第199話:航空技術者は誕生しなくなるかもしれない状況を危惧し、開発に挑む。(前編)
ガトリング砲のお披露目が終わった後、再び参加者に会議室に戻ってもらい説明会議を再開する。
俺はそれまで貼り付けられていた"将来の航空機像"の図などを剥がすと、新たに数枚の簡易図面や絵図を張り付けていった。
「見慣れた航空機の見慣れない姿がある……何らかの派生型か」
「あの翼やロープから伸びているロープ……なんとなくではあるが、あれが空中給油機というものなのではないか。もう1つはよくわからんが……亀の甲羅を背負ったような異様な姿だ」
……我が軍の上層部の人間というのは推測を立てて周囲と話し合うのが本当に好きらしいな。
聞いた話では海軍では互いに白熱して喧嘩に至るというが、推測をネタに周囲とコミュニケーションを取ろうとするきらいが陸軍にはあるようだ。
この手の会議には本来の未来においては中々参加できなかったものだからわからなかったが、これまで数年もの間、幾度にも及ぶ会議にてようやく傾向を掴めてきた。
彼らは自国にとって良い情報でもって語り合い、自らのモチベーションを上げるのがとても好きらしい。
もちろんある将校が述べたロープもといホースが伸びている絵図のものは空中給油機で正解。
軽攻撃機の話において一旦説明したプローブ・アンド・ドローグ式の空中給油機に他ならない。
空中給油機といっても特別新しい空中給油専用の機体を開発するわけではないのも彼らが述べた通り。
比較的高速な機体をベースに空中給油用ポッドを作り、百式攻撃機などは空中給油機能を付与するのはもちろん、基本骨子としては現在皇国が保有する機体の中で最も大型で快速性に富む深山を空中機とするつもりだ。
空中給油給油関連の技術については王立国家やNUPが積極的に現在でも研究を行っているが、最悪数年以内に実用化して間に合わせるためには彼らの力も借りる。
別に漏れて大きな問題となるほどの技術じゃない。
レシプロ機を主として保有する国ではすぐには活かせない技術。
早めに手に入れても持て余すだけ。
あるとすればXF-85などが開発されなくなって、その浮いた分の開発費が他の兵器開発を促進させるリスクがあるぐらいだろうか。
これについても何となくだが、"桜花"という負の遺産を誕生させるつもりが一切無い現状、NUPは積極性を見せない可能性があるので何とも言えない。
そもそも、あの頃と今ではNUPの経済状態が若干違うという点も加味する必要性があるが、開発資金にそれほど余裕が出来ない可能性もある。
それよりもKB-29が早い段階で開発されてこちらの支援を行ってくれる方がよほど皇国にとってメリットだ。
何しろ我が国には大型機を大量生産できる生産力は無いのだから。
本来の未来においてNUPは第三帝国の対空砲や航空機の性能の高さからB-29の積極的な運用は大戦の後半も後半、殆ど迎撃も不可能なほどの制空権確保できてからようやく行うような状況だった。
表向きは「重要な施設はすでに破壊したため皇国への投入を優先した」――との事だが、それならば最後までそれまで頼ってきたB-17やB-24だけで良かったはず。
そうしなかった理由は、皇国より優れた迎撃能力があるとの不安も存在したに他ならない。
あれほど我が国を燃やし尽くしたB-29はその大半が皇国に仕向けられたものだ。
現状、Fw-190にはまだ確定的ではないが排気タービンが搭載されている可能性があることを俺は危惧している。
第三帝国は排気タービン装備のP-39を秘密裏に入手し、こちらにけしかけてきた。
結果俺は百式戦闘機への排気タービン追加を上層部に迫られ、当初よりそれだけの拡張性は用意していたものの、生産力に影響を及ぼすなど少なくない被害を受けている。
最初から排気タービンを搭載していた百式攻撃機が無かったらどうなっていたか……
ともかく、その第三帝国が少数ながら保有するP-39ですらB-29迎撃可能な高度まで十分に飛んでいける力を持つ。
仮にNUPが急遽参戦したと仮定して、バカ高い建造費とランニングコストがのしかかるB-29をリスクを承知で積極的に投入するのか?
