第98話:航空技術者は今できることをやり、海軍に提案をする
皇暦2600年5月3日。
王立国家の首相がチェンバレンからチャーチルに交代したことが判明したのがつい前日のこと。
チェンバレンは責任をとって辞任したのではなく、体調不良を理由に勇退することとなったのだった。
就任演説の時点でもチャーチルがチェンバレンを表向きで批判する事がないのは、地中海協定という、彼が最後に残した政治的遺産と開戦を遅らせた判断が現状では正しいとも正しくないとも言い切れないからであろう。
本来の未来においては第三帝国の軍拡を強めたとチャーチルは主張したが、現在の未来においては強固な同盟関係を相次いで築いてバトンタッチした事から、決して無意味な時間の浪費をしたわけではない。
王立国家の戦力が向上したわけではないが、王立国家を取り巻く周囲が手を結ぶことで連合軍側の戦力は大幅に増強した。
そもそもが皇国が敵ではないしな。
視点を変えれば融和路線の延長線上にある広義の意味での軍拡であったと言えよう。
地中海協定については当初よりチャーチル本人も表向き批判する事はなかった。
ユーグ団結は間違いなく状況を変えたはずだ。
チェンバレン最後の仕事は大きな何かを残したはず。
融和路線が失敗だった本来の未来とは違う。
融和路線の延長線上からユーグは手を結ぶことで強固な防衛力を手に入れた。
サモエドは最初から継続戦争へと突入。
北ユーグは本来ならば即座に陥落していたはずなのにギリギリで耐え、ユーグ全体が第三帝国を除いて団結したことで、戦況予想がし辛い状況となっていた。
オスマニアなど、本来はユーグのために参戦しなかった国家が少なくない戦力を援軍という形で差し向けた効果は大きい。
西条から伝えられた小野寺少佐からの情報では、チャーチルはアーク・ロイヤルなどを相次いで撃沈させてしまった責任から責任を取るために首相の座を退こうとしたのだが、最後まで戦うためには必要だとチェンバレンから説得されて考え直したらしい。
その最後までの戦いに皇国も付き合う事になる。
伴侶は我々だ。
元よりその覚悟。
俺だけでなく、陛下も含めて覚悟されている事なのだ。
◇
「めちゃくちゃですよ信濃技官。今まで貴方が作ってきた航空機とまるで真逆の設計だ。エンジンが自重を支えられないなんて!」
「ロケットというのはそういうものですから。とにかく軽くせねばならない。1kg減った分を別の部分に回す。そうやって極限にまで突き詰める。1回しか使わないから、1回使えればいい構造にする。例えば安価で大量生産できるが、すぐ金属疲労でヘタる素材があるとします。その金属疲労が一定の周波数における振動によって約30分で破断にまで至るような性質であったとしても、めちゃくちゃに軽量化が達成できる存在だったとします。航空機にそんなものは使わないがロケットには使える。いや、ロケットはそれらを複合させて作るんです」
「少々割り切りすぎていませんか?」
「その分エンジン性能がカタログスペック通り出なくとも問題なくなる。航空機とロケットは違うんです。何度も使う部分は1箇所のみ。パイロットが乗っかるカプセル部分以外の一切の再利用はしません」
「まるで砲弾ですね」
「砲弾ですよ。ヤクチアや第三帝国の技術書を見ても同じ事を主張しているでしょう」
「……わかりました。設計は指示通りに」
不服そうな顔を隠さないまま去っていく四菱の技術者。
チャーチルが首相となって数日後。
ジェット機などの一連の航空機と異なり、ロケットにおいては技術者との衝突が絶えない。
彼らにいくら説明しても割り切りすぎた設計は現状では理解し難いもののようだ。
四菱は現在エンジンと本体を接合する部位の設計を担当しているが、その構造があまりにも航空機とかけ離れたものであるのに納得がいかず抗議をしたのだ。
ボルト1本で固定するロケットエンジン部位は自重でそれを支える事が出来ない。
