濃。これは駄目だろ。俺ですらわかる」
「わかってる。だがどうしようもない」
「お前らしくない設計だぞ。こんな何の捻りもない戦車作っても平凡以下になるだけだぞぉ?」
中山にまるで反論できないとは俺も迷走しているな。
本当にそうだ。
皇国の技術で打開できる局面なんて限られている。
「お前のモットーは必要なモノを必要な時に用意するんだろ。これはあれこれ欲しがって全部入れた鍋物みたいだ。いつもみたいに何か捨てて何かを犠牲に効率化したらどうだよ。それがお前の強みであり、これまでの結果に繋がっているはず。例えばだな……俺は詳しくないんだが、回転砲塔っているのか? この図面見る限り、回転砲塔捨てたら全て上手くいきそうに見えるがなー」
「回転砲塔を捨てる?」
それはつまり……自走砲?
いや、駆逐戦車か。
確かに今まで困りに困り果てた最大の原因は回転機構だ。
こいつが極めてタービン機関と相性が悪い。
M1エイブラムスにおいては後部に設置するためにモーター駆動をやめたという面白い開発秘話がある。
当時NUPでは鉄道関係などでガスタービンモーター駆動は実現化していた。
そもそもガスタービンモーター駆動は去年発電が世界で初めて試みられ、その国が今年鉄道分野にも導入して公開技術とした存在だ。
これに注目した各国が高速鉄道車両として採用しようと考え出す。
その先に戦車に応用するという考えも生まれてはいたんだ。
ところが発電機と組み合わせるとレイアウトに困る。
胴体の中央にCs-1と発電機、抵抗器を設置すると回転砲塔が仕込めない。
確かにエンジン位置を前にずらして砲を後ろにすれば、重量配分も47対53ぐらいに出来る。
理想重量からはまだ遠いがかなり機動性や運動性は向上するはず。
しかし超信地旋回が出来た所で回転砲塔無しでは……いや、待てよ。
そもそも回転砲塔の重要性とはなんだ。
走行中に若干の角度をつける事で広範囲に攻撃可能なこと。
真横にいる敵を攻撃できる事を意味する。
しかし戦場において真横を走行しながら撃ち合うなど殆どの機会において無い。
正面の方が装甲が分厚くされているように、戦車は基本真正面からの撃ち合いだ。
だが多少は角度を変えたいというならば、暫定的に方向射界が可能なようにすればいいのではないか。
例えば現状皇国には九九式七糎半戦車砲Ⅱ型がある。
左右15度、上下角は+70度の-15度で、砲身の回転を砲そのものを調節することで可能としていた。
だがその砲を採用する予定はない。
あの砲では威力不足。
すぐに出てくる虎やT-34相手に戦いぬけるものではない。
今回俺が設計する戦車では。さらなる大型砲の採用を考えている。
現時点で戦車砲としてはこれ以外の選択肢はないと思われる、九九式八糎高射砲だ。
こいつを改良して方向射界可能なように調節してみたらどうだろうか。
いや……しかしそれでは後方から敵が来た時への対応が……
「モーター製ってことは前後で等速だってことだろ。敵が追ってきたら戦場では常に後ろ向きに走ればいいじゃないか。そうなると重心次第さ」
「そうか……前後だけの動きで考えれば方向射界さえあればある程度はどうにかできる……そもそも重要なのは正面での撃ち合い。戦車兵をT-34などの化け物とチハで戦わせて失うわけにはいかない。必要なのは装甲と機動力……回転砲塔を捨てて機動力に全振りし、襲撃機との連携を常に考えた運用とすれば……そうだ! そうしよう!」
「おっ、なんか見えてきたようだな。俺はこれから山崎との打ち合わせがある。お前もいいところで切り上げて帰れよ。もう夜だぞ」
手を振りながら去っていく中山を見送った後に窓の外を見ると夜であった。
その日は諦めて翌日にプランをまとめる事にする。
◇
翌日。
再び設計室にこもってプランを練る。
回転砲塔を捨て去ったことで大幅に設計自由度が増す。
結局はバスケットが重量増大とレイアウトへの制約を招いていた原因だったのだ。
素直にバスケットを外せば良かったのだ。
タービンモーター方式ではとにかく燃料が必要なのだから、回転砲塔を諦めた上で装甲を一切妥協しないようにすれば40t未満に抑えられる。
いける。
決して超高性能傑作戦車ではないが、駆逐戦車とすることで全ての問題をクリアできることがわかった。
