第74話:航空技術者は軍用食に革命をもたらす存在を提案する
皇暦2599年8月21日。
俺はかねてより19日に行われたと噂されるウラジミールの幹部級演説に対し、シェレンコフ大将に情報を集めてくるよう西条を通して依頼していたが、断片的ではあるがその情報が入ってきた。
内容としては東方地域は当面の間静観し、第三帝国と共闘しながら西側地方、つまりユーグの弱体化を画策。
東亜三国による領土不拡大宣言を利用した東側地域の当面の様子見を行い、全戦力を西側に集中するというもの。
俺はこの内容が事実なら、"ウラジミールは気づいていないようだな" ――と西条や千佳様と共に不気味に笑い合った。
彼らはこれまでの既存の声明を読んでいないようだ。
積極的な領土の不拡大宣言と進軍行為はイコールではない。
参戦する行為があっても、領土を自国のものとしなければいいわけだ。
この辺りの見解では東亜三国は一致している。
ユーグ地域から東亜三国がヤクチアへの参戦を求められた場合、我々は三国における宣言を理由に参戦できない事はない。
恐らく東京会談の内容も理解できていないのだ。
でなければこちらを揺するだけのブラフにすぎない稚拙な情報であると断言できる。
ウラジミールが東方で火花を散らしたくない理由はわかっている。
第三帝国が裏切れば最終的に死ぬのは己のみ。
全ての負債を自ら背負う事になる。
なればこそ、彼らの狙いはこうであるというのがシェレンコフ大将とも一致した、現皇国政府の見解認識である。
1.ヤクチアはガルフ三国を無視してまずは地中海協定非締結国を攻め落とす。
2.時期を見てユーグが弱体化した後、締結国にも侵攻する。
3.最終的にNUP、第三帝国との話し合いでユーグ全域において、特に北側の領土を割譲してもらい、第三帝国と一旦勝利を収めた後、ある程度時間を稼いだ後ですぐさま第三帝国を進撃して攻め落とすか、もしくは時間をかけて赤化させる。
4.ユーグ全域を赤化させた後で初めて東方に手を伸ばす。
東方に手を伸ばさない理由はG.Iといった企業連合体がいることで、NUPにとって抑止力となっている面が大きい。
ウィルソンは政府より経済特区の話を持ちかけられたことを皇国に伝えたが、当然そんなものは一蹴したことも同時に語っていた。
彼らはヤクチアで起きた革命で一度大規模な損害を出している。
何よりも信用ならない者達との契約など結ばない。
大統領府はウラジミールを個人的に信用しているようだが、世論も民間企業もそこはまるで信頼しておらず、むしろバルボらNUPで人気の政治家が相次いで自国の政府に出戻りしたことで、大統領側の暴走は大幅に抑制されてはいた。
現在のNUPは三方向で両サイドに協力姿勢である。
一つが大統領独断によるヤクチアへの裏側からの支援。
一つが民間サイドによる東亜三国と地中海協定への協力と支援。
最後の一つが地中海協定に対するNUP企業保護を理由とした事実上の財政支援策である。
軍需が発生する場合、NUPにはそれなりに利点がある。
特に王立国家は自国の生産力の限界から、ライセンス契約を行ってNUPから武器やエンジンの輸入を行おうとしているわけだが……
NUPは輸出においてはドル安になったほうが儲かるものの、一方で地中海協定などに東亜三国も参画することで、事実上世界的なインフレが生じる中、ドル安となると世界各国で展開するNUPの外資企業が大きな損害を出してしまうため、上院下院の双方によって提起された事実上の財政支援政策については、大統領側も認めざるを得なかった。
これをヤクチアなどへの顔向けに拒否したとすると、いよいよ彼が何者かに射殺されかねないのと、なによりもNUPの抱える負債は尋常ではなく、世界恐慌を誘引する恐れがあるためでもある。
無論、彼らに利益がないわけではなく、対第三帝国を見越した特需とも言えるモノが発生すれば、NUPも間違いなく潤うのだ。
こと皇国においてはアスファルトといった石油関係製品が大量に売れ、ユニヴァックはかつてないほどの売上高となる見込み。
王立国家においてもロイヤル・クラウンの少なくない収益が、彼らの経済基盤を下支えしているのは間違いない。