しかしロケットにおいてそんな構造など序の口。
ロケットというものは、燃料タンクが燃料を入れた状態でなければ形状を維持できないとか、地上に設置した状態では自重を支えきれないので吊り下げなければいけないとか……
そんなむちゃくちゃな割り切りすぎた設計を標準のものとしている。
俺の航空機に対する設計もよほど割り切っている部分があるが、そんなものとは次元が違う。
例えば俺の計算書ではロケットノズルが推力を発生し、初めて自重を緩和して接合状態を維持できるものとした。
こんなの黎明期の未成熟なロケットの構造ではなく、その後のロケットやミサイルで当たり前となる構造だ。
V-2は割と割り切ってない部分が多い。
構造は割と頑丈。
しかしそのV2を母体として進化するロケットは皆割り切りすぎると言えるほどに割り切った状態としている。
未来の皇国の最新鋭のロケットなんかは、飛行中の外圧があって始めて構造を維持できる外板で、そのままでは指で突いただけで穴が空きかねないような薄い板で構成されている。
板というよりもはや箔である。
もっとも厚い素材が使われる外板の厚さですら3mm。
1cm無い。
一郎がこさえた零が最も薄い部分で0.8mmで、最も厚い部分で1.3mmだったわけだが、音速の5倍を出すような存在が薄すぎると言われた零の3倍~4倍程度しかないわけだ。
それが当たり前だ。
フェアリング構造に使われるアルミ板なんてさらに薄く0.4mmとかの世界。
多層式ハニカム構造なんてそんなもんだ。
それで重力を脱する。
正直言って、ロケットの基礎技術を掘り返していくと、宇宙往復機とは真に欠陥品であったとしか思えない。
なぜスペースシャトルがあんなに高騰化したのかなんて、それまでのロケット構造を見れば当たり前だろうと言える。
そもそも航空機だって飛行可能時間を設けて、越えたらオーバーホールするものだ。
まるで人体の細胞による新陳代謝のようにパーツを切り替えていくもの。
長期間使うようにするために殆どのパーツを建造時から入れ替えてしまう。
それらにかかる費用は安くない。
一方でロケットの場合は使い捨てなのだからとばかりに、オーバーホールを考慮しない徹底的に割り切った構造とできる。
そしてそれが結果的に低コストへと繋げられる。
そんなことは、技術者視点なら即わかったはず。
どうしてスペースシャトルにGOサインが出てしまったのか。
これがわからない。
あるとすれば第三帝国の技術者のせいだろうな。
思考が麻痺してしまうほど第三帝国とNUPで湯水のように浪費してロケットを開発し、その方が安いのだと錯覚させた。
そもそも低コストのロケットを作れないという時点で、NUPのロケットはいろいろ間違ってたんだ。
そういう気質の人間を重用して自由にやらせたのはよくなかったな。
まあ夢はあったさ。
単なる航空機を衛星軌道に乗せるという、漫画や小説でやっておくべき事を現実世界でやってしまったという夢は。
その犠牲に大量の血税が使われたわけだがな。
宇宙ロケットにおける軽量化とある意味で真っ向から相対する航空機を飛ばす……か。
技術者としては浪漫はあったが合理的ではないといった所。
ロケットにおける軽量化は絶対。
それはNUPの方向性を決めてしまった男も求めていた。
しかし黎明期~冷戦期までのロケット開発では軽量化のために職人芸でなければどうにもならない構造を多用したから、ヤクチアとNUPの双方は様々な理由によりテクノロジーを創出した後はロストテクノロジーを量産した。
NUPは第三帝国の技術者が死去すると彼の技術をないがしろにしたことで、コストと性能を両立させたロケットエンジンが作れなくなった。
信じられない話だが、海底に眠っているロケットを捜索しているほどだ。