むしろKB-29を作ってもらって直接戦闘に関与しないが給油支援はするみたいな方がNUPのこれまでの政治的戦略方針を維持したたまま懐が痛まずに済むんじゃないか。
上手く行けばB-29なんて戦中に陳腐化させられる。
開発中の連山には追い風が吹いている。
エポキシ樹脂の入手等、これまで不可能であった手法を活用した設計と出来るようになってきているからだ。
ここに"超高分子量素材"や"炭化ホウ素焼結体"などが組み合わさったら、望んだとおりの性能として完成させる事は可能。
いくらNUPであっても、自国の兵器が他国の新兵器によって優位性が無くなった状況下、爆撃機としてあまりにも高額な機体を大量生産して運用する勇気と胆力があるとは思えない。
万が一連山が上手く行かなかったとしても、こちらには深山をベースとした深山改というバックアッププランもある。
必ず、B-29は陳腐化する。
つまり……忌々しいB-29を"戦わずして殺す"ことが出来るんだ。
技術者だからこそできる、技術者にしかできない唯一無二の破壊方法でもって。
あの機体には爆弾や核爆弾を運ぶよりも有意義な仕事を与える事で、1つの復讐とする腹積もりがこちらにはある。
爆撃機として開発されながらも、欠点だらけの支援機として一生を終えるがいい。
空中給油や偵察任務に使われるようになるがいいさ。
他方で深山及び連山についても空中給油機だけでなく、その航続距離を活かしてある機体にもなってもらう。
彼らが何かの派生機だが何なのか正体を掴めていない機体の正体。
それこそが早期警戒機である。
早期警戒。
この概念は戦中に既に誕生しているが、誕生させた要因こそ他でもない皇国によるもの。
必死の抵抗がゆえに試みられた特攻が彼らに強い危機感を生み、速やかなる概念構築及び兵器開発へと繋がった。
レーダー等の最新兵器に乏しい皇国だが、何もレーダーの弱点も把握できずに無意味な突撃を繰り返していたわけではない。
まだ優秀なパイロットが残っていた頃は、レーダーに映らない事を逆手に取って低空飛行での攻撃が行われていた。
それも波状攻撃かつ奇襲攻撃であったので、NUP海軍の艦隊は最初の早期警戒機を投入するまで相当な被害を被ることになる。
彼らは対潜任務用として開発されたばかりのTBM-3Wが低空飛行で奇襲攻撃を仕掛けてくる皇国の戦闘機を捕捉することが可能であると把握すると、すぐさま早期警戒網及び運用体制を構築し、別途開発中のスカイレイダーを用いて本格的な対空を意識した早期警戒機を開発しようとする。
しかしながら当時としてはとりわけ優秀な積載力のあるスカイレイダーにおいても搭載できるレーダーには限界があると理解するに至り、大型で航続距離が長く滞空時間の長い機体にレーダーを搭載しようと画策する。
それこそがAD-3Wスカイレイダーの3年後に試作機として飛行したPO-W1こと後のEC121であり、このEC121とは別に海軍が独自に艦上輸送機を活用して開発したものがE-1である。
歴史的に考えるとTBM-W3は対潜仕様のため果たして早期警戒機と呼ぶべきかどうかは不明だが、技術関連の論文では本機ないしAD-3Wスカイレイダーが史上初の早期警戒機であると語られることが多い。
EC121とE-1はこれらで得た知見や戦訓から当初より早期警戒機として開発された機体であり、俺からすると技術的な意味合いからも真の意味での初の早期警戒機はこの両者にあたると思うのだが、軍事研究者の理解はそうではないようだ。
ともかく、EC121及びE-1こそが後の早期警戒管制機などにも繋がっていく早期警戒機としての原型的航空機であるというのは間違いない。
両社は後の早期警戒機に絶大な影響を与えるわけなのであるが、E-1は大型レドームを持つ早期警戒機であり、EC121は旅客機ベースの早期警戒機であった。
EC121の時点ではまだ技術不足で上下にレーダーを搭載する事で全方位をカバーしようとしたが、これをレドームによって達成できるようにしたのがE-1であり、さらなる発展を目指しE-1で得たフィードバックを用いて試作した、パルスドップラー式の回転型レドームを搭載するEC121Kをベースとした試作機であるWV-2Eの誕生が史上初の早期警戒管制機たるE-3へと繋がっていくのである。