ロイヤル・クラウンは現在、皇国を筆頭に集と統一民国双方の国へ大規模な石油関連商品の販売を行っているが、本来の未来で彼らが得る6倍の収益を確保している状況にある。
チェンバレンが皇国との同盟を復活させたがった最大の理由は、東亜において無視できない経済基盤が構築されていたためであり、その筆頭が皇国であり、かつ東亜三国のリーダー的存在でもあるため、ここで敵対する利点がまるでなかったためでもあった。
今現在、陸上戦力が最も集中しているのが集にある油田地帯。
ここを奪われると全てが破綻するため、この周辺海域には王立国家とNUPの艦隊すら派遣される状況にある。
つまるところウラジミールはどれだけ攻めたくとも、攻められないわけだ。
本来なら真っ先に狙われる油田を、政治的駆け引きによって盾にしたことで、彼らは西側に注力することになった。
なったはいいが、宣言の拡大解釈を行わなかったのは最大の誤算と言っていい。
彼らはきっと地中海協定が形骸化すればどうにかなると考えているようだが、オスマニアすら締結した協定がそうそう形骸化するわけがない。
第三帝国が裏切らないと過信しすぎだ。
まずはユーグからという考えすら甘いことを証明してやりたい。
そのためには陸軍総出での軍全体の近代化は必須。
俺はいよいよ海軍も注目させた分野に手を出すぞ。
流体力学が応用できる分野だからな。
◇
翌日。
朝から立川にある技研の第9科へと向かう。
第9科には栄養学の天才にして、世界の軍用食のトップを走る四郎博士がいるためだ。
日頃俺に何かと栄養剤を持ってきて実験データを集めるような事をしている彼だが、実はこの時期における陸軍が皇国海軍よりも軍用食について先行していた事は知られていない。
陸軍の食事改善が訴えられたのは皇暦2580年代。
当時は梅干至上主義なる、俺からすればふざけているのかと言いたいものがあり、梅干と白米だけで乗り切れるとばかりに根性論ゴリ押しが横行していた。
しかし、当然こうなればビタミン不足になる栄養失調により、壊血病などを引き起こして大変な事になる。
当時の陸軍上層部はカレーを開発していた海軍に負けるわけにはいかんと、皇暦2580年代から本格的な研究に乗り出した。
その結果、皇暦2599年の現段階において、世界に先駆けて特殊栄養食と呼ばれるサプリメント類の開発に成功。
その開発の功労者の一人が四郎博士であり、彼を筆頭とした立川の技研第9科においては、様々なモノを発明している。
例えば固形燃料エスビットは我が国の発明品。
さも第三帝国で開発されたように言われるが、第三帝国の取得した特許に皇国の特許の改良であると記されている。
彼らがさらに改良したものを皇国はさらに改良。
これが当時のNUPどころかヤクチアまで用いた、軍用食を暖めるための固形燃料の歴史だ。
皇国はこの固形燃料の開発によってアルコール類の精製技術を確立。
それは最終的に接触分解、つまり水素化まで到達し、ポリエーテルアミンを容易に製造できるまでに至っている。
よく陸軍はおにぎりしかまともに配給していないなどと勘違いされるが、当時の軍用食はきちんと標準化されていた。
ではなぜ未来の皇国においてそれが知られてないか。
それは皇国の人間が食事に興味がありながら、食事研究に興味を見出すことがなく、戦時中に四郎博士が蓄積した大半の資料は焼失するか強奪され、NUPやヤクチアなどに渡ってしまったからだ。
皇国に残ったのは技研が開発したサプリメント関連から、ビタミン剤といった類を製薬メーカーが製造し、そこから製薬メーカーがさらに開発・発展させたものなど、民間メーカーに製造を委託していたことで、一部が民間の研究者に引き継がれて発展していったに過ぎない。
しかしもっともっとすごい莫大な量の研究があって、皇国に足りなかったのは缶詰など、資源に頼らねばどうしようも出来ないレーション類だけだった。
例えば、世界に先駆けて航空機パイロット用の専用レーションを用意したのは皇国。
それも陸軍だ。
統合参謀本部が設置され、軍用食の規格統一化が進む現在、海軍はパイロット専用機内食の存在に驚嘆していた。
内容物もさることながら、それらを加工する方法も一段優れていたからである。
当時のパイロット用レーションは機内で食べるため、チューブ入りのモノが用いられた。