自国の技術をリバースエンジニアリングするために過去に製造したエンジンをサルベージしようなど聞いたことが無いが、設計図や計算書が残っていても再現できない部分が多々あるということ。
それはヤクチアも同じ。
多くの優秀なエンジンをロストテクノロジー化させた。
ただ、ヤクチアの場合は新鋭エンジンがロストテクノロジー化したものと同等以上なので、そんなに大きな問題とされてはいないが。
ようはロケットというのはいかに次の世代にその技術を伝えるかが重要なのだが、実は皇国はそもそもが職人芸が必要な構造を採用しないことで、そのような問題に陥るのを防ぎ、ヤクチアやNUPから注目される存在となっていたのが本来の未来。
皇国はことロケット開発にコストをかけられない影響で、より安価に、より大量生産可能で、より簡単に作れる構造に拘った。
未来の皇国では燃料タンクがプレス成型アルミ板を接合したものだ。
あえて一体成型しないのも前述する理由。
接合方法も特殊な方法を用いず、皇国が得意でかつ各種方面にてスタンダード化している技術を積極的に使う。
新鋭技術も積極的に用いないわけではない。
これは保守的とは意味が違う。
既存技術をいかに応用できるか、それが皇国式ロケット。
信頼性を確保するために人に頼らない。
オートメーションで作れるような構造を多々採用する。
だから皇国は弾道ミサイルをまともに保有しないのに、諸外国から恐れられていたんだ。
大量生産可能な方向性なのもそっち方面を加味したからであろうが、一人の職人にしか出来ないみたいな技術をあえて排除することで、70年経過しても各方面でロストテクノロジー化させずに技術を継承し続けている。
作るならソレだ。
発想はヤクチア方式でも実際の構造は皇国式とする。
プレス成型なんかは当然多用するが、現在の皇国にとってV-2に有利な点は1つある。
金属を接着するための接着剤があり、これをハニカム構造と併用すればV-2よりよほど軽量化可能だということ。
そもそもがメタライト自体がハニカム構造を採用しているわけだが、まさかこんな所で応用可能だとは思わなかった。
さすがにメタライトを使う余裕は無いが。
ただ、それでも不安が残るので俺はヤクチアで死に掛けの同志設計主任を亡命させようとしたのだが、失敗したと同時にこのロケットに本腰を入れねばならなくなってきた。
それはつい先日のこと。
◇
「――私が呼び寄せたい人物がすでにいない?」
「ええ、我が同胞が現地を捜索したところ、すでにいなかったとのこと。死去したわけではなく本国に呼び戻されたそうです。本国でも本気でロケット開発に本腰を入れるようですね――」
◇
シェレンコフ大将の言葉に全身が凍りつくようだった。
俺たちが今戦う相手の国には、2人の天才がいる。
その2人の天才のうち片方は抑留されていた。
だからシェレンコフ大将の力を借りて皇国でその技術をふるってもらおうと画策したが、その二人を同時に敵に回すという洒落にならない状況となっている。
協力しているとも思えんが、怖い存在が本国に召集されていた。
もはや俺の願望でしかなくなったが、第三帝国側の技術者1名ならどうにかなった。
なぜなら、奴は発想力優れた天才だが計算が不得意な男で、トライアル&エラーだけでV-2を作った人間だからだ。
細かい計算がまるで出来ないことはNUPのロケット開発予算を天文学的な数値にさせ、西側諸国の連中はロケット=高コストの塊だと誤認してしまうほど。
それもこれも奴はアイディアマンではあったが、計算その他に関しての力がまるでなく、それらは彼をサポートする技術者達によって支えられていたからである。
ヤクチアがもぬけの殻となったV-2の工場から技術者だけを呼び寄せて、V-2のデッドコピーを作る事ができたのも、ヤクチアが手に入れた技術者がその手の計算力に優れた者達だったから。
むしろ逆にNUPに渡った技術者はその手の計算が苦手で、スプートニクショックに繋がったともっぱらよく言われる。