後はこれまで出会ってきた人達全ての力を借りてやるしかない。
俺は設計図を一気に書き上げ、長島大臣と連絡を取った。
◇
…
……
…………
………………
「なんでやねん。砲塔を備えた車両を作るというから、てっきり装甲列車か列車砲の話かと思ってわざわざ東京きてみたら戦車やんけ。阪神関係ないやろ」
オラオラァとばかりにポケットにてをつっこんで挑発してきたのは、阪神鉄道の技術者である。
陸軍の召集に不満があったのであろう彼はこちらに対し、いかにも喧嘩をうらんがばかりの態度で迫ってきた。
「ありますよ。電鉄系においてもっとも高い技術力を保有し、しかも溶接式の半鋼体車両を現時点で製造している貴方方には是非参加してもらわねばならない。戦車開発はこれまでずっと大阪工廠が主導で行っていたもの……関西は無関係ではありません! 本日呼んだ機関車関係のメーカーの人はこれまで開発に関わったからよくご存知のはずだ!いいですか。今ここにいる全員には皇国が戦う上で絶対に必要な戦車を作るのを手伝っていただく。我々が平和なこの地にいるために絶対に必要な、対ヤクチアへの抑止力となる戦車です。これがその設計図だ!」
「ほん?」
回路図などの一連の設計図を張り出すと、さすがに電鉄系の技術者はその内容に興味を示した。
アレから2週間。
京芝などと協力して意見を伺い、現状の技術の粋を集めた皇国の重駆逐戦車を俺は設計した。
「見ての通り、鉄輪に履帯をはかせた電車のようなものだ。皇暦2599年の今年、シュヴィーツで貴方方の興味を引いた存在があるはず。タービン発電モーター駆動客車ですよ。2170馬力のタービン機関を搭載した化け物は110kmもの最高速度を出した。まあ。我が国のC61の120kmには劣るわけですが、それでも恐ろしい数字に変わりはない。この戦車はおよそ800馬力を電力に変換。定格120kWのモーター4つを駆動させる。その詳細がこれです」
回転砲塔を捨てた俺がまずやったのは、エンジンを中心としたレイアウト配置。
最も効率的な熱量制御を行うために重要なこと。
それはジェット戦闘機などと同じやり方。
全てはエンジンにかかっているわけだから、エンジンを中心に車体設計を決める。
エンジン、燃料タンクを中心部よりやや前側に。
その後ろに砲塔が来るデザイン。
吸気が前方でダクトと2本のエギゾーストパイプのようなものによって行われる。
回転砲塔を捨てたからこんな事が出来た。
排気は当然真後ろ。
排気エネルギーが少しでも推力にならないかと中心線に据え置いたが、重心設定は四菱と調整し、49:51にまで詰めた。
その上でいくつもの選択と集中による排除が行われている。
まず俺は当初前後共にクラッチとシャフトを装備させようとした。
より確実なモーター同調運転のためだ。
ただ、それではレイアウト上の制約が多い。
そこで履帯側でこれを制御し、より頑丈なクラッチとシャフトを後部にのみ装備する事にした。
抵抗制御機器の性能次第でモーターの出力偏重はある程度緩和できる。
純G.I製のものと同品質の京芝のものをここでは用いる。
というか、この戦車においては鉄道関連などの汎用品を多く使用する。
特別なのはすでに発注済のサスペンションだけだ。
この時代、戦車のサスペンションと言えば重戦車だとトーションバーが多い。
しかしそれだとスペースが奪われて車高が高くなる。
そもそもトーションバーなど皇国の技術で作れない。
では九五式のように板バネにするかというとありえない。
板バネは確かに優秀だ。
だがそれでも単独構造で支えられるのは30tあたりまで。
40t以上の重戦車はトーションバーなどのサスペンション構造となる。
ここを打開するため、王立国家よりホルストマン式を輸入。
すでに発注済。
ホルストマン式は2本のスイングアームに水平コイルスプリングを使用するボギー構造の連動懸架方式。
目の前にいる技術者には語らないが、トーションバーの対となりうる油圧式が登場するまでの非常に優秀なサスペンション。
皇国では作れないので輸入に頼る。
といっても作れないのはバネ以外なので一番重要なバネはどうにかできる。
整備には困らない。
修理時は予備パーツで対応だ。