全くもって資料が残っていないのだが、技研のメンバーは良く知っているし、そもそも開発者である四郎博士が情報を残しているし、秘密特許も取得していたので技術情報は残っている。
このチューブ入りのレーションはヤクチア、NUP双方に技術が渡り、後に宇宙にまで持っていかれる事になる。
内容物としてはチョコレート、羊羹、果肉入りの水あめ、ゼリーなどから始まり、魚肉ソーセージ、コンビーフ、といった肉類もある。
これらは殆どが加熱殺菌済み。
メインの食事は巻き寿司かサンドイッチで、必ず片手で食べられるモノが推奨されていた。
ここにペースト状にした果物類を食用パラフィンで包んだモノ、もしくは皮をむいたバナナやミカンを食用パラフィンで包んだモノを標準とし、サンドイッチの内容もチーズ類やハム類と野菜など、極めてバランスの良い内容となっている。
また、飲料水についてはより高空となるほど体の水分が外に逃げる事から、生理食塩水に類似したものをこれまたチューブ入りにして提供している。
それを血液に入れてもいいぐらいの代物でかなりの完成度だった。
そこまでパイロット食に拘りがあったのに、戦時の混乱が全ての資料を散在させ、技研所属者などの一部しかこういった食事事情に関しては詳しくない。
ただ、当時は知識として知るだけで食べてみたりという事はなかった。
なので加賀に向かう間に初めて食べたのだが、若松准尉もその出来栄えに大層驚いていた。
俺は准尉にしばらくすれば海軍でも標準化されると教えたが、この頃の海軍は飛行しながら弁当箱に入った弁当を食べるような状態で、時々操作しながら弁当を食べるという恐ろしい事をやっている。
だがそれは皇国陸軍を除外した各国も殆ど同じような状況。
チューブ入りレーションを真っ先に導入した技研は、まさしく未来に走っていた。
そんな第9科に新たなレーションを提案したい。
これは俺も最近知った事だそれも加賀から戻ってきてからしばらくの事。
何か新たなアイディアでもないかと四郎博士の研究室に興味本位で入ってみた所、彼らは冷凍保存食料について皇暦2587年から研究していたことがわかった。
皇国にも高野豆腐や寒天などがあったが、応用したモノを作ろうとした。
それはもち米を冷凍して水分を抜き、陣中食とされた干し飯をもっと優秀なモノに改良できないかと試していたモノで、フリーズドライされた餅のようなもの。
秘密特許にも出願されていた存在だ。
俺もそんなものがあったなんてあまりに興味の外なので知らなかったが、これはつまり……フリーズドライの失敗ではないか。
実際には上手く作れずカビが生えたりして頓挫している。
資料を見た瞬間に俺自身は閃くと同時に感動してしまった。
フリーズドライなら現段階で作れるぞ。
なぜなら、技研では新たな燃料及び爆薬研究のために液体酸素と液体窒素の精製分離装置があるからだ。
しかも立川に。
液体酸素と液体窒素の分離装置は、皇暦2483年から開発が始まった。
ユーグ地方でである。
ただ、当然にして開発は難航。
2494年にドライアイスの精製技術が確立すると、以降は急速に発展。
2568年の段階ではこの世の全ての気体を液体化させる事に成功。
皇国においては皇暦2590年代に海外の装置を相次いで輸入。
国産化は遅れるものの、技研には海外製の液体酸素と液体窒素の精製装置があったりする。
そしてフリーズドライを作る上で重要な真空乾燥装置だが、こんなものはそんなに大層な装置が無くてもいい。
大型の酸素ボンベのようなものをつくり、内部を真空状態に出来ればいいわけだから、京芝と芝浦タービンの協力でどうにかなる。
カタパルト開発で逆流防止タービンや弁を作ったりしたが、オイルの中に気体が入り込むと大変な事になる油圧式においては、気泡が入り込まないよう処理せねばならない。
そういった分離処理装置はちゃんと組み込んである。
こういうものを応用し、筒状のタンクの中を真空状態にする事は可能だ。
しかもただフリーズドライ食品を作るだけなら、簡単な理科的な装置で可能。
真空管製造用の機器を応用すればいい。
ならマツダのブランドで販売している京芝が、G.Iの優れた真空処理技術を保有しているからいけるな。
いや、NUPにその技術が渡って欲しくないから今回は川東と組むか?