同志設計主任は金属関係の特性などにも知見を有しており、それらを見越して設計できる化け物。
俺は真の天才はこちらだと信じて疑わないのは、彼の計算書の多くを見たからに他ならない。
こちらも多くの失敗をしてきたが、ヤクチアが持つ技術力の限界で性能を達成するため、計算して計算して計算しつくしてコストも加味したロケットを多く作った。
皇国式はヤクチアの影響は受けていないが、限られた予算なのはまた同じであったので、似たような性格のロケットが多いわけだが……
正直言って第三帝国の天才は努力の天才または発想の天才と言った方が良く、未来情報を知る俺がいる以上、この人間の必要性は感じていなかった。
彼が知らぬ答えを俺は知っている。
だからエンジンもロケット構造も最初のスタートが100歩も1000歩も違う。
恐らく俺は彼の助手になるなら他の者以上に働けるのだろうが、助手などおらずとも主任設計士として秀でたヤクチアの同志設計主任の方が、俺のアイディアを飛躍させて皇国式R-7を作れそうだったので、どうしても必要だったわけだが……
残念ながら早々にヤクチアに戻ってしまったようだ。
R-7は俺の予想じゃ5年前倒しできる。
だが少なくともR-7が大戦中に登場する事はない。
作れたとしてもR-5だ。
それも1.5段式にした2000km超級のもの。
3000km届くかもしれん。
そんなのでV-2と共にロンドンを攻撃されたらロンドンが陥落するな。
王立国家は島国である以上、誘導方法に難があるため簡単に当たるとは思えない。
だが、R-5クラスが皇暦2605年までに登場する可能性が生まれた以上、R-5を打ち込んだらそれ以上R-7未満を打ち返されるという状況にしなければ、ヤクチアは平然とR-5を撃つはずだ。
そのためにまずはペンシルロケットのような小型のものからはじめよう。
すでに虎の子の大型の設計ははじめているが、何が足りないのかを見定める小型ロケットは必要だ。
すでに上野原~大月周辺に実験場を作る事を決めたが、ここを選んだのは都市部に近いだけでなく、落下してもすぐ回収可能でかつ人家が少ないため。
上野原、大月、小菅村周辺で当面の間試験を行う。
ジェット機を作りたいのに優先度合いがロケットになるとは……
もっと早くに対策を練るべきだったな。
皇国は70年後の貨幣価値で2兆円規模のような予算は出せない。
つまりV-2のような事は出来ない。
V-2は完成までにそれぐらい使った。
NUPではさらに金を使った。
そんな事は出来ないからな……
◇
皇暦2600年5月7日。
俺は横須賀に一時帰還した宮本司令に呼び出される。
潜水艦の話題かと思えばどうも違うらしい。
ここ最近はロケット実験場建造のために中央線に乗って山梨に行く事が多かったが、久々に横須賀へと向かう事になった。
「――信濃君。久しぶりだ」
「宮本司令。ご無事で。海戦は激しさを増すばかりとの事ですが、お体の程は大丈夫そうなご様子で」
やや痩せた様子を見せる宮本司令は、日焼けした顔つきで現れた。
彼は統合参謀本部においての戦略会議参加のため、修理のために空母を引き連れて呉に向かった後、横須賀に戻ってきたのである。
呉では中破した空母などがドック入りする事となっていた。
「しばらく見ないうちに随分いろいろ開発しているようだ。ジェット機とやらは我々でも運用できそうか?」
「カタパルトがある限りはどうにかなります」
「例のロケットについても報告を受けているのだが、アレは潜水艦に積載したりできんかね」
「それはどういう発射方式ですか?」
彼が言いたいのが巡航ミサイル潜水艦だというなら難しい。
しかしどうも違う気がするので質問を投げかける。
「潜水空母には現在航空機が収容可能なのは知っているね? あの区画に詰め込み、発射台のようなものを立てて発射。そんな事が可能ならばやってみたい」