そして一連の早期警戒機開発等をもとに西側で必要と認識されていくのが戦術データリンクという概念なわけである。
地上レーダーや早期警戒機によって早期に敵機の発見が可能となった頃、当初はレーダー担当者の脳内把握やノートやメモ等を駆使した状況変化の記録により無線誘導での航空管制が行われていた。
これはもはや伝言ゲームに他ならず、正確な情報を正確に迎撃任務を受けたパイロットに伝えるには大変な苦労を要しただけでなく、そもそも1機や2機ならまだしも敵の大部隊が領空内に侵入してきたとなると状況把握が追い付かなくなり、現場にて大混乱が生じてしまうことが演習等によって判明してくるようになる。
特に今から10年後にはジェット機が主体となって軍用機全体の速度が飛躍的に上がり、一瞬の戸惑いや迷いが取り返しのつかない事態に発展しうる状況。
これでは話にならないという事になり、見出されたのがコンピューターによる情報処理による状況把握と情報共有……すなわち戦術データリンクである。
1度に一人のレーダー担当が把握できるのは多くて10機~12機の航空機。
これを紙やメモを使ってまとめたってどうにもならない。
一定の空域内の状況をそんなアナクロな方法でリアルタイムで把握するなど到底不可能だ。
だが、もしここで機械的に敵と味方を振り分けて1つの大きな画面に全てを表示できたりすることができるならば、後は迎撃を行う部隊ごとに航空管制を行って迎撃ポイントまで誘導して撃破する事が出来るんじゃないか……
さらにこれを航空機とも情報共有し、航空機側にも敵と味方を区別して画面表示して情報を共有できないか……
そうやって発展していった先に存在するのが将来の戦闘機達というわけだ。(最終的に航空管制自体も空中でできるようにしたのが早期警戒管制機である)
一例を示そう。
今から約40年後に出来る事だ。
ある地点に数機のF-16Cが待機している。
これらの機体は早期警戒機や地上レーダーにより捕捉された敵機によってスクランブル発進したとする。
離陸した状態のF-16Cのインジケーターをパイロットがいくつかのスイッチを組み合わせて表示変更を行う。
ここでは右側のインジケーターの表示変更を行ったとしよう。
するとどうだろう。
なんと右側には敵の位置、距離等が表示されるばかりか、先に別の基地より出動していた別動隊の位置などが表示されているだけでなく、別動隊が敵機をロックオンしていた場合はその状況がリアルタイムで表示される。
つまり味方が誰をロックオンし、どこにいるかなどが即座に1つの画面で表示できるようになっている。
そんなどころではない。
この時代の早期警戒機ならば相手がステルス機でなければ離陸直前の敵機を捕捉してレーダー表示できる上、離陸直前で静止状態、あるいはわずかに動いている相手であれば空対地ミサイルによって地上撃墜が可能。
F-16Cのパイロットは偵察機あるいは早期警戒機等から送られた座標情報を空対地ミサイルに入力し発射する。
するとミサイルは山なりの軌道を描き、目的の地域まで入力した座標まで一旦飛んだ後、敵を捕捉すると自らのレーダー誘導等によって最終誘導を行い地上撃墜する。
例えば離陸したF-16Cがいた地点が紛争地帯の真っ只中だとして、周囲を山に囲まれた地域で、山より上を飛ぶと敵側の地上レーダーによって捕捉されてしまう状況であった場合……
F-16Cは山を盾にしながら空対地ミサイルを山なり軌道で山を飛び越える形で発射して攻撃できたりする。
なお、発射後に早期警戒機等からの追加座標情報を受け取りつづけて軌道修正する事も10年~15年後には可能となったりする。
これが挑戦によって得られた結果だ。
やりたい、やらねばならないと突き進んだ先に出来るようになった世界がある。
それも名目上はコストパフォーマンスに優れており大量生産が可能とされ、その時点においてもF-15よりかはよほ安価に製造できるとされるF-16Cですらそんな事ができるんだ。