とりあえず両メーカーの力は必要だ。
総出で組んで取り組めば皇暦2601年までに実用化できるかもしれない。
ようは理論の問題。
真空関連なら流体力学をフルに活用できるから、俺の出番もある。
それに、後々ロケットやら何やら考えるなら、ここでの開発が宇宙開発やミサイル開発に関わるやもしれない。
やらない手は無い。
四郎博士もフリーズドライの存在にもっと早く気づけば……
……などと後に述懐するわけだが、気づいてもらおう。。
◇
「おや、信濃君また来たのかい」
ポリポリとつまみを食べながら国外の研究資料を読みふけっているのが四郎博士。
といってもまだ博士ではないのだが、周囲からはこの時点で博士と呼ばれている。
実際に博士号を取得するのは2年後だ。
ぼさぼさ頭に眼鏡という、およそ陸軍軍人らしからぬ姿の男。
独特な食事法のせいで周囲から浮いているが、彼の食に対する想いは真っ直ぐかつ強いもので、決して技研内で馬鹿にされる事はなかった。
ただ、その理論を理解できないので距離をとる者が多かっただけだ。
まあ殆どの理論が正しかった事が証明されたのは40年後頃。
ビタミン関連なんてやり直した俺でも良くわからない事が多くある。
彼こそが陸軍の食事研究の権威であり、かつあまたの発明が本来の未来では世界各国に奪われ、彼本人は全くもってその功績を称えられる事がなく、数少ない資料だけが彼の天才たる証明にしかならない人物。
国外の研究者はそれなりに敬意をもって接していたが、食産研究所時代の彼は技研時代にどれだけ凄いことをしてたかあまり認知されてなかったほどだ。
だが俺は彼のすごさを知っているからこそ、この開発に協力してもらい、軍用食の軽量化と長期保存の可能性を見出す。
俺は皇暦2602年になる前に博士になってもらう気すらある。
それは陸軍には小さな功績かもしれないが、宇宙時代も考えるならば絶対に必要な事。
缶詰を作れない彼が苦労して見出したチューブ包装食などを、フリーズドライと合体させて新たな道を切り開く。
まあ、俺も最前線に出向く事があっても美味い味噌汁など食べたいしな。
水と固形燃料さえあればどうにかなるという世界を作り出したいわけだ。
「博士。実はこれを見せたくて。まずはこちらをお返しします」
「うむ? ああ、これは私が失敗してしまった例の乾燥餅の奴か。カビが生えないようにするにはやはり防腐剤しかないんじゃないかってね。でもそれが人体に有害でないと言い切れないから上層部は中々認めてくれない」
「だからこそこういうのを考案してみました。ちょっとした流体力学の応用です。これなら加熱しないから栄養分を損なわずに長期保存が可能ですよ」
「ほう、どれどれ……」
渡した資料は瞬間冷凍と真空による瞬間乾燥による保存食品の製造理論と、その理論を実証するための機器を解説したちょっとした論文。
ここ1週間ばかりかけて作った傑作である。
昇華に関わる物理現象はすでにこの時点で証明されている。
それを利用して流体力学的に食品を乾燥……そんな事を計算式も並べてズラズラと書いてみた。
「信濃君。君ってばそういう人物だったっけか? 食事に興味なんて無いと思っていたのに……」
