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ゆめを蝕むクスリ

作者:砂風(すなかぜ)
 とある少女は、目を覚ますと記憶を失っていた。
 わかることは、凍える空気の走る公園のベンチで自分は眠っていたということ、起こしてくれたのは見知らぬ緑髪の女の子だということ、そのふたつだけであった。
 少女は周囲を見渡す。
 此処は、闇で染まり道が歪み曲がり不安定な、壊れかけのセカイーー。
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