現状、トーションバーは第三帝国のみがまともに作れる技術力を有する上、構造その他を考えると整備性も悪く採用したくない。
たとえコストが上昇してもボギー構造は絶対。
これは同じくボギー台車に拘る電鉄の技術者なら理解できうるだろう。
これまで培った様々な技術、経験を導入できることが期待される。
この構造により必然的に転輪は中型となる。
ボギー構造となったことで車内のスペースを広く取る事が出来たが、見ての通り戦車の全体形状はPzH2000に微妙に似ているような状態だ。
それでいて操縦手も砲手のすぐ近くにいるというのが最大の特徴。
これは通常操縦手はトランスミッションの位置の影響で戦車の中央下部や前方側などとなってしまう所、クラッチなどが後部にあるためなのと、さらに言うなればバック走行も視野に入れると後部の操縦席の方がいいからだ。
操縦席は砲手よりやや下側。
真後ろも振り向きながら確認できるようになっている。
一方で戦車長は操縦手と逆側の左側真後ろ付近に陣取る。
ここにはホ5旋回機銃を装備し、砲塔が回転できないための対歩兵戦闘能力を補う。
旋回は360度可能。
戦車長が周囲の状況に合わせて確認しながら射撃可能なようにしている。
この戦車の最大の特徴はとにかく平べったいこと。
全幅は3.6mでありながら全高は2.25mしかない。
戦車長はシャフトの真上に座り込むような状態。
操縦手の背中にはシャフトがあるような状態。
傾斜装甲を最大限利用するためにあえてそうした。
しかし車体長は6.35mあり、車体自体は大柄。
Strv.103のごとく、なだらかに傾斜する傾斜装甲を装備する。
理由は投影面積を少しでも減らしたいからであり、一方でStrv.103と違うのは砲の最大仰角は45度を可能としている点。
まあ砲自体が小さいというのもあるが、元が高射砲であるためその利点を最大に活かす。
採用予定である九九式八糎高射砲は後部が短く角度を付けやすい。
ここが確実にライバルとなるであろうFlak18と大きく違う。
このような構造とした理由は急な下り坂や崖上の敵も狙いたいと、そういうことだ。
左右の方向射界は無い。
搭載すると重量増大を招くのとスペースが惜しい。
しかしおかげで大量のスペースが余っており、そこに1500Lの燃料を積載する事が可能となった。
殆ど装甲に囲まれた燃料タンクを背負って走ってるようなもんだ。
砲弾積載量は60発。
全部で約1t。
これらを全て積載しても正面装甲を100mmとしながら、装備重量は38.5t。
車体はSt52を利用した総溶接製。
St52は軟鉄に近い特性を持つ高張力鋼だが、第三帝国が重装甲車として100mmクラスの装甲板を採用しており……
これがティーガー1などには劣るものの炭素鋼80mmと並ぶとの事から、傾斜装甲で100mmクラスとなることをかんがみて車体構造で調節した。
最高速は45kmを見込む。
前後共に45kmだ。
搭乗者は4名。
操縦手、戦車長、装填手、砲撃手。
これとは別に前方に2名搭乗可能。
通信担当などとすることは出来るが、余剰スペースに人間が入れそうなので導入しただけ。
どうせ現状では防磁を施そうにも技術不足のため電磁波のせいでまともな通信など出来ない。
だからこそ4名は互いに声が聞こえそうな範囲に配置したのである。
これでもジェットエンジンの高音のせいで会話はままならないので、何か方法を考えねばならないな。
以上がこの重駆逐戦車の概要である。
トランスミッションさえあればもっとまともな戦車は作れるはずだ。
ディーゼル、星型エンジン、いくらでも方法がある。
それが出来ないならこうするしかない。
手にいれたばかりの九九式八糎高射砲は500m以内で120mm以上を貫通可能。
ただしこれは垂直での話。
FLAK18は垂直なら1000mで100mm。
性能的には3割減といったところだが弾頭でどうにかすればといったところである。
FLAK18より1/3も軽い重量であることを考えればむしろ非常に優秀な砲ではないだろうか。
重量は1.1tにも及ぶが茅場の油圧システムにより上下角を調整可能としている。
この油圧システムは航空機用の主脚を応用した油圧シリンダーである。