「NUPのロケット工学の論文を見て思いつきました。最近の技研が航研や気象台と研究している気象力学の論文を見ていたら、それを応用できるんじゃないかと」
「またとんでもない所から食品に繋げたね……」
「科学の発展は食にも影響するというのは博士の口癖でもあるかと。それがエスビットに繋がったわけではないですか。これが実用化できれば皇国軍の戦闘食は大幅に軽量化される。缶詰を頼らずに……ね」
「面白い。だが予算がない」
論文に読みふけってずれた眼鏡を戻しつつも、息を吐きながら現実は非情とばかりに吐露する四郎博士。
本当、少ない予算でよくもこんなにいろいろ開発したものだと言いたくなる。
問題ない。
西条にその話をすれば乗ってくれる。
「問題ありません。博士には恐縮ながら多少の予算は組める立場ですので……今皇国は皇暦2600年に向かって軍の近代化にむけて標準装備の策定が行われております。そこにかこつけて作りませんか。私も加賀に向かうまでに苦労したわけですが……戦地に向かう兵員の苦労を少しでも取り払いたいわけです。ただの航空技術者の集まりとして航空機だけ作ればいいとは思っていないからこそ、技研に第七研究所があるわけですし、是非協力を」
「もし本当に出来たら革命的だよねえ。今後、軍隊組織はみんなお湯を作る事だけに苦労すればよくなる。まあ栄養分が損なわれないか私にはちと心配ではあるが……よしやろう。軍用食改革だ! 私は代替缶詰を捨てるぞ!」
代用缶詰……か……
必至で四郎博士が模索し、軍用としては最終的に頓挫した代物。
紙やフィルムを用いたものだが後の真空パックなどに通じるもので、世間で知られる陶器の缶詰とはわけが違う。
つまりこの時点で彼は未来の技術に挑もうとし、副産物としてチューブ入り固形食糧を完成させているわけだ。
開発中止は本来の未来での皇暦2600年。
現段階でも、にっちもさっちもいっていない。
彼がここ最近くたびれたように落ち込んでいる事が多いのは、陸軍から頼まれたソレが上手くいかず頓挫しかけているから。
精気が戻ってき始めた目には、新たな野望が宿っていた。
にしても栄養分の崩壊か。
彼も論文で常に気にしていた分野だ。
まあそこは大丈夫なんだが、この時代においてはまだそういう事はわかっていないから仕方ないのか……
やや半信半疑の四郎博士だが、すぐに凄さに気づくさ。
俺はやるぞ。
関われる分野には全て関わる。
流体力学関係を含めて何か出来るなら手を出す。
そうでなくては未来は変わらない。
カップ麺が作れる事はないだろうが、味噌汁やコーヒーといった類はこれで作れるようになるはずだ。
戦場で孤立したら水筒から水を出してお湯を沸かす。
それが今後の皇国陸軍のスタイルになる。
航空機の機内においても簡単にお湯が作れるような装置なども開発してみよう。
ようは宇宙開発時代の宇宙食のようなものをこさえればいいんだ。
それが現段階で可能なら、宇宙にも持っていけばいい。
現段階でそれを実用化し、他国に奪われて宇宙食の基礎になったわけだから、同じ事だ。
栄養剤とチューブ入り食料。
これが実用化できるんだからフリーズドライだって実用化するさ。
缶詰の資源が貴重だと作らせてもらえないなら、パックされたフリーズドライで挑むしかないじゃないか。