F-16Cは途上国でも運用可能とされているが、開発責任者はレーダーすら不要等と主張していた一方、万が一を考えて当初より精密機器の搭載区画を設けた余裕ある設計とした事でこれを可能とした。
ここで一番重要な役割を担っているのが早期警戒機(または早期警戒管制機)である。
地上レーダーは障害物を駆使するなどして低空で飛行する飛行物体を捕捉できない可能性があるというリスクを常に抱えている。
これに対し、レーダー次第ではあるが全方位で上空からレーダー照射を行う早期警戒機はよほどのステルス性を持つ戦闘機でもない限り敵を逃さない。
そればかりかレーダー性能次第では戦術データリンクを活用し、より"安全な地域から敵を捕捉して情報を共有する"というような事が可能。
例えば紛争介入が難しい戦闘地帯がそこにあったとする。
領空内を飛んだ場合、戦闘行為に加担しているとみなされ即座に核兵器等によって報復されかねない状態があったとする。
ここで「同盟国の領空内を飛行して戦闘行為が国境を超えないように監視しているだけ」――などと、相応の言い訳が付く時、性能次第では同盟国の領空内のギリギリの領域を飛んで、手助けしたい国に情報を送りこむことが可能だ。
さらに衛星や偵察機等の情報も全て統合し、より正確な位置を割り出せば、安全圏から敵に手痛い一撃を食らわせることが出来る。
あながちミサイル万能論も間違ってないと言いたい所だが、俺の予想はちょっと違う。
俺がやり直した時代から10年も経てば、ミサイル1発分よりよほど安い無人攻撃機の性能が上がって、小型で迎撃が難しく、迎撃ミサイルを使えば使うほどむしろ経済的にも資源的にも疲弊するドローンが有用となってくるんじゃないかと考えている。
ドローンが持つ武器はより安価な精密誘導爆弾でいい。
正確な地点に落とせるのであれば、自然落下による落下速度を活用した滑空方式の誘導弾でも十分。
特に俺がやり直す頃では有人戦闘機はより低空での飛行を強いられつつある状況にあったので、将来においては各種機器の発展を予測に組み込むと、ドローン側が上を取る状況になりやすくなるのではないか。
だとすればいかに敵を捕捉するかが重要になり、ステルス性の必要性も高まる一方、光学センサー等でも捕捉されるようになるのでステルス機側もデータリンクを阻害する電子戦装置を標準搭載していくんじゃなかろうか。
現実の未来はわからないが、そうなっていくんではないかと技術者として予測を立てている。
重要なのは、そうなるとしてこれからの皇国は何から開発を始めるかという事なんだ。
つまるところ、早期警戒機、戦術データリンク、空対空・空対地誘導弾、軍用衛星というのは全てセットでモノを考え、一律で実行していかなければならない。
計画としては当初から全ての開発・研究についてスタートしていく予定だが、なぜ"必要なのか"を理解しやすい早期警戒機をまずは優先順位を上げて開発しようと、そう考えているわけである。
というか、俺は航空系の技術者なのでレーダー関係やらコンピューター関係ははっきり言って弱い。
赤外線誘導の誘導弾ならまだしも、戦術データリンクを活用して軌道修正も可能な高性能誘導弾の開発なんて一人じゃできない。
戦術データリンク用のコンピューター開発もだ。
戦術データリンク開発の過程では、後のインターネット構想に繋がるモデムなどが発明された。
インターネットというのは各地のリアルタイム情報を中央に集積させようと考えるに至り生まれてくる概念及び発明。
民生利用も行えるようにすることでのしかかるコストを相殺しているが、本来の目的は軍用なんだ。
世界中の国々に娯楽と交流の場を与えようなんて考えは無い。
そのままでは高すぎて維持できないコストをどうにかしようとして、結果民生利用を活用することで負担を大幅に軽減しているに過ぎない。
その存在にまで発展する切っ掛け……火種となったのが早期警戒機であり早期警戒機を誕生させた攻撃なわけである。