九九式八糎高射砲を採用した理由は単純。
皇国内で戦車に搭載できうるものの中で現状最も攻撃力があり、最も射程が長く、最も信頼性が高い。
17ポンド砲はまともに作れない。
導入するには輸入に頼らねばならないが、まだ完成していないしこいつでも攻撃力不足。
威力不足である九九式七糎半戦車砲は設計段階で試作品すら出来上がっていない。
そう考えれば必然的に重量は九九式七糎半戦車砲の倍はあるが、九九式八糎高射砲が現時点で最優と判断できる。
FLAK18より劣るが、それでも大戦期を通して最も威力が高かった部類に入る砲なのだ。
これ以上の大砲は早々手に入らない。
後は運用だけの問題。
絶対に包囲されない戦術的運用で乗り切る。
その間に皇国の技術力を高め、回転砲塔装備の真打を出す。
こいつは真打が出る間、チハの代わりに戦ってくれる偉大なる戦友だ。
本日集まったメンバーは、これまで共に仕事をした者達が多い。
電鉄系技術者を除けば、貞本博士のような者達が集まっている。
いわばこれは俺のこれまで出会ってきた人達による、技術転用による皇国戦車の救済だ。
俺達専門外のメンバーが諸外国の堅実な設計と、新鋭技術を組み合わせて駆逐戦車を作る。
真打は俺達が歩んだ茨の道を追いかけ、追い越して生まれるであろう。
あるいは全てを乗り越えた俺達自身が生み出すのかもしれない。
だが、この重駆逐戦車は犠牲になるわけじゃない。
一人でも多くの戦車兵をヤクチアの驚異的な戦車陣から守るため、脆弱なチハの代わりに少しでも足掻かんとする存在なわけだ。
今の俺達のようにな……
足掻いた先に生まれたこいつが本当にカタログスペックを発揮する保証はない。
それでも足掻くのだ。
今皇国に諸外国と並ぶ戦車がなければ、地上戦で追い詰められるばかり。
兵を犠牲にして突撃する必死の兵器で皇国陸軍を戦わせられない。
「――だからこそ協力していただきたい。皆の力を合わせれば作れるはずなんです。ボギー構造などは鉄道に通じるもの。これは見返りというわけではないですが……この戦車の開発に関わる技術はエンジン類など一部を除き参加者に全て公開します。溶接技術や溶接用の部材、絶縁材料、電線、抵抗器、流用しないパーツ類の技術は貴方方にとっても欲しいものが多くあるはず」
「なるほどなあ。つまり俺らが欲しい技術を軍が提供する代わりに、俺らの力を借りるっちゅーわけか。苗穂の連中なんかはむしろ軍より凄そうな技術保有してそうやけど、そういう身内同士の技術交換もしたいところやな」
今この場にいる鉄道関係の技術者は、大臣の号令によって各地の車両工場より選りすぐりが集められた状態にある。
そのため、疾風の主脚を製造したり、茅場並の精度で油圧系のパーツをこさえた苗穂など、錚々たるメンバーが集まっている。
人数こそそこまで大規模というわけではないが、ほぼ砲を積んで履帯を装着しただけの鉄道のようなものとなっているため、彼らの力が発揮される局面は多くあるだろう。
俺の語りに最初こそ渋々といった様子を見せていた者達は、段々と耳を傾けるようになってきた。
しかしこんな事やってていいのか。
俺が今嫌だなと思うのは皇国人の性格だ。
皇国はある1つの技術を確立し、それが最も優れていると知ると、以降その技術に無駄に拘ってしまう気質がある。
例えば半世紀後に"ドレミファソラシド~"なんて奏でる戦車が出てきてもらっては困るんだが。
俺の設計への信条はその時必要なものを必要な性能を満たして、必要な数を揃えた上で、新鋭技術も投入して実現化するというもの。
タービン発電モーター駆動なんて70年後にもう一度日の目を見るだけで、俺の選択は妥協の選択。
トランスミッションが作れない妥協が仮に成功して、燃費を犠牲に主力戦車にその方式を投入する傾向が生じても困る。
まあそんな傑作戦車にはならないだろう。
所詮は駆逐戦車。
回転砲塔を捨てた代償は大きい。
他方、回転砲塔を捨てた事でヤークトティーガーなど一部以外とは正面から戦えるはず。
仮に俺達が第三帝国と戦うなら戦車に苦戦する。
しかも第三帝国がヤクチアと最後まで組んでいるなら、陸軍が航空機の次に苦戦するのは戦車。
M4と数の暴力で戦う戦場で何かを見出せる存在になることを願う。