「射程が短かくともよく、命中率も拘らなければ可能です」
「どれほどの射程となる?」
「500kmほどですね。それでも現状の50km程度の艦砲射撃の10倍ですが」
「現状の海軍としてはそれで十分だ。開発を検討してほしい」
「今回はいろいろと厳しいので模索はしてみますが過度な期待はされませんようお願い致します」
「わかった。それでは本題だ、こちらへ――」
どうやら潜水艦の件は前座のようなものだったらしく、本題は別にあるとの事だった。
宮本司令に連れられて向かった先には建造中の4万トン級空母がある。
アングルド・デッキでも思いついたか。
それとも当初よりカタパルトの搭載を考慮した構造としたいとかそういう話だろうか。
カタパルトについては改良が進むものの、油圧式としては現状すでに完成の領域でこれ以上の発展が難しいのだが……
俺がそのような事を考えながら彼の後ろをついていくと、設計室のような1室につれていかれる。
そこには黒板に掲げられた大きな図面があった。
4万トン級の空母。
それは全長290mという、大和級よりバカデカい空母。
しかし構造は割と近代的。
特に通路や居住区画の配置は見事。
迷路のような状況を緩和させている。
甲板にも装甲が施され、十分な性能がありそうだ。
ミッドウェイ級より小さいが十分優秀な空母となることだろう。
しかし宮本司令はどうしても気になる部分があるのだった。
「信濃君。君は以前、加賀の密閉型格納庫をどうにかしたほうがいいと艦内の者達に話していた事があったそうだね。当時私はその意味が良く理解できなかった。アーク・ロイヤルが沈み、我々の空母に被害を受けて君の言葉を理解できたよ。中破した飛龍などは爆撃は殆ど命中していなかった。だが、たった1発の爆弾が信じられないほど大きな被害に繋がった。原因は君が主張していた密閉構造の影響だ。1発の爆弾が命取りになる……アーク・ロイヤルのようになってもおかしくなかった」
海軍もようやく気づいたか。
ダメージコントロールを考えたら、密閉型の格納庫とするのは危険すぎる。
しかも既存の空母は新型と比較して区画設計が優れていない。
ましてや加賀などは元戦艦。
無理やり改造したしわ寄せが各部に及んでいる。
ヘタすると航空戦艦となっている扶桑型の方がダメージコントロールは優秀な可能性すらある。
「進化した航空機に対して戦艦は役に立たなかった。4万トン級を簡単に沈めさせるわけにはいかない。技師に伺うところ、開放式にすることで軽量化でき、その分を甲板の装甲厚に回せるとのことなんだが……君ならどうする」
「当然にして開放式にします。航空機は油を塗るなどの方法である程度保護できますから。例えばシャッターのようなものを設けて開放することも出来る構造という手もありますが、現用技術でそれは難しいでしょう」
「やはり君ならそう言うと思った。私は修理ついでに被害を受けた空母の簡単な改装を行おうと考えている。すなわち甲板の真下に隙間を設けて開放式としようということだ。そんなことをやっている時間があるほど修理に時間がかかる。連合艦隊司令官として情けないばかりだ」
「宮本司令。沈まなかったということは負けたわけではありません。戻ってこれたなら修理してもう一度戦場に向かえばいいだけです。報道もほぼ同じ書き方で記事を書いています。負けなかったからこそ次の勝利がある。」
「……そうだな。全ての艦にカタパルトを設置し、開放式としよう。建造中の装甲甲板装備の大鳳も設計を改める。あとは新鋭機があればそう簡単に負けんさ!」
握った拳が全てを現している。
俺たちはまだ負けていない。
勝っていないだけだ。
本来の未来と異なり、防衛でない場合の継戦能力は貧弱ではない。
物資はそれなりにある。
弾薬等も華僑を中心に作ることが出来ている。
長期戦を乗り切って勝つ。
負けない戦いを続ける。皇国にできることはそれだけだ。