……大きく元をたどると、本来の未来での必死の攻撃がインターネットを生んだと言っても過言ではないわけだ。
となると、このまま行けば早期警戒及び戦術データリンク等の開発に遅れが生じるかもしれないので、早い段階から開発を開始する。
当然、やるからには本格的な機体を作り上げる。
よって最初から深山や連山といった大型機を早期警戒機としていきたいわけだ。
もちろんそれだけじゃない。
早期警戒ヘリコプターも非常に重要なので開発は行う。
既に海軍ではすべての駆逐艦にヘリコプターを搭載する計画が進行中だが、レーダーポッドを駆使した早期警戒ヘリコプターを用いれば対潜任務での活躍だけでなく、対空警戒においても効果を発揮することは間違いない。
噂じゃ海軍は独自にレーダーポッドを開発しようとしているようだが、こういうのは無駄に両者で異なるレーダーポッドを開発する意味がないので共同開発に持ち込む。
また、海軍の友人を通して伺った話や、統合参謀本部での会議内で提案されていない事から、ある新型機の共同開発も提案したいと考えている。
それが空母に搭載可能な早期警戒機である。
つまり当初より早期警戒機として開発される機体も別途新規開発したい。
本来の未来において、空母に搭載可能な早期警戒機というのは何気に各国の空軍(導入時は陸軍であった国もある)に相当する部隊も運用した。
理由はローコストで運用しやすいためである。
大型の早期警戒機(あるいは警戒管制機)というのは極めて高価で、数を一定数以上揃えないと警戒網を敷くことが出来ないという早期警戒体制に伴うジレンマから、安価で大量に導入して運用が可能な機体の需要は極めて高い。
しかも、ならば機種統一のため空母運用ができる方が望ましいという考え方すらある。
この手の早期警戒機というのは極めて寿命が長く、一度開発されたら30年以上もの長期間運用がされ続けることが多い。
なので俺は皇国側で早期警戒機において主導権を握りたいのだ。
本来の未来において存在するE-2の航空機としての完成度の低さが気に入らないためだ。
あの機体、レーダー性能は高いが低速時の安定性が低く、正直言って何故ここまで長年にわたって使われ続けるんだと言いたい所がある。
ベース機に民間のターボプロップエンジンを用いた旅客機なんかを使ってもっといい機体が作れそうなはずなのに、長年使われ続けるせいでローコストに運用できることから小規模改良されながらずっと使われ続けるのが技術者として納得できない。
前身のE-1は低速時でも非常に高い安定性を誇り、訓練時間も短くて傑作機と言われたのに、E-2は違う。
なので新たに開発する機体については当初よりNUPへの供与を想定した機体とする。
ヤードポンド及びインチ設計に対応させるという事だ。
最終目標は、本機の後継機をE-2のやり直しとする事を視野に入れる。
E-2は俺の予想じゃ80年ぐらい使われる可能性がある。
俺がやり直す直前の時点で半世紀近くを経過していたのに、E-2Dが運用を開始したばかりだった。
こいつは後30年は使うと宣言されていたので、冗談抜きでベースとなっている航空機は80年ほど使われる事になる。
レーダーを除いたE-2Dの骨格たる航空機部分はちょっとした手直ししかされず、操縦に難がある欠点はアビオニクス関連の大幅なアップデートがなされてもまだ解消されていなかった。
胴体構造的に無理がある。
それは阻止したい。
最初から80年使ってもまだ見劣りせず飛べる機体を作りたい。
別に海軍のためじゃない。
ローコストゆえに間違いなく共同運用される関係上、そのような欠陥機を皇国陸軍、または空軍に持ち込ませたくないだけだ。
技術者としてのエゴとプライドに他ならないことは承知の上。
その上で、提案させてもらう。
もちろんこいつは早期警戒機として開発するが、それ以外の運用も当初より想定した輸送機や支援機としての派生型も同時に行う。
これより、空母での艦上運用が可能な早期警戒機の説明を開始する